候補者リストからの続きです。
初春、いよいよデロリアンを手放す日が近づきはじめた頃、
徐々に冷静になって考えるようと、的を狭めていきました。
まず、
新車は候補からいったん外しました。
「中古でいいと思っている時点で、大金はたいて買うほどの
魅力を持つ新車はないと言っているようなものだ。」
と思ったからです。
次に、
以下の2つの条件から外れている車もいったん外しました。
・維持費がそんなにかからない
・当分は部品に困らない
「百年の恋も冷める」ことになってしまった今回のデロリアンのことを振り返ってしまうと、
この条件に当てはまるものは長続きしないことが目に見えてたからです。
(しかし「たとえちょっとになっても乗ってみたい!」と思うものが…)
そして残ったのは、この4台。
しかし、
VW・シロッコは高年式車なうえに玉数が少ないせいか、
排ガス不正問題が起きてからも相変わらず相場が高い状態。
また、パッケージングとフロントマスクは好きなのだが、
ダッシュボードが良くも悪くもドイツ車(というかゴルフ)なのが「これに乗り込みたい!」と思えず、
いざ「買う?」と言われると、正直、最後はあまり意欲が湧かなかった…。
そして、スズキ・SX4。
「イタルデザインが関わっている」という以外、決め手無し…。
肝心のデザインも、往年のジウジアーロ感が出ているかと言われると…。
……
…………
………………
「2台はさみしすぎる。」
ということで、
もう一度見直したうえで、
「本当に買ってもいいと思っている車は、結局どれよ?」
と思った車は以下!
トヨタ セリカ(ZZT231)
内外装デザイン、信頼性、そして憧れ…総合得点はトップ。
あとはぴったりな個体がタイミングよく出てくるかどうか。
スバル インプレッサ(先代)
顔のデザインはあまり好きでないが、純正グリルを取り換えれば許容範囲。
2LのNAなら50~80万ぐらいが相場。色はニューポートブルー・パール一択!
ルノー ルーテシア
敗者復活車その1。
「試乗車落ちは結構安い」という話をrenoさんに聞いてから、
もしタイミングよく出てきたならば…と、
実はまだ、気持ち的にギリギリ引っかかっていました。
スバル アルシオーネSVX
敗者復活車その2。
もし、程度のよい最終型のS4+シルバーが目の前に現れたら、
これは神様が「乗れ」と言っているんだ…ということにしようと思っていました。
マツダ ランティス クーペ
敗者復活車その3。
もし、程度のよいTypeR+スパークルグリーンメタリックが目の前に現れたら、
これは神様が「乗れ」と…(以下同文)
そうして…
あの個体に話はつながっていきます。
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時間を少し戻して…2月のある日。
このときはスバル・ヴィヴィオのプラモの自作真っ最中。
夜、外の空気を吸おうと夜の散歩に出かけ、
近所の中古車屋前を通ったときのこと。
「…お?セリカだ。」
「純正ホイルキャップとは…あ、ATだ。」
「リアスポイラーすらない…こんなタマがあるとは。」
※SS-IIはリアスポイラー標準装備だが、レス仕様も設定していた。
「まぁ、さすがに(デロリアンを売った頃の)3か月も経てば売れてしまうだろう。」
その後、
映画『私をスキーに連れてって』をBSで観てしまったり…
雪風さんの雪上ダート走りを観戦したり…
そんなセリカ熱に脅かされる最中、確か、3月。
今度は昼の散歩で、まだ売れ残っていたあのセリカを物色。
案の定、店の人に声を掛けられる。
(あ、リアバンパー左側、深い傷があるなぁ…。)
一通り見せてもらいつつ、店の人に少しだけこちらの予定を話し、
「5月に車庫が空いて、これがまだあったら来るかも。」と言い残し、撤収。
そしてさらに時は過ぎ、
デロリアンの買い手が決まり、GWも後半に入った頃。
ZENさんへのセラの引き渡しの話も進み、
ついに、あのセリカの購入が、一気に現実味を帯びてくる。
うーん…
市内にZZTのATは、あれともう1台しか、
今のことろ中古車検索でヒットしないし…
もうここは…勢いにまかせて行ってみるか!!
5月6日
来店。
…あれ、無い!
あちゃー、とうとう売れっちゃったかぁ。
あれは運命の1台ではなかったか…。
と、先日の店の人がやってきた。
「あのセリカ…売れちゃいましたか…。」
「いえ!今は裏に隠してるんですよ!」
「へ!?」
「リアバンパーのひどい傷があったでしょ?
あれでなかなか買い手がつかなくて、うちで直すことにしたんですよ。
ちょうど塗装が乾いて、これから磨く段階なんですが、よろしければどうぞ。」
と裏の整備場内へ。
ほとんどがビニールで覆われた状態のセリカ発見。
一緒にビニールを剥がす。
こんな展開ありかよぉ…。
てか、バンパーの傷をネタに値引きさせようと思っていたのだが…。
エンジンをかけさせてもらったりと一通り見たのち…
「値段は据え置きですか?」
「うん、据え置き!」
……
…………
………………
「じゃあ、これで。」
人生3台目の愛車が決まった瞬間である。
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セリカ | クルマ
Posted at
2016/05/24 21:21:56