超長距離移動　往路１

遊びではない用事。もともとは不要不急、といえた。

５月下旬だった最初の予定は、緊急事態宣言による飛行機の欠航により強制キャンセル。
夏場も、オリンピック→デルタ株拡大で動けず。
半年近くずれ込むうちに、用事は待てなくなってきた。


世界中からいっぱい人集めて五輪開催、一般国民はガマンの自粛
自粛を続けたところで同じことの繰り返し。
対策はもう少しメリハリつけて欲しい。
いつまでもダラダラ自粛を長引かせることは、飲食店など直撃業種にもキツいだろう。
対処しかしていない。ビジョン・戦略がない、この国は。


ということで、自分の予定延期も限界。
多くの都道府県に緊急事態宣言が出ているが、自分も関係者も皆ワクチン２回終わってるし、やむを得ず長距離移動を決行することに。

飛行機の機内は２～３分で空気が入れ替わるから安全と聞いていたが、オリンピックでは機内クラスターが発生したとか。
換気されてるとはいえ、狭い空間に密集だからね。

移動が必須だとして･･･
県境はいっぱい跨ぐが、ひとり個室空間で動けるクルマはコロナ対策に有効かと。
かなり前から「クルマで本州縦断」みたいなことは、ひさしぶりにやってみたいとは思っていたので、ある意味好機到来、この際実行してみることに。


クルマ移動といっても、北海道と本州の間には海。
乗船時間をなるべく短くするべく、津軽海峡だけフェリーのお世話になることに。


ということで、まずは函館まで道内移動。
道内の土地勘が無い人だと、札幌と函館は隣町ぐらいに思われてる方もいるそうですが、最短ルートでも250kmほど（東京からなら浜松ぐらい？）。

仕事あがりの夕方18：00前に出発

出がけに、ちょうど12,000kmで満タンにしてスタート。

フェリー出航は0：40。
函館のフェリーターミナルには23:00到着を目標として黙々と走ることに。

事前にgoogleマップでルート検討。
高速を使うと遠回り295kmで4時間弱
中山峠・ルスツを抜ける一般道だと248km、5時間弱

安全策は高速だが、数千円の高速代に加えて距離が長いぶん燃料代もかかり、20％の時間短縮に対してコスパは悪い。
アクシデントが無ければ一般道でも間に合うと見込み、渋滞の札幌市内を少し迂回しつつ国道230号を南下。

いいペースのトラックに引っ張ってもらい、順調に22:30ごろ函館圏へ（余裕はなく夜だし写真は無し）。

燃費も記録的な良さ


夕食がまだだったから、一度も食べたことないハセストのやきとり弁当を。
ナビに導かれるがまま走る。
かなり田舎な場所で人家も少なく辺りは暗い。でも暗い場所にポツンと明かりが灯っていて営業中。

田舎でこんな時間、とっくに売り切れてると思いつつ、ダメ元で店内へ。
調理スペースもあるレジエリアに「ラストオーダー22:45」って張り紙･･･
間に合ってる！作ってくれるんだ！
注文に応じて初老の男性店員さんが調理してくれた。
こんな田舎のマイナーコンビニながら、なんと素晴らしいお店！

道南地域では、豚肉なのに「やきとり」って言うらしい。
空腹だったこともあり、期待以上に美味かった。
塩とかタレとか幾つかバリエーションがあるから、函館に来たらまた食べよう。


食べ終わってから20分ほど走り、だいたい予定どおり函館港に。
ドライブスルーのスマートチェックイン。

スマホに保存していたWeb予約画面PDFのQRコードをかざすと、乗船券が発券されてあっさり手続き終了。


乗ったのは乗用車、トラックそれぞれ10台弱。空いてる。


クジラの大口に吸い込まれる小魚のごとく



胃袋に飲み込まれた。


なんとなく（自分的コロナ対策として）雑魚寝ではなく、600円ほど払ってビューシート（椅子席）を予約。
夜行便だから暗いし、シェード開けたらダメなので「ビュー」は無し。どのみち寝るだけの予定。

こんなスペースに乗客は7～8人で、間隔充分。
雑魚寝のスタンダードもガラッガラ
予定通り0:40に出航

ソファのような倒せないシートだと思って、ケツの痛さを我慢しながら寝たような寝れてないような状態。

青森まであと45分ほど、というところで周りの人がシートを倒しているのを発見。
え、倒せるの？
見つけづらいところにリクライニングレバーが･･･＿|￣|○

そっからはロクに寝つけず、定刻通り4:10に青森到着。

当然、まだ真っ暗。


出航から3時間弱、目は瞑っていたけど、眠れたとはいえない状態。
この日の目的地は、まだ1000km以上彼方。
先は長い･･･