少し前の事になりますが、旭川市にあるカムイスキーリンクスに行ってきました。
このブログでは、ローカルスキー場=本州客がほとんど行かないところ と、勝手に定義しています。さすがにここは「ローカル」には括れないですね。実際に「今朝、東京から来た」というマダムとゴンドラで乗り合わせました。
開業して30年近くになるこのスキー場、新聞によると、いろいろあって今年から市が運営しているようです。来期までには多額の予算を投じてリニューアルされるようで、すでに八億円でゴンドラの架け替え工事が公示されています。
実はこのスキー場も21年前に、一度だけ来ているのですが、天気が悪かったためにマイナスイメージだけが残っていて、それ以外思い出すことができません。
いつも短めのローカルばかり滑っているせいか、ゴンドラ1本一気に滑ると、滑走距離がものすごく長く感じます。
全体的に中級コースの宝庫といった感じで、「スピードの出るいい斜度」が「長く続く」しかも「幅が広い」 滑りごたえがある、とても好きなタイプのスキー場です。特に幅広い一定斜度の中斜面が長く続く「ゴールドコース」はここの看板コースのようで、スピードに乗って大回りするとかなりの爽快感が味わえます。1本でマイナスイメージはガラリと変わりました。
暖かい日が続いたので雪質が心配でしたが、全く問題なく、最もエッジがかかりやすく、スピードに乗って気持ちよく滑れるベストな雪質でした。
前夜に少しは雪が降ったみたいで、圧接していないコースはこんな感じ
今回は、FIELD EARTH DESIGN(旭川市) という、オフピステ向けのちょっと変わったスキーの試乗会があるとの情報を得ていたので、それも楽しみにして来ました。
昨年の
チセヌプリ以来、バックカントリーに興味が湧いてきたので、こうしたスキーは気になっています。
大きく分けて、素材がカーボンのものと、ウッド主体のものがあり、さらにカーボンには2D(ソールがほぼフラットなタイプ)と、3D(スプーンとか船底のような形状のソール)があります(ウッドは3Dのみ)。
まず1本目は、カーボンの2D「CNY7 sc」。シックな赤です。
幅が広いので重そうですが、カーボンなので、持った感じは自分が普段履いている板より軽いです。
スキーのほぼセンターにのる感じです。
ほとんど圧雪バーンを滑りましたが、やはり普通のアルペンスキーとは勝手が違いますが、なんとかなりそう。
スピードを出してロングターンをしてみると、以外にも切れ味鋭いターンが描けます。
ただ、滑走面が広いせいか雪面から受ける力が結構強く伝わってきて、頑張って滑ろうとすると結構しんどいです。
浮力が働いて楽ちんなのかと思ったら、逆でした。
小回りはちょっと難しいです(自分がスキーの操作法をマスターできていないだけのか・・・)
続いてウッドの3D「T7」
こんなに船底!
浮力が凄そう。
とてもエッジを雪面に食い込ませることはできなさそう ・・・
カーボンより少し重いですが、その分細かい振動が少ない感じで、おおらかな乗り味に感じられます。
それでもスピードを出して大きなターンをすると、意外にもエッジが雪面に食いついて、きれいなカービングターンができるのには驚きました。またその時の安定性もなかなかです。
続いてカーボンの3D「T9 sc」
またまた凄い形状。
持った感じはそんなに重くないですが、履くと前後のマスが大きく感じ、最初に乗ったカーボンよりも反発がマイルドなので、速い小回りは難しい。ロングターンではやはり意外なキレがあります。
続いてカーボンの2D「CNY6」
これが一番難しかった。スキーのサイドカット通りの弧しか描けず、自分のやりたい大きさのターンをするには、無理矢理ずらすしかありませんでした。その時の雪面との摩擦がとても大きく、気持ち良くないだけでなく、とても疲れます。小回りしようと素早くエッジを切り替えてみると、キレのある縦長のショートターンができそうでしたが、イマイチ乗り方が掴めませんでした。
最後にウッドの3D「T9」
これは面白かったです。
小回りは難しそうですが、大回りでは自由度があります。また、その時のキレと安定性もなかなかです。
もともとスノボメーカのようで、、そのノウハウでスキーも開発しているそうです。
スノボは一度しかやったことがないのですが、広いソールとキレのあるカービングターンは、確かにスノボをイメージさせるライドフィールでした。
全般的に大回りでのキレと安定感のあるカービングターンが意外でもあり印象的でした。
カーボン、特にCNY系のほうがよりキレがあり、性能としては高いのかもしれませんが、高反発で結構しんどいです。こうしたコンセプトの板を履くなら、少しおおらかなフィーリングのウッドの3Dがベストだと思いました。
あとで知りましたが、最も高価なT9scは18万円もするのですね・・・高級品です。なかなか手が出ません・・・
貴重な体験でした。
スキー場の話に戻ります。
ホルダー
↓これは21年前に購入したもの
↓今回子どもに買ってやったもの
1日券が3,000円、手元にあった割引券を使うと2,800円と、ゴンドラがあるスキー場としては破格の値段です。ルスツやニセコの共通券だと、倍ぐらいしますね。しかも未就学児は無料なので、今シーズンのうちに行ってみたいと思っていました。来年リニューアルされたらきっと値上げですね。
子どもと2人で6時間以上かかって10本(ゴンドラ9本、リフト1本)滑りました。
帰る頃にはガスが出てきて、気温も急降下。メッチャ寒かったです。
「たった10本」ですが、1本が普通のローカルの5~6倍くらいの距離があるので、結構充実感があります。
コースが長すぎると感じるほどで、斜度も滑りごたえがあり、気持ち良く滑れる素晴らしいスキー場です。
さすがにローカルとは一線を画す。リニューアルの価値もある。
もう少し近ければ、頻繁に来るのだけれど・・・
■タイプ:ロングクルージング系
■斜面のバリエーション:★★★★★
■コースの長さ:★★★★★+
■景色の良さ:★★★★★
■ファミリー適用性:★★★★★
■コストパフォーマンス:★★★★★
※あくまで個人的感想です。
スキー場に求めるものやレベルによって変わると思います。
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Posted at
2014/03/04 00:39:24