
先週、試写で鑑賞した『ベルフラワー』。
簡単に言うと核戦争勃発による世紀末正解を夢見ている飲んだくれ青年の青春映画。
まあ、ビジュアルを見ても分かる様に単なる青春映画では無いんですけれど・・・
主人公とその友人が崇拝しているのが『マッド・マックス2』に登場する悪役「ヒューマンガス」というのも分かる気がする。
自主制作映画なので監督のやりたいことをやってる感じがビシビシ伝わってきます。画面の色味やピントのぼかし方、そして編集。荒削りだけどスタイリッシュさを追求した映像がこれでものかと飛び込んでくる。
そんな映画の中で登場時間は少ないもののインパクト絶大、一目見ただけでその存在に惹かれてしまうのが主人公たちが世紀末世界で乗り回すために改造した【メデューサ】。
ベース車両は72年型ビューイック・スカイラーク。
マットブラックに塗装され、サイドにでかでかと「MEDUSA」のペイント。
エンジンはシボレーの455に換装。
ホイールはセンターラインのAuto Drag。
ボンネットから飛び出しているのは6-71型スーパーチャージャー。
このスーパーチャージャーは本編登場場面ではビルトインされていない。
劇中の台詞では「ターボチャージャーを取り付けたら完成」と言っていたので、本編撮影後に搭載されたものと推測。エンディングではスーパーチャージャーが搭載された【メデューサ】が写っています。
そして、特徴的なのがトランクより突き出している2本のエキゾーストパイプ。
このパイプの途中にガソリン噴霧装置と3万ボルトの点火装置を装着。後方上部に炎を吹き上げる。
何というバカさ・・・
【メデューサ】の走行シーンは何カットかあるんですけれど、エキゾースト音が聞けるカットが少ないのが残念。マフラー外して直管にしているのでイイ音させています。
驚く事にこの車、監督の私用車だとか。全米の映画祭に自走して駆けつけたり、普段の生活でも乗り回してるそうです。
監督には是非、【メデューサー】をメインにした世紀末バイオレンス映画を撮って欲しいです。
映画「ベルフラワー」
6/16(土)より、シアターN渋谷にて爆炎ロードショー!
全国順次横断公開!!
公式サイト
http://bellflower-jp.com/
おまけ
オリジナル予告編
日本版予告編
『ベルフラワー』の火炎放射カー、メデューサだ!(町山智浩氏撮影)
Posted at 2012/05/15 16:46:45 | |
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