
明け方、久々に実家に帰宅してみると、長女が出迎えてくれた。
至福の一時である。
父『何やっとるん?こんな時間に?』
娘『今からレースがあるとよ。準備ばしよっとね。』
娘『もし、優勝したら新しいスパイク買ってよ』とねだる。
父『いいとよ。優勝してゴールでウサイン@ボルトーみたいにグリコのポーズで駆け込んだら買ったるけん。そのて日章旗をマントにし凱旋したら、いっちゃん良いの買ったるけん。』
娘『………』
そんなやり取りがあり早速会場へGoooo!!
くるまを乗り換え高速をお巡りさんに捕まらない程度でぶっ飛ばし会場へ到着。
入場しようとしたら入口で『ヘィ、ユー。ストップ』警備員にとめられる。
父『あっ、このBBQセットが駄目なのね。火気厳禁ね。ゴメンとよ。』早速場違いな空気が流れる。
警備員『入場券を見せてください。』
父『えっ。そんなもんいるん?保護者とよ』
警備員『そうしたら発見場で買ってからまた来て下さい。』
なんで娘の陸上大会で入場料がいるねん。
渋々大人4人分 1,200円×4人分が徴収される。
父『で何の種目に出るとね?』
娘『100mスプリントとロングジャンプと選抜リレーのアップに800mにでると』
ニョ~ボ『知っとっと!こう見えても上位学年押さえて100とロングとハイジャンプとリレーの学生4冠とよ。』
父『ドーピングでもしてるんじゃね』
ニョ~ボ『ドーピング(バイ〇グラ)しとっとはあんたでしょ。だから夜もカールルイス並に早いのね。プププッ』
父『………』
順調に各種種目も消化され、目の前で福島選手の200m日本新も見れたし満足まんZOKU
そろそろ娘の800mが始まる。
んっ彼女は真っ直ぐ以外走ったことあるのかな?いやいやそもそもカーブを走れるのか?
戦略も必要だぞ。
早速戦略会議。
先ずは全体的な戦略。
コンプライアンスを重視する昨今、表立って敵対選手に場外攻撃も出来ない。
審判員を囲い込む。
うぅ~時間的に無理だ。
どうやら実力勝負しかないが、ポテンシャルがわからないと、任せられない。
状況からするとインディーオーバルと似ている。
集団を見極めどこでスパートするか。
しかしスパートするタイミングが彼女に判断出来るはずもない。ベガはベガでもホクトベガ。スタートしたら息絶えるまで行くタイプだ。
ペースコントロールするために早速インカムを装着させる。
スタート号砲一発。まずSを取るように指示。
スタートはアウト側一杯からだがS取成功。
次に一旦脚を緩め全体のペースを乱す作戦。
最初の勝負はS取りから50mまでの位置取り。
生憎、同郷や師弟関係もなく単独行となる。
ここで展開を。
各人一斉の綺麗なスタートで始まり、スタート後の乱立状態から赤板先行で抜け出す選手の番手にはまり100m通過。
先頭からしんがりまで約15m。ペースは牽制しあいスローペース。
先行有利な展開になってきた。
200mを過ぎた辺りで後続の位置取りがまた始まる。
こちらの指示はカーブでは内線から一歩ほど外側を走りストレートに繋ぐ指示。
ホームストレートでは前走者の横に並ぶまで加速し揺さぶりをかける。
ジャンと共に番手を死守しカーブでは後続の状況を伝達し、捲りがありそうなときは内線突破されない程度にインを開けさせる。
最終バックで焦らずインベタ。追い込み型のグループ通過と同時にタイミングを指示し、捲りを不発にさせる。
最終コーナーまで勝負にはださずに、最終ホームに本来のスプリント勝負。
ここで鬼差しがきまり、2位の選手のスパート具合を緻密にでんたつする。
この段階でG線を待たずに勝負あり。
タイムは平凡以下らしい。
かなり悪いらしい。
でも勝ちは勝ち。
やっぱレースは展開ですよね。
スポッターと言うよりはコーチ屋かな。
Posted at 2010/05/16 13:20:51 | |
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