
私はジャンルを問わず読書が好きですがあまりサスペンスは読みません。おおよそ日常生活では起こりそうもない密室犯罪だとか連続殺人、銃撃、強引な捜査などが幼稚に感じて大の大人が読みふけることに抵抗があるからです。
そんな中で本屋さんでいかにも買ってくれと主張していた吉田修一の「悪人」を衝動的に買いました。
なんとなく私ももしかしたら巻き込まれていくかもしれない現実味に触れ、いったい誰が悪人なんだろう?と考えさせられながら読み終えました。
登場人物の誰にでも自分はなり得る気がしてきたのです。きっとどんな事件も多くは普通の暮らしの中のちょっとした狂いが原因なんですかね。楽しかったという感想はでない本ですがおもしろいと感じる本でした。

Posted at 2010/02/14 18:11:06 | |
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