静岡のy60AD乗りの友人から足回りリフレッシュの質問がきました。彼らしくツボを付いた質問状を送ってきまして、回答しながらもなかなか頭が痒くなるような問題ばかりで僕がy60を乗り始めてバカブログで唸ってきたことがそのまま質問項目としてありました。せっかく一所懸命にかいたので皆様のご参考にさればと思って私の私見をご紹介したいと思います。y60かて車歴20年のなろうとしている老兵であります。いかに屈強と言えども経年劣化や使用過程での消耗は必ずあります。ただ破綻をきたしていないということで初期性能を発揮する個体はほぼ皆無でしょう^^;
①コイルスプリングは四本とも交換すべきか?
極端な車高の傾きがなければ交換の必要性は少ないと思いますが、私のブログにも時々登場する熊本県のみどりタイヤの発売のバーサスアシストこれを装着したさいにコイルのヘタリは存在すると感じました。これは車高の変化というレベルの話でなくバネが振動する際にネジりはじめの微妙な領域でのレートの唐突な変化が劣化によって起こるような気がします。なんといえば良いのでしょうか?タメがすくなるというか表現に窮しますがそん感じがします。このへんてこなモノを装着するとシャキットした感じが出ます。恐らく材料工学の原子レベルでの話になると思うのでディーラーのメカニックには一蹴されること間違えなしです。 ですから人は理解できない、その人に知識がないとオカルトという範疇で思考を止めるでしょう。
②ショックアブソーバーは全交換します。純正四本にするか、社外品にするか?
これまた私のブログテーマのような面白い課題であります。ストック様態を目指すならば間違えなく純正がいいでしょう。トータルバラんス最高であります。社外品でもランチョの9000XL(現行品)になると以前のものよりもずいぶんと良くなったと聞きます。価格はネット価格で4本5万円弱ですね。乗り味の好みが固めのスポーティーな感じがいいのか、バスのような船的揺れがいいのかによって選択が変わります。
私の想像ですが。。。
プロコンプES9000→モンローアドベンチャー→ランチョRS9000Xl この順で装着時の乗り味がしっかり感→船的となる傾向を感じます。ただランチョは調節できるので弱めの設定で可能な乗り味と言うことです。モンローに関しては社外品にしては珍しく車種専用設定となっているのは興味深いところであります。
③ブレーキ、フロントロータに起因する、ブレーキ時のギクシャク(低速時一回転ごとにブレーキ力に波打ちが発生する)感があるが、ローター四枚の研磨で済ますか、前二枚を新品に交換するか、前後四枚とも新品に交換するか?
【追記】
日産の見立てでは「磨耗限界厚まで相当残っているし、焼きが入って安定しているので、研磨でも長期的に十分だと思われる」の意見をもらっています。
これに関してはローター研磨でいいと思います。私も今年の車検でフロンンとローターを研磨してパッドを社外品に交換しました。ブレーキフィーリングは随分と向上しましたよ。ちなみに1枚出張費込みで¥5000でした。○○さんの使用状況ではパッドは純正品で十分と思います。ローターを研磨した際はパッドも新調したほうが当たり面の変化のことを考えるとセットして考えたほうがいいでしょう。
⑤各リンク類のブッシュは、純正の部品を使う予定だが、海外の青いウレタンブッシュも気になる。
これに関しても純正品のゴムブッシュをオススメします。特にフロントの3リンクはブッシュのゴムの剛性も足回りのロール剛性のひとつとして考えられております。ウレタンなどにすると確かにロール剛性は上がるかと思いますが、乗り心地等は固くなる、ストロークの自由度が少なくなると思います。例えば私のようにコイルを交換してアライメントが狂っていて補正する必要があるなど特殊なケースでは材質、軸位置の変更もひとつですが、個人的には主要なブッシュは純正のゴムがいいと思います。
⑥長い付き合いのある日産に依頼するか、四駆のプロショップに依頼するか、一般の民間自動車整備工場に預けるか。それとも自分道具を買ってきてチャレンジ精神で行なうか。
これに関してはブッシュ類の交換やローター研磨などの整備は日産の方がいいと思います。建前では整備士でないと触ってはいけません。ショックアブソーバー程度ならショップ若しくはDIYでもいいと思いますが、廃棄物の処理の問題が出てきます。車の整備はこの部品の調達、廃棄物の処理のルートの確保が出来ていないとなかななか面倒であります。
足回りの本質的リフレッシュは過去本拠地ブログ、現在の油を売っているブログを含めくどくどと書いておりますがまずは足回りの役目を理解することがスタートですね。サファリの構成部品は
①コイルスプリング
②リーディングロッド類(フロント) アッパー、ロアーロッド(リア)
③パーナルロッド
④ブッシュ類
⑤ショックアブソーバー
⑥スタビライザー
で構成されております。これらで変形や著しい損傷がないと初期性能の変化がほとんどないのは②、③のロッド類のみであります。その他は全て使用過程で劣化が起こり初期性能が維持できなくなります。特にそれらが目立つのが⑤、④でありますがm①、⑥もバネで出来ているので使用過程で劣化は起こります。一般に足回りのリフレッシュというと⑤を交換が関の山でありますが、本来の初期性能を発揮させるには④の交換は必須であります。乗用車特にスピード競技に用いられるものはこの点シビアですが四駆とて動きが大きい分これらの弾性の劣化は本来の動きを発揮させません。ただ作業が大掛かりになるので皆亀裂が入ったり決定的な理由が見つからないと交換しないのが実情のようです。①、⑥に関しては正直車体を支えるのはこの部品で②、③のリンクではないのであります。リンクは車軸がずれるのを防ぐのみであり、この自由度を適度に保ちながら節度くするのが④のブッシュるいです。①のコイルは仕様変更をしない限り交換しませんが、私も実際にはノーマークでしたがバーサスアシストを付けて変化を感じこの事実に気がついたのです。⑤以外で車体を支え④で最終的な味付けをするというのがコイルリジット車構造であります。またコイルリジット車は動きがズムーズなゆえ⑤の味付けの影響が大きいというのも見逃せない点であります。
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Y60 | 日記
Posted at
2011/08/03 07:55:34