新たな門出。

先日同級生の結婚式の二次会へ行って来た。


会うのは18年ぶり、

心からおめでとう！

そう言いたい。


中高と同じ学舎で過ごし、バカも沢山やってきた。


ポケバイのミニサーキット場のアルバイトは彼の紹介で入った。
同じく車も好きで一緒に走っていた、


ある日走りに行く彼とはぐれてしまう。。。

次の日電話に気が付き彼が事故った事を知る。

そう言えば大きな事故を目撃していたが、バイクが車に突き刺さり原形が変わっていたため分からなかった。

あの大事故は彼だった。

幸い彼の命に別状ないが、相手は重体となっていた。


電話に気が付かなかった自分を恨んだ、まるで逃げた用に帰ってしまい本当に後悔した。


実はこの重体の方とは、偶然か？必然か？知り合いとなった。
今は厳つい35Ｒに乗り、やはりバイクや車が好きでいる。

重体となり重い傷害を背負った彼に、
自分があの時いた事と、彼と友達だった事を話した。

一瞬空気が氷りついた。

何故俺は言ったのか、、、、


友達はもう車を降りていた、
そして友達を裏切った。


あの事故の後、彼の家に謝りに行くと、
彼の母親は取り乱し泣きじゃくっていた。


大変な事になった。。。

その時気が付いた、、、


まだガキだった俺達に、背負えるはずの無い他人の命の重さがのしかかった。

そして、友の母親を見て友達の命の重さも感じてしまった。

バカをやるなら一人だ。

このまま自分が走ると友もまた走り出すだろう、、

もし友を失い、被害者加害者の家族に恨まれれば、
俺はそれを背負い生きて行けるだろうか？？

そんな恐怖心から友を裏切ってしまった。

自分の事より他人を思いやる、
本当に優しく、そして頼りになる最高の友達だった。

そう思うとその逆も考えてしまった。
彼に背負わせる事なんてできない！

彼との決別は人生の選択肢となる、
彼とだけではなく、走る友達全てと切った。

断腸の思いだった。。。

自分に対しても失う物が無ければ対等ではないとその時は思った。

これで彼は走る事はしないと思ったが、

数年後車を買い戻って来た。

やはり時代が走る事を止めさせなかった、
18年程前はスポーツカーの全盛期、イニシャル○も人気があった頃で、今以上に車が趣味だと言う人が沢山いた。

俺は一緒に走る事を断ってしまった、

彼は走りに行きたかったのだろう。。。

彼は諦めず走っていたが、また事故ってしまう。
命に別状は無かった、、、

その後も色々考えたが、
走りたくても走れない友を乗せるなんて、
自分なら悔しくて我慢できないし、
そんな横で笑って楽しくなんて無理だった。

完璧に切った。

友達からの電話も出なかった。

彼を取り巻く同級生とは完全に連絡を切ってしまった。


なので、傷害を背負った彼に自分が関係者だと伝える必要があると思った。

もし恨んでいるなら、責められても報いる覚悟がある。
なにより今背負っている物の重さを知りたかった、


しかし彼は、

全てを許し。
今の自分を愛し。
人生を堪能していた。


言葉が出なかった。。。



友に伝えたかった。

彼に許されたと、

そして、裏切ってしまった事を。


俺が友達と言っていいのかわからないが、


本当に幸せになって欲しいと切に願う。








おめでとう！
末永くお幸せに～