
先週末の4月25日に、幸田町にある幸田サーキットにて開催された「TOYOTA GRヤリス サーキット試乗会」に参加してきました。
3月中旬に、みんカラのメッセージで参加者募集の案内メールが届き、幸田サーキットなら自宅から30分もかからない距離だし、GRヤリスに興味もあったので、当たればラッキーな感じで応募したところ、なんと当選メールが届きました。
限定10組20名とのことでしたが、もしかしたらコロナの関係でほとんど応募がなく、仕方なく私のような地元の人をかき集めたのかも、と思っていましたが、当日行ってみると、なんと地元愛知県ナンバーは私1台で、関東、関西等の遠方からお越しの方が大半でした。
さらに、私は今回の試乗会の趣旨を勝手に理解して、所有している中で唯一のMT車であるスズキスイスポで参加したのですが、指定された場所に車を停めると、周りは輸入車ばっかりで私が唯一の国産車でした。
どうも今回のイベントのターゲットは輸入車乗りの方のようです。
自分も輸入車で参加するべきだったかとも思いましたが、ワゴンやSUVでは、もっと場違いで、スイスポで良しと自分に言い聞かせましたが、他の参加者からはなんで1台だけ国産車があるのかと思われたに違いありません。
#でも、あらためて写真を見るとオレンジのスイフト、輸入車の中に並んでもまったくデザイン的に引けをとらず、違和感がないですよね!?
聞くところによると、なんと今回、1000人以上の応募があったそうですが、参加者の雰囲気をみると、どう考えても単なる抽選で選ばれたのでは無さそうです。
で、なんで自分が選ばれたのか、いろいろ考えたのですが全くわかりません。
強いて言うと、昔、セリカGT-FOURに乗っていたと言う事位でしょうか。
今回のGRヤリスは、そのセリカ以来、20年ぶりのWRCチャレンジカーとの事ですので。
しかし、あまり詮索しても仕方がないので、今回は運が良かったということにしておきます。w
とにかく、最初から場違いなところに来てしまった感に襲われました。
さらに、開会式で、司会の方が、「この中で、サーキットを走るのは初めての方は?」って言われて、元気よく手を挙げたのですが、なんと13組、同伴者を含めて23人中、手を挙げたのは、私を含めてほんの数名。
大半の方は、皆さんサーキット走行経験者ってこと?
ますます、場違い感が倍増です。
で、今回の試乗会、想像していた内容の遥か上を行くものでした。
てっきり、スタッフが横に乗って、監視されながら遠慮がちにアクセルを踏むというディーラーの新車試乗のようなものを想像していたのですが、まず最初に、先導車について自分の車でコースを周回(慣熟走行)し、コースの様子を確認した後は、いきなり一人乗車でGRヤリスでフル加速OK!?との事。
これまで一度もサーキット走行したことない人間に、今日初めて乗るGRヤリス、それもRZを、スタッフの同乗無しで、好きなだけアクセルを踏んで走っていい、なんて、なんて太っ腹な企画なんでしょう。
実際、自分も含め、皆さん、人の車だと思って?飛ばす飛ばす。
場違い感なんて何処へやら。もう最高です。
肝心のGRヤリス RZですが、コースへの導入路を30km/hでゆっくり走っただけで、欧州車のような剛性の高さが分かりました。
スイスポとの違いは明らかで、コンパクトカーなのに2クラス位上の車格の車に乗っている感覚でした。
乗る前は、スイスポと同じBセグメントのやんちゃ系の車なのに約2倍もの価格差はボッタくりじゃないか(笑)とも思っていましたが、確かに2倍の価格差を感じ、輸入車のようなフィーリングから、GRヤリスの拡販のために、輸入車乗りにもターゲットを広げようとしている意図が感じられました。
サーキット試乗は、午前2回、午後2回の4回ありました。
同行者と二人で参加した人達は、2回づつ交代で走ったと思いますが、私は一人で参加したため、4回すべて一人で走ることが出来、得した気分です。
各走行後、GRレコーダーというデータロガーによる走行診断が受けられたのですが、早く走るには、短いストレートでもアクセルを全開で加速して、コーナー直前でしっかりブレーキングをして減速というメリハリのある運転をする必要があることが分かりましたが、自分は、コーナーのかなり手前からアクセルオフして惰性で走っていて、そのためぜんぜんブレーキが踏めていませんでした。
最後に、谷口選手運転の同乗体験がありましたが、同じ車に乗っているとは思えないGRヤリスのパフォーマンスを出し切った走りを体験させて頂き、プロレーサーの手にかかってこそ性能を発揮できる車だと認識しました。
そして、ここまで激しい運転をしても全くブレークしないGRヤリスはすごいクルマです。
もう少し若くてモータースポーツにはまっていたら絶対買っていたと思います。
ただ、、車両説明の際に、GRヤリスは街乗りでも乗りやすいクルマ、というお話がありましたが、確かに乗りやすいことは間違いないのですが、正直、RZは街乗り専用するには勿体ない車で、サーキットを走って初めて意味がある車だと思いました。
サーキット走行をせず、街乗り用としてGRヤリスのスタイルや雰囲気が好きで、どっしりとした欧州車の乗り心地を求めて買うのであれば、ノンターボのRSがベストチョイスかもしれません。
RZでは、免許証が何枚あっても足りません。
#そう考えると、過激すぎず、街乗りにも最適で、おしゃれなデザインで、価格もバーゲンプライスなスイスポが自分にとってはベストチョイスだったと再認識。
今回の試乗会は、普段から、サーキット走行をしていたらGRレコーダーによる走行診断も含め、もっと意義のあるものだったと思いますが、いままで、モータースポーツというとオートテストくらいしか縁がなかった自分には、正直、猫に小判的なイベントでしたが、GRヤリスの「高価格」の謎も解けたし、初サーキット体験でバックストレートで120km/hオーバーのスピードも出すことが出来たし、と十分過ぎるほど満足することが出来ました。
また、今後の車選びに大いに影響を受けることでしょう。
今回は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
関係者の皆様にお礼を申し上げます。
Posted at 2021/04/30 00:28:29 | |
トラックバック(0) | 日記