上級トロフィーの約束を果たし、これからの方向性を考えていました。
もとの予定は、車を買った時に師匠が言った、
師匠、
全日本ジムカーナ出て、一回でもいいから優勝したら認めてやる!
だったので、ジムカーナをする予定でした。
サーキットで長く走る事考えていませんでした、、( ̄▽ ̄;)
なので間瀬世界一決定戦で優勝したら、サーキットを走るの止めて、ジムカーナに専念する予定だったんですが…
兄貴と約束もあり、
間瀬世界一取れるなら、上級やスーパーなんてすぐに取れるだろう!。…
と思って、勝手な約束しちゃいました…(滝汗、、、
スーパーのメンツを見た瞬間、、、
スーパー取れたら世界一も取れるんじゃ…
…て思いました(笑
上級での優勝は、大してびっくりもしませんでした…、、
他の草レースでも何度か勝ってたので、
まず一本!
な~んて気持ちでした。
なので、尚更虚しいトロフィーでした…
そして、スーパーの壁の高さにショックを受けました…
ど~んだけ

!?お金かければあんな車になんの??…
(。。;)ショップデモカーダヨネアレ??
て…思った、、、
僕はお金を極力抑えて、半分は自分で車を壊しっ…
イヤイヤ、チューニング?していたので、スーパークラスで走るなんてとんでもない仕様や状態でした。。
((゚Д゚ll))ムリー!コロチャレルー!
しかし一本もう取っちゃったし…
僕は一緒に走っていた仲間のR君と、オートワークスCUPに来ていて、R君に、兄貴に伝えてほしい!
と僕はお願いしました。
R君も兄貴と仲がよく、僕が兄貴と合わなくなってから、いつも遊んでいたそうです。
R君が兄貴に、僕がトロフィーをゲットした事を言うと、
兄貴は…
ほんとに…
そうか、、、
その2言だったそうです、、
兄貴は僕の話しをしたがらず、僕の話しが出ると黙っていたそうです…
僕はもう兄貴とは終わったんだな…
どうせスーパー取ったって、兄貴は変わらない。
そして俺の苦労なんて無駄に終わるんだ、、
こんな事なら最初からジムカーナしてればよかった…(´~`;)
スーパークラスのインチキマシーン達に勝つ事の難しさに、心が折れたと言う理由もありました(*_*)
しかし車はジムカーナのレギュレーションの範囲を超えて、とうとうサーキットONLYマシーンになってしまいました。f^_^;
そんなある日、奇跡が起きました…
スーパークラスで優勝しちゃったんです!
偶然が重なり、奇跡を呼びました!!
約束の品が揃った!!
絶対無理だと思っていたトロフィーをGET!
兄貴に胸張って会いに行ける!
そう思って電話をしましたが、
約束から数年たっていて、兄貴の携帯番号も変わっていました…
兄貴とはいずれどこかで会うだろうと思い、約束を伝えぬまま時間が過ぎて行きました…
いつでも言える!
そんな余裕が自分にあったんだろう…
そして、一緒に走ってくれる仲間が沢山いる事に、僕は兄貴の存在すら忘れていきました…
僕はある日、仕事帰りに牛丼屋に入りました。
そこで目にしたのは、見た事がある人…
兄貴でした…
僕は兄貴との約束を忘れていた…
兄貴を見て、約束を忘れていた自分に驚いた。
兄貴はスーツ姿で、仕事の仲間と一緒に食べに来ていました。
僕は兄貴を見て、言いたくて言いたくて仕方なかった…
でも、自分も忘れていたのに、兄貴に言ったところで、
だから??
それで??
で終わったらどうしよう…
そんな不安があった。
僕は言うのを諦め、兄貴を避けるように座り牛丼を注文した。
僕は食べるスピードを早め、店を早く出ようとしました。
しかし先に入店していた兄貴は、食事を終えていたので先に席をたちました。
そして兄貴は僕を見つけた…
先に気づいてた僕は、目を合わせたて会釈をした、
兄貴は僕の所に来て、
兄貴
久しぶり、元気だったか…
僕
はい、色々とありましたけど元気でしたよ!、兄貴も元気でした?
兄貴
ああ、元気だった!
僕は、今なら言える!
あの約束を言わないと…
でも、もう兄貴と自分がいる場所は違う…
きっと話しなんて合わない…
言わない方がいい、、、
兄貴の仕事の同僚も外で待っていたので、
僕は兄貴に…
仕事頑張って下さい!
と言いました、、、
兄貴は…
ありがとう!
と言って、ポケットから名刺を取り出し、携帯番号を書いて僕に渡してくれた。
兄貴は、
また車の話ししような!!
そう言って僕に、携帯番号のかかれた名刺をくれた。
僕は変な気持ちだった、、
そこには、昔と変わらない同じ兄貴がいた…
自分は変わった、成長したと思っていたが、、、
どう言う訳か変わらない兄貴の言葉が、今の自分に深く突き刺さった…。
変わらぬ単純な言葉は、時として心を揺れ動かすものなのか…
兄貴は自動ドアの近くで止まり、そして振り返りった、、、
兄貴
オートワークス見たぞ!
凄いな!
じゃぁ、、、またな…。
兄貴は忘れていませんでした!。
僕はその時気がつきました。
自分が本当に大切な物を失っていた事に、、
仲間と楽しむと言う単純な事…
そして、それが力になると言う事。
今まで勝っても素直に喜べなかった自分の心の隙間に、冷たい風が通って行った感じがしました…
あの時自分は間違った選択をしたのかもしれない。
友を失い、勝を取っても、そのトロフィー価値は、ただの意地の固まりの棒にしか見え無かったから…
兄貴がいて楽しく苦労し、一緒に取った物なら、もっとトロフィーは輝いて見えたのかも知れません。。。
自分は確かに変わったのかも知れません、
しかし、あの頃の兄貴の気持ちを理解出来なかった自分が、今になってやっと分った事が悔しかったです。
自分は兄貴に電話する事はできませんでした…
きっと兄貴は今のままがイイ…
と、僕は思ったから。。。

Posted at 2011/02/27 19:26:01 | |
トラックバック(0) | モブログ