
小樽市総合博物館でマツダ787B-55号車(Tカー)を始めとするマツダ車の展示について、当日に説明聞けましたので書き残しておきます。
2X年前、博物館(当時の手宮鉄道記念館)にボロボロだったオート三輪が寄贈された事に始まるそうです。
それが写真のマツダ号DC型、これをマツダにレストア依頼をした事からマツダと小樽の縁が生まれました。
このマツダ号DC型ですが、マツダで最初に作られたオート三輪だそうで……現車がマツダにも保存されていないと言う本来ならマツダミュージアム行きな代物だそうです。
レストア依頼を受けたマツダでは、マツダ史に残る歴史的な修復と言うこともあり、経験を積ませると言う目的も兼ねて、とある若手チームを選抜し修復にあたったそうです。
……それが、マツダ787Bを始めとするレースカーの製作チームでした。
これがきっかけとなり小樽とマツダの交流が始まり、20年前より手宮にマツダ787Bや水素ロータリー搭載のマツダHR-X(91年の東京モーターショーで公開された水素ロータリー1号車!)、それに水素ロータリーのエンジンモデルや水素タンクの模型が貸与される事になりました。
ちなみに現在は屋外ガレージでの公開ですが、787Bは以前は本館内で公開されておりました。
手宮交通記念館→小樽市総合博物館に移行の際に博物館スペースを確保のためか外に出されてしまいました。
……昔はぐるっと後ろに回れるよう展示がされていたのに、今では正面だけの公開だったので非常に残念だったのですが、最終日はコクピット内部まで公開、それもシートに座れる(ハンドルが固定なのでスリムな人なら、ですがorz)と言う粋な計らいをしてくれました。
こんな素晴らしくも貴重な展示が行われていたのですが知名度が全くなく、一部のファンしか知られていなかったそうです。
当日は年季の入ったファンの方も多く訪れ、787Bのコクピットやサイドシルで写真を撮る姿が見られました。
あの憧れのル・マンカーとの2ショットに皆さん顔が綻んでましたね。
今回の展示と返却については朝○新聞が取材に来ており、予定では全国版の記事にするそうですので当日来られなかった人や↑の説明より詳しく知りたい人はそちらを参照下さい。
……で、何時載るんでしょうね、聞いてなかった(笑)
ちなみに、展示車のマツダ787B-55号車ですが、767や他の787、787Bからのレプリカではなく、なんとオリジナルの787B-55号車のTカー(予備車)で、実際にル・マンに持っていった3台のTカーの1台だそうです。
展示にあたりエンジン類は外されて(元からTカーなので積んで無かったとの事)ますが、それ以外はオリジナルのままです。
ここからは若干推測入りますが、マツダのHPや某Web百科事典にも小樽での展示については記載されていなかった位なのでマツダ側でも多分忘れられてたんだと思います。
ただ、2011年ル・マンでの787B復活走行から始まった55号車の動態保存で展示車やパーツ取り車が足りなくなったのではと推測。
実際に復活走行に辺り、状態の良いパーツを共食い整備して揃えたとの事なので……その際に資産確認で小樽での貸与が発覚し、今回の返却に繋がったのでは? とか考えております。
予定ではマツダに戻されたあと再展示との予定だそうです。
ただ、整備してエンジン類載せて走らせるかも……と言う話もあるそうです。
ちなみにエンジン類はまだあるそうで、走行出来るボディが無いらしいです?
以上、小樽市総合博物館のマツダ車展示についてでした。
Posted at 2015/11/09 18:32:48 | |
トラックバック(0)