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2018年06月23日

UKのフォード愛を感じる洋書・・Ford Design in the UK

UKのフォード愛を感じる洋書・・Ford Design in the UK これはもう私にとって夢のような一冊!イギリス・ダントンにあるFord of Europeのデザインスタジオの、70年におよぶ活動を取り上げた書籍を入手しました。→追記:一部訂正します。書籍のメインテーマはイギリスにおけるフォードのデザイン活動の70周年であり、ダントンのスタジオ自体は開設から50年です。
ダントンでのデザインワークは、かつてヨーロッパにおけるフォードがイギリスフォードとドイツフォードに分かれていた頃に活動の端を発していて、双方が一体化した後にイギリス主導の開発車両のデザインを手がけ、近年ではおもにインテリアデザインを主体に(エクステリアデザインはドイツのメルケニヒスタジオがメイン)、トランジットなどの商用車デザインもおもにダントンが担っています。

この書籍には私もいままで見たことのない写真やスケッチが多数なのが、とにかくご機嫌です♪たとえば1990年代の、最初のフォーカス開発中のスケッチやモデルなどは特に興味ぶかく見ることができました。あの独特のインテリアも、デザイナーが走らせたインスピレーションに富んだスケッチのラインが起点にあったことがよくわかります。



そしてそして、本書を通じてこれまでベールに包まれていた我が六代目フィエスタのデザインヒストリーも明らかになりました!開発当初はメルケニヒが二代目モンデオとフォーカスのプロジェクトで手一杯だったので、エクステリアを含めてダントン主体のプロジェクトだった、当時のホンダの小型車(たぶん初代フィットのこと)のようにMPV的な印象にならないことを意図した、3ドアが5ドアよりリアピラーの角度を寝かせてスポーティーさを強調したのは、日本のコンパクトカーの先例に習った・・・などなど、知らなかったことばかりです。ともかく、六代目フィエスタはイギリスの空の下でデザインが進められたのですね。六代目の、当時のアウディ調に秩序だったデザインはドイツ主導で進められたに違いないと思い込んでいたので、これは新鮮な驚きでした。


さらに、カーデザインに関心がある方なら、パトリック・ルケモン、イアン・カラム、マーク・アダムス・・世界のカーデザインの歴史を築いてきたビッグネームの数々がフォードのスタジオを経ていることを知り、そのクリエイティブ・シンクタンクとしての歩みの重要さも実感できるのではないでしょうか。

そもそも欧米を問わず、フォードのデザインの歴史を真正面から取り上げた媒体はほとんどありませんから、これが実に貴重な資料であることは間違いありません。
イギリスの出版物には、こうした彼の地におけるフォードをテーマとしたものがこれまでにも少なくなく、ある意味でフォードに対して国民車的な愛着を寄せる人が多いことを物語っています。

Ford Design in the UK - 70 years of success
Veloce Publishing Ltd.
ISBN: 9781845849863


ブログ一覧 | Ford | クルマ
Posted at 2018/06/23 11:49:15

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この記事へのコメント

2018年6月23日 20:21
こんばんは
mk6のデザインがイギリスのスタジオで開発されてたとは意外でした モンデオやフォーカスと同じ開発チーム内での仕事かと思ってましたので・・ おっしゃるとおり2モデルの開発が忙しくてフィエスタはデザインベースを伝えてイギリスで味付けしたのかもです。 クレイモデルもリヤバンパーの塗装と黒樹脂の部分はGhiaやGLXの異なる部分と一緒ですね リヤの反射板は当初は丸だったのかな?  クレイモデルなのにナンバーにGBのマークがお茶目・・
コメントへの返答
2018年6月24日 8:01
おはようございます。
イギリスとドイツにデザインの拠点があっても、統一されたデザインテーマに基づき、同じディレクターの統括のもと進められるので結果としては場所は関係ないーそんな風に考えそうになりますが、決してそうではないんですね。やはりそのデザインが生まれ、検討を重ね、完成に至った環境というのは大きく影響するものです。
特にフィエスタは、イギリスの永年のベストセラーカーですから、そうした実績が相当反映されたデザインと言えるのではないでしょうか。

3ドアのモックアップには、傾斜が強いCピラーやルーフまで到達しないテールランプ、ボディ側面の三角形状のサイドガードといった、5ドアとは異なる特徴的なディテールがよく示されています。いかに3ドアにスポーティーなキャラクターを持たせようと検討されていたかがわかります。
リアの丸型リフレクターはMC後からは5ドアでも採用されていますね。

プロフィール

「現行ヤリスのデザイナーは欧州の街中で目にした初代ヤリス(初代ヴィッツ)に触発を受けたという。その気持ちはとてもよくわかる、おそらくこちらのお宅もそうなのだろう(ちなみにこちらのお隣は知る人ぞ知るプジョー3台持ち!のフリーク)」
何シテル?   04/25 16:55
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。Fordを30年以上にわたって乗り継いでいます。2016年をもってFordは日本から事業撤退しまし...
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