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2015年04月05日

自動運転車で駆け抜ける歓びは得られるか?

自動運転車で駆け抜ける歓びは得られるか? 自動ブレーキ(AEB)やアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)に代表される、先進ドライバー支援システム ADAS(Advanced Driving Assistant System)の導入が進んでいる。このシステムの進化は近い将来、運転者が運転不能になっても自動で状況を判断し事故を回避することを実現するだろう。そしてその先には道路を選ばない完全自動運転を実現するかもしれない。完全自動運転を「かもしれない」と書いたのはそこへ行き着くまでに、倫理や法律、そして技術の大きな壁が横たわっているからである。

現在のADASでは、あくまでドライバーの運転支援システムであり、事故となった場合はドライバー自身が責任を持つ。しかしGoogleが2014年5月に発表した自動運転車はステアリングもアクセル&ブレーキペダルも存在しなかった。12月に公表した際には公道実験用に装備したものの、最終的には無くしたいと考えていると思われる。そこにはGoogleの思想が反映されている。
GoogleのSelfDrivingCar部門のDirector Chris Urmson氏はインタビューでこう語っている。
「我々は運転するという無駄な時間を過ごしている。地球規模で人口が増え続ける中、交通渋滞はさらに問題になってくる。Googleは自動運転車でこういった問題を解決したいんだ。それに運転する時間を子どもと会話る時間にあてたほうがいいでしょう。」

運転は無駄な時間か?もうそこだけで世の中のカーマニアは全否定である。ただこの主張は社会正義的に正論すぎて反論できないな。ボクのように一人乗車でで3Lのクルマに乗って特に目的もなく何万キロも走り回るなんて、無駄に大気汚染を引き起こしているだけなのだ。全体最適を考えればGoogleの考え方が正しいのは明らかである。

CC : LA TimesこのようなGoogleの考え方はモータリゼーションの終焉をもたらすかもしれない。クルマはただ目的地に安全に自分を運んでくれるだけのもの。だから乗り込めばインターネットを楽しんでればイイですよってのがGoogleさんのビジネスモデルなんだろう。そこにはクルマへのこだわりなんて無いし、デザインもこうでいいわけなのだ。スピードも40Km/hで十分。駆け抜ける歓びどころかもうボクたちがイメージするクルマですら無いのだ。地球規模で人口が増え続け、資源は枯渇していくなかこのようなパラダイムシフトが起こるのは必然かもしれない。もともと様々な要因で自動車を保有することが難しい香港やシンガポールでこのようなパラダイムシフトは起こるのかもしれない。

で、自動車メーカーはどう出るのだろうか?
ある日本の自動車メーカー幹部はGoogleCarを見て「あんな 箱」と言ったそうだ。走る楽しみがないという意味で言ったらしいが、はたしてこの人の会社は走る楽しみを自らが生産するクルマでどの程度提供できているのだろうか?
すべての自動車メーカーはGoogleが起すパラダイムシフトになんとか抗おうとしているが、そのビジョンはGoogleほど先を見ていない。実際には2020年ころに高速道路渋滞時の60Km/h以下での自律自動運転を実現することまでが明確なビジョンだ。Audiは2017年に最上級モデルA8の新型車に高速道路時速60キロメートル以下の条件下で自動で運転する機能を実現すると発表している。これはあくまで今のADASの進化であり実現するのはすごく限られた条件下での半自動運転である。Googleが投げかかるパラダイムシフトへの回答ではない。
ダイムラーは2015年のCES(世界最大のエレクトロニクスショー)で自動運転中に前席が180度回転して後席と向かい合わせに乗ることが出来る完全自動運転のコンセプトカーを発表した。会長自ら「これが自動運転車の最終形態。クルマは居住空間になる」と宣言したのだ。なるほど〜メルセデスは居住快適性だけを追求していくわけだ。でも相変わらずステアリングはあって一応自分で運転もできますよってものだ。どうもそこにGoogleのような思想は無さそうだ。
BMWのR&DのトップWerener Huberは自動運転車でも「駆け抜ける歓び」を提供すると言っている。自動運転技術はあくまでアシスタントであり、渋滞など運転を楽しめない時だけにアシストしてくれるものとの考えを示している。GoogleCarとは哲学が違う。40Km/hのGoogleCarとは違ってBMWのクルマは250Km/hで駆け抜けるもの。GopoglはITサービスをクルマで使って欲しいのだろうがそれはBMWが目指すものではない。と言っている。
250Km/hと来たね。日本の自動車メーカーじゃ絶対言えないね。社会正義的に問題ありだよね(^_^;)
でもさ、これ「ボクはクルマを運転してぶっ飛ばしたいんだよ。それが楽しいのさ。」って言ってるんだよね。まさにコレ。

自動車メーカーはGoogleが投げかけた「未来のクルマとは、運転する必要のない無人で走る便利なもの。」にどう答えるのだろう?走る楽しみを残した面倒くさい時だけ運転を代わってくれる半自動運転車って譲れない線をどうやって守っていくのだろうか?
Googleの考えは社会正義的に正しいが、その理想の社会にどのようなプロセスを経て実現するかが難しい。既得権益をもつ自動車メーカーが「走る楽しみ。運転する楽しみ。」という社会正義的にはほんとうに正しいんですか?というものを守ってどこまで戦えるんだろうか?

コレを話すと自分で運転を楽しむなんてサーキット行ってやればいいなんて言われるんだけど、それこそクローズドのサーキットを速く走るなんて自動運転の中じゃ一番簡単なレベルの問題なんだよね。タイム出すだけならF1チャンピオンより速いタイムは簡単に実現できると思う。レースは追い抜くことが必要だからさらに難易度は上がるけど、一般道の自動運転に比べればテクノロジーは簡単だ。

自動運転車で駆け抜ける歓びは得られるか?
半自動運転車じゃないと駆け抜ける歓びは得られないってのが結論のようだね。そこでテクノロジーの進化が止まるはずはなくキビシイ感じ(^_^;)

気が向けば自動運転のテクノロジーについても書いてみたいと思ってます。
運転するのがたまらなく好きなボクですが、自動運転のテクノロジーそのものは本当にエキサイティングなものなんです。
関連情報URL : http://www.threetroy.com/
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Posted at 2015/04/05 15:04:57

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この記事へのコメント

2015/04/06 16:30:22
こんにちは.
Googleの車両開発の動画を見ると、作ってる人達はPetrol Headとは真逆な人達に思えました.レースなんて絶対見なさそうで、より速く、より高くカッ飛びたい!というアドレナリン系の喜びとは無縁そうな人達、というか…

これまで運転できなかった人に移動の喜びを提供するとか、運転手という仕事の消滅の可能性とか、社会構造を変える巨大なインパクトは十分理解できます.

自動運転での駆け抜ける歓びは、もしあるとすればレーシングタクシー的な要素?でしょうか.BMWは自動運転で自動ドリフト機能を見せてましたし、周囲の安全性を確保した上で「今日の帰り道はKen Block仕様で」自動ドリドリ!(爆)みたいな.許されるかどうかは知りませんが…

Google的なクルマに支配されるかどうかは、「スピードも何もかも、自分の好きなように移動したいんだ!」という根源的な欲求をユーザーが選択するかどうか、という気がします.「MTかどうか」を選んだように、「ハンドル、ペダル付きかどうか」を選ぶ時代が来るかもしれませんね…
コメントへの返答
2015/04/06 23:17:51
///Ivanさん、こんばんは(^-^)ゝ

まぁ、我々は運転するという無駄な時間を過ごしているって言い切る人たちですからねぇ。絶対相容れないし、クルマに愛着を持てない人がまともなクルマが作れるはずはないってボクは思ってます。

レーシングタクシーですか〜なんかほとんどジェットコースターみたいなもんですよね(^_^;)ボクはニュルブルクリンクでRing taxiに乗ったことありますが、やっぱ生身のドライバーが運転するからこそスリルもあって楽しいんだと思いますがねぇ(-_-;)

将来的に自分で運転するという自由が残るかどうかは自動車メーカーの頑張りに掛かっていると思います。走る楽しみを守るために自動車メーカーにはなんとしても頑張ってもらいたいところですが、自動車メーカー自身が走る楽しみを感じないクルマをどんどん作り出してる現状では不安でたまりませんね(+_+)
2015/04/07 09:11:40
「 運転するという無駄な時間を過ごしている 」自分のしている事を完全に否定されていますね(^_^;)

自動運転車の技術には興味が有りますが、暴走を防ぐ措置をしっかりして欲しいと思います。想定外で済まされては…
コメントへの返答
2015/04/07 11:14:09
KG☆彡さんもボクも無駄のかたまりで人類の敵ってわけですよ(^_^;)

今の法律だと暴走しても運転手の責任にされてしまいますね。ソフトウェアのバグを個人が指摘するのはほぼ不可能だし、自動車メーカーが素直に認めない場合はヒドイ目に合うでしょうねぇ。
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