小ネタ集と違いまして、まったく版数の進まないマニアネタ集でございます...(笑
もじゃさんが
AUTODELTAネタを上げておりましたので、こちらも手持ちのネタ放出の便乗刊行となっております♪
#ディノ君は出てきませんので、お好きな方だけどうぞ...
AUTODELTAはALFA ROMEOの社内レーシング・チューニング部門でして、元々は社外のDELTAという車両組立工場だった様ですが、105系ジュリアシリーズの生産が忙しいアルファの工場からジュリアTZの生産を請け負うのに伴って、フェラーリから出戻ってきたエンジン技術者のカルロ・キティを加えて設立されました。
こちらが以前、富士のトリコローレにいらっしゃってましたAUTODELTA初期モデルのになりますTZ(Tubolare Zagato)です。
名前の通り軽量に作られた鋼管チューブラーフレームにZagatoのボディを纏っております。前期・後期型とありまして、こちらは前期型ですのでTZ1と呼ばれます。
ボディデザインはZagato時代のエルコーレ・スパーダで、リアは前モデルのSZ2から引き継いでいるコーダ・トロンカとなっております。
#エルコーレ・スパーダ、コーダ・トロンカに付いてはこちらをご覧下さい。
話はちょっと横道にそれますが、このTZが出来上がる前の過程でカルロ・アバルトも幾つかのレース向け車両提案をアルファ側に投げかけているのですが、アルファ側の御家の事情もありまして結局は袂を分かつ事となってしまいます。もしこのプロジェクトがアバルト主体で進んでいたらAUTODELTAは存在せず、アバルトもFIAT車両ではなくアルファ車両でレースに参戦なんて事になっていたのかも...
後にアルファもアバルトもFIAT傘下となりまして(
Abarth + AUTODELTA = 新ALFA CORSE)となったのは歴史の綾とでも言いましょうか..
その後AUTODELTAは軸足をツーリングカーに移しつつありましたので、ジュリアTZから市販車ベースのジュリアGTAシリーズに移行していきます。
こちらは「日本におけるイタリア2001年」に協賛でやってきたムゼオ・アルファロメオの車両となります1300 Junior GTAです。
そして
イタジョブ2012でお集まりの1300/1600 GTAの皆様です。
#ん~カッコイイ♪
ヨーロッパのツーリングカー選手権では「サーキットの赤い狼」と呼ばれ4年連続チャンピオンとなり、後に拡大版の1750/2000GTAmとなっていきます。
また市販車ベースとは別にスポーツカー選手権向けのプロトタイプ車両として開発されていたTipo33、Tipo33/2を、公道向けにベルトーネのフランコ・スカリオーネがデザインしたボディを纏わせたモデルがこちらのTipo33/2 ストラダーレとなります。
こちらも「日本におけるイタリア2001年」の展示車両です。
#この車が世界で一番好きなのですよ~♪
このデザインは美しいという意外は有りません!
そして旧アルファコルセの復活とばかりF1へのエンジン供給へと続いていきますが、フォーミュラは詳しくないのでこの辺りまでで..
カルロが居たアバルトの末期もそうですが、この時代のイタリア全般が労働争議等であまり良くない頃になりますので、アルファもかつての栄光は取り戻せずレーシング部門も徐々に冬の時代に入ります。
レーシング部門の復興は、上にも書きましたDTM参戦の為に155を投入すべく復活した新ALFA CORSEを待たなければなりません。
こちらはアルファロメオ創立80周年の際に、お膝下のモンツァ・サーキットで行われたイベント映像がこちら。
カーグラTVで放送されたものですが、Tipo33/2 ・ TZ1が一緒に走ってる姿は至善至福!
さらにこの回では前半に初期のF1マシンGlan Premio 159(Tipo159)もサーキットを走らせております。
1.5L 直列8気筒DOHCエンジンを2段重ねのSCで過給させ、なんと425ps/9300rpmを発生させます。最高速は300Km/hオーバーととても60年以上も前の車とは思えません。無敵を誇った158/159ですが時代は燃費効率の良い無過給へ移行しつつあり、終にシルバーストーンで4.5L V12 Tipo375エンジン搭載のフェラーリ375F1に敗れてしまい、翌年にはF1を撤退。F1の栄華も母から子へと受け継がれていきます。
おっと、AUTODELTAから脱線してしまった...
オクタン日本版vol.4の特集を見ずに書いてみましたが、こんな具合で良かったのでしょうか??(笑
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Posted at
2014/01/23 20:54:45