マフラーサイレンサー考察(4)
対象:Ducati Scrambler Icon 803cc
二気筒L型
交換社外マフラー
Akrapovic Slip-On EX System
型番がよくわからん:S-D8SO4-CUBTBL/1
マフラーサイレンサー部品は M-CUB00201UT/1
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さて、
ライズコーポレーションのインナーサイレンサーが届いたので早速マフラー単体に取り付けてみる。
取り付け作業の時間がもう夜に差し掛かる・・・というか夏も近づいてきてるので日が長くなって感覚がおかしいけど、もう十分夜だな19時過ぎてるし・・・・ので取り付けてもどうせエンジンかけて恩寵チェックなんか出来ない。
効果があるかのチェックは週末になりそうなので、まずはマフラーに組み込んだ際のフィッティングを確認しておく。
社外品は意外とココであれ?ってなることも多いので重要。
以下のような並びで組み込んでいく

右から
マフラー消音部本体 - キャタライザー型インナーサイレンサー - 二段目の中間?パイプ
今回の対象製品は真ん中のインナーサイレンサー
取っ手付きの触媒みたいな段ボール構造が見えてる側がエンジン側にセットする
何故かどこもコレをハニカム構造と読んでるんだけど、もともとのキャタライザーはハニカム構造だったんだろうか?ざっと車用の排気触媒を調べても現行車の触媒は、ほぼ段ボール構造を円筒に丸めたものばかりに見える。逆にハニカム構造のものを見つけるほうが難しい。
昔の車についていたでっかい触媒は鹿の子模様に近い形に見える(格子模様と言ったほうが正しいか?)
誰が(どの会社が)コレをハニカムと言い始めたのかちょっと知りたいところだ。
閑話休題
触媒風の消音構造が見えている逆サイドは、購入前まで貫通した筒なんだろうなと想像していた。
実物を手に取ると実際は閉鎖したコップの底状になっており、筒上となっている壁面に直径5mmほどの穴が縦に3つx4列分空いている構造だった。
こちらの構造のほうが背圧をかけやすいし、吸音的にも一旦音のラインが反射することになるので効果があるのかもしれない。欲を言えばこの部分に吸音材を仕込めれば消音効果が得られそうに思える。
背圧(負圧)のかかり方についてまず考察してみる
直径5Φの穴1つあたりの面積は「78.5平方cm」
これが1本のサイレンサーあたり3x4=12個空いているのでエアの漏れが無い前提で考えると「942平方cm」の穴が空いていることになる。面積から換算すると
おおよそ「34.6Φ」のインナーバッフルホールをかますと同等の効果が得られる。
ただし、このマフラーは二本出しのためサイレンサー全体にかかるの排気口面積は「1884平方cm」となり「48.9Φ」相当のホールとなり、当マフラー一本の排気口径はだいたい「50Φ」のためおおよそ半分ぐらいの排気口に絞られている状態になると考えられる。
構造は異なるし、流速の変化なんかは考慮していないとはいえ、Stockのマフラーの排気口はせいぜい30Φぐらいにみえるので、コレでもまだ負圧は足らないんじゃないだろうか?
試しにキャタ型サイレンサーに空いている穴を塞ぐことで調整調整は可能ではあるので、いろいろテストしてみるのはありかもしれない。
単純計算 穴数を2/3にすると 「39.9Φ」相当
単純計算 穴数を1/3にすると 「28.27Φ」相当
の排気口径に絞ったインナーバッフルを設置した状態に理論上はなるようだ。
現実的には穴数を2/3にするのが限界なんじゃないかと考えている。これは後ほどの実験かな。
フィッティングしてみたところサイレンサー自体はスルッとマフラー本体に入る
なんの引っ掛かりもなく入ってくれた。
ラッキーだなと考えていたんだけど、マフラー付きの中間分離パイプにマフラーを装着してみたところサイレンサーがマフラー内できっちり固定されていない事がわかった。
ちょっとグラグラしている。うまいこと中間分離パイプに抑えられてきっちり固定されないかなと期待してたのだが、そうは問屋がおろさなかったようだ。
一旦車体に取り付けて、数秒エンジンをかけることで排圧でガチッと固定されないかな?共期待したけどまぁ無理だよね。よりがたがたになる事はあっても固定されるってことはないわなw
とはいえ、アイドリング10秒ぐらいの間にサイレンサーとマフラーがあたってガタガタイオンがするというほどではなかったので絶妙な隙間があるらしい。
解決策としては、ツバの内側の排気穴の空いていない部分にグラスウールを巻いて隙間を埋めることで補綴する方法。三つ折りにしたキッチンペーパーで同様に巻き込んで設置しただけでガタツキは無くなったのでおそらくコレで解決するはず。
ガラスウールを巻いて固定するついでに、排気穴の部分を0.5mmぐらいのステンレス板で閉じて固定してあげれば穴数の調節も試せるかな。
とはいえ、穴自体の長さは無いわけで排圧にはあまり貢献してくれない可能性はある。
(穴の大きさと穴の長さがピストンストロークと合致していないと背圧への影響はあまりないらしい。おこの辺はネットの文献情報なので理論は理屈はなんとなくわかるけど良い解決方法に結びつかない)
ただ、個人的に最高パワーよりも妥当なトルクを重視したいのでコレに関してはちゃんと理解する必要があるだろうなぁ。
https://www.sunyou.co.jp/tech/document/referential_doc_9.php
そっ閉じ案件だわw
完全密閉性は不要なんだから、単純にインナーサイレンサーからマフラーエンドにかけて25Φぐらいのパイプ伸ばす、でええんちゃうんか?とか思えてきたよw
Posted at 2024/06/13 14:44:43 | |
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