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2016年11月14日 イイね!

シリーズ【三原城の痕跡を辿る・その十五 通り丁堀編】

シリーズ【三原城の痕跡を辿る・その十五 通り丁堀編】三原城の痕跡を辿るこのシリーズ。

15回目の今回ご紹介するのは、館町・本町にある通り丁堀です!

これは、前回ご紹介した後東門石垣に接している堀です。

去る10月1日、この堀の清掃作業に参加して、滅多に見れない堀の内部を見てきましたので、それをレポートしたいと思います!

さて、通り丁堀ですが、まずは恒例の場所確認から!

おなじみGoogle mapで確認するとこのあたりです!


一方、幕末の慶応絵図ではコチラ!


後東門石垣や三原城の天主台に接する、今も現存している堀です。

堀の両岸の石垣がほぼ現存していることからも、堀幅は当時のままなのでしょう。


今も昔もこの堀は水堀ですが、当時は堀の水は海水でした。三原城は海を埋め立てて築かれたため、堀が海と繋がっていましたからね。


さて、清掃に際して、堀の水は抜かれていたので下まで降りることができました!

まずは、後東門石垣の東側。右手前の低い石垣の石は比較的新しそうです。これは、芸予地震のときに積み直したためらしいです。


後東門石垣の西側角。普段水の底になっていて見えない一番下の根石が見れるのは貴重です。角部は算木積みになっています。


後藤門石垣の西側に続く堀の石垣。割った石と石の間に小さな石を詰めた打ち込みはぎという積み方。


石を割る際に開けられた矢穴がたくさん見受けられます。


矢穴だけではなく、石には刻印も。堀の清掃のときに教育委員会の職員さんの解説をお聞きしましたが、この石垣を築くときには複数の石工集団が携わったそうで、この刻印はそれら石工職人さんたちがよその石工職人さんの担当したものと区別をするために刻んだものなのだそうです。


続きまして、これは道(西国街道)がカクッと曲がって南に向けて続く部分の石垣。こちらにも矢穴や刻印が見受けられます。


一方、この写真は対岸の天主台西側の石垣。


この天主台の西側の石垣は、小早川隆景が築城した当時のものと伝えられますが、こちらの石には、矢穴(石を割った形跡)も刻印も見受けられません。つまりは、通り丁堀と天主台西側とでは石垣を築く方法が異なっているということ。

そのようなことから、通り丁堀の石垣は、小早川隆景の時代よりも後(福島氏の頃?)に築かれたものなのではなかろうか…という話も、教育委員会の職員さんが解説されていました。

三原城は、いつ、誰が、どこを、どのようにして築いたのか、はっきりと記された資料がないのでわからない部分が多いのですが、このように堀の石垣の様子を自分の目で確かめることができて大変参考になりました!

またこんな機会があれば参加してみたいものです(о´∀`о)




つづく
Posted at 2016/11/14 20:13:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | 三原城の痕跡を辿る | 日記

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