昨年のヒロチャレ最終戦で知り合いの車両が横転した。
私は直後を走っていて、ソノ瞬間を目の当たりにしたわけだが、なぜ横転が起こるのか仕組みがわからなかった。
ず~っと考えていて、一つの可能性に辿り着いたので記したいと思う。
*これ以降の話は、ラップタイムを追い、Sタイヤレベルのグリップを発生する車両を前提とした内容になっています。
考察を始める前に、車両の横転というのは、相当ダメージが大きい。かなりの確率で廃車となるような状況であるのは言うまでもない。
そして、当然レースなので、ラップタイムの向上を狙い、チューニングの進捗とともにスピードが上がり、それと共に危険性は高まっていく。
参加者はこのような状況の中にいて、常に横転を含む危険の中で走っている。そのため、レースレギュレーションの中で、安全性を高めるのを要求されており、それに従うことで、怪我を負うというような最悪の事態はほとんど避けられている。
だからと言って、横転していいわけはない。冒頭に記述したとおり、廃車もしくはそれに近いダメージを負った場合、身体、精神的、時間、そしてもちろん金銭的にも多大なダメージを負う。
年間を通してレースは行われているので、次の車両が間に合わなければ、シリーズ戦での勝利のチャンスも遠のく。間違いなく百害あって一利なし。である。
ではどうすればよいか。なぜそうなるのかを理解して、危険な状況をなるべく避けるべきであると思う。
本題に入ろう。実は小生も2ヘアにて横転したことこそないが、”浮いた”ことはある。外側2輪走行となった時は相当キモを冷やした。ちなみに37Rでも浮いている。
私の場合は、前走者をパスするシチュエーションで起こった。
コーナー入口でイン側に入り、レコードラインより、内側を走行していた場合に発生している。
イン側で進入したため、コーナーのRが小さくなり、タイヤ(ハンドル)の切れ角が大きくなる。
その上、並走車のプレッシャーもあり、早く立ち上がりアクセルを踏みたくなるため、多少無理をして縁石カットしようと、よりイン側を選択し、縁石にはじかれた。
と、ここまでは何も考えなくても、発生した状況を順に追っていけば車体が浮くというのはわかる話。
だが、今回の横転ではあまり縁石にも乗った記憶はないと言っていたと思う。ではなぜ?
そこで、もう一つ、2ヘア特有の可能性があるのではないかと思いついた。
それは、2ヘアの進入は、上りから平地に変化するポイントであるということ。
極端に書けばこういう感じ。
坂を上りきって平地になるあたりからコーナリングも始まり、タイヤは左に切り込まれていく。
ポンチ絵と文章では説明が難しいが、ちょうどヘアピンにブレーキングしながら進入し、クリッピング手前あたりでブレーキングによる前荷重と路面の変化による荷重変動が同時に加えられ、極端な右前荷重が生じる。
以下の条件が揃った場合、横転の危険度が上がるのではないか。
・ブレーキングによるフロント荷重
・上りから平地への変化に伴うフロント荷重=リア抜重
・コーナリングによる横荷重
・バンプタッチのタイミング
さらに、前走車を抜きにいく。とか、後走車をブロックするためにインに入る時には縁石があるので、危険性は高まる気がする。
私の走り方は、2ヘアの後は、ホームストレートへ続く下りになるということもあり、立ち上がり重視のラインを選択しているので、通常のアウトインアウトのラインよりも、より真っ直ぐ突っ込んで、カクッと立ち上がる”レ”のラインなので、平地部分まで真っ直ぐブレーキングが継続している。
このほうが横転の危険は少なくなるのではないかと考えている。
私の走り方が速いとか、危険が少ないという自信は全く無い。
ただ、一つの可能性として、走る時に頭の隅において、考えて欲しいと思っている。
ちなみに、このコースを走り始めた時の経験談ですが、
このコーナーは、上りだから減速がよく効くので、どんどん突っ込んでいくようになり、ある程度までいくと、平地になるので、突然ブレーキが効かなくなったようになり、ブレーキロックする。
速く走るためにも、この特性は把握しておかないといけないポイントであると思う。
それと、特にFF車において、ブレーキング時、リアのみロックして白煙があがるのだが、これも路面特性によるものであると思う。
今後、一人でも一台でも横転する車両が減ることを祈って
長文、駄文失礼しました。
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Posted at
2018/06/05 19:46:15