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2018年10月18日 イイね!

1/76に凝縮された機能美

1/76に凝縮された機能美先日目にしたVWパサート・セダン、そのあまりに質実で虚飾のない潔い姿に、久しく忘れかけていたインダストリアルデザインの真髄を見せつけられた思いがしました。個人的な好き嫌いという他愛のないレベルで言うなら、私が好きなクルマの造形テイストはまさにこのパサートの頃、90年代中盤から2000年代初頭にかけてのもので、フォードだとニューエッジ・デザイン期が今なおもっともしっくりと来ます。

しかし、ちょうどこの20年くらいの間で自動車をめぐるさまざまな状況がかつてないほど変化したことを顧みれば、その造形の傾向も大きく変化して当然です。特に個人向けの乗用車は新しい市場への進出に挑まなければならない以上、貪欲にその形を改めながらユーザーへのアピールに務めるのは必然かもしれません。

その一方で、私がちょっと疑問に感じているのが、LCVと称されるバン系のビジネストランスポーターまでもが、近年では過剰な造形をまとう傾向にある点です。フォードでいえば最新のトランジットシリーズなど、実車を見たこともありますが、どうにもオーバースタイリングな印象が拭えません。そもそも、LCVなどは高い効率と安全性・信頼性のもとで人と物資を快適に運べることが何よりも求められ、造形の遊びが本来の用途性を阻害するようなことは本末顛倒です。しかし近年のトランジットも、フォードの乗用車系とのスタイリングテーマの共有を過度に意識してか、内外の造形は相当に手が込んでいて、どう見てもバン本来の機能のためというより、「スタイリングのためのスタイリング」に陥っている気がしてならないのです。LCVは限りなくハコに近い成り立ちの中で、最大限に機能性を追求することで、道具としての本質的な美しさが備わるのではないでしょうか?

そんなことを考えたのも、昨日仕事の合間にちょろっと寄った銀座のアイアイアド・カンパニーで、こんな可愛らしいトランジット・コネクトのミニカーにめぐりあったから。オックスフォードの1/76スケールで、特価200円!という思わず泣けてきそうな(T_T)代物ですが、ニューエッジの流れを汲むこのトラ•コネ特有のコンパクトなサイズ感や、プレーンなボディパネル、ディテール処理のクリーンさなどが的確にスケールダウンされていて無性に嬉しくなったモデルです。
Posted at 2018/10/18 00:52:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | Transit | クルマ

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「@Gentaさん、職場周辺ではすでに当たり前のように見ますが、その度に2,000万級を疑いたくなりますね。どうしてもワンボックスボディというのが高額車と感じられないんです。」
何シテル?   04/23 12:47
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。Fordを30年以上にわたって乗り継いでいます。2016年をもってFordは日本から事業撤退しまし...
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