昨日2010年FIFAワールドカップに挑む23名のメンバーが発表になった。各ポジションごとに感想を少し書いてみたい。
<GK>
楢崎 正剛(名古屋グランパス)
川島 永嗣(川崎フロンターレ)
川口 能活(ジュビロ磐田)
正GKの楢崎、2ndGKの川島は順当だが、川口の選出には正直驚いた。質、経験とも申し分ない選手ではあるが、怪我のため今シーズンは試合に出ていない。ここまでリーグでアピールしてきた他の選手にはちょっと可哀相な結果だ。岡田監督は「川口には第3ゴールキーパーという難しいポジションを任せるにあたり、リーダーシップが他から一目おかれる存在」と選出の理由を語ったが、他にリーダーシップを取れる選手がいないのか?それはそれでちょっと情けない。
<DF>
田中 マルクス 闘莉王(名古屋グランパス)
長友 佑都(FC東京)
内田 篤人(鹿島アントラーズ)
中澤 佑二(横浜F・マリノス)
駒野 友一(ジュビロ磐田)
岩政 大樹(鹿島アントラーズ)
今野 泰幸(FC東京)
こちらもほぼ順当な選出だが、第3のCBとして岩政がすべり込んだ。自分が今大会でもっとも重要だと感じている右SBの本職は内田のみ。対戦相手にはマッチアップする左サイドにエースがいる。カメルーンのエトー(セリエA・インテル)、オランダのロッベン(ブンデスリーガ・バイエルンM)、デンマークのベントナー(プレミアリーグ・アーセナル)、ここをどう抑えるかがポイントになるだろう。また、突破された時にCBとボランチのどちらがカバーに入るのか。CBが吊り出されてしまうと中の高さで劣勢になるので、そこの約束事が重要になってくる。
<MF>
松井 大輔(グルノーブル/フランス)
長谷部 誠(VfLヴォルフルブルグ/ドイツ)
本田 圭佑(CSKAモスクワ/ロシア)
遠藤 保仁(ガンバ大阪)
稲本 潤一(川崎フロンターレ)
中村 憲剛(川崎フロンターレ)
中村 俊輔(横浜F・マリノス)
阿部 勇樹(浦和レッズ)
このポジションはまさに無風の選出。中村(俊)、遠藤、長谷部のレギュラーはほぼ安泰といったところ。攻撃的にいく場合は左サイドに松井、中村(憲)、FWの岡崎が入る可能性もある。守備的にいく場合はボランチに稲本を起用か?今もっとも期待される本田は、中盤というよりFW枠での1.5列目が濃厚。ところでFKは誰が蹴るのかな?
<FW>
大久保 嘉人(ヴィッセル神戸)
岡崎 慎司(清水エスパルス)
玉田 圭司(名古屋グランパス)
森本 貴幸(カターニャ/イタリア)
矢野 貴章(アルビレックス新潟)
ほぼ予想どおりの選出だが、矢野の選出は予想外。確かにポテンシャルの高い選手だが、今シーズンまだ点を取っていない。得点力不足が課題でもあるチームだけに、リーグで結果を出している前田(ジュビロ磐田)や渡辺(横浜F・マリノス)が入ると思っていた。個人的には都倉(ヴィッセル神戸)に入ってもらいたかったが。MFの本田がこの枠での先発が濃厚のため残る枠は1つ。ファーストチョイスは岡崎になるだろうが、本来1トップの選手ではない。ここに森本を起用して、岡崎は中盤での起用のほうが持ち味が出せると思うが。
どのポジションも代表チームでの実績、経験を考慮した選出になったが、平均年齢過去最年長が示すとおり、若い選手があまりに少ない。また、個人で局面を打開出来る選手がまったくいない。日本のストロングポイントである中盤のパス回しが手詰まりになった時にどうやって流れを替えるのか?そういう意味で香川(セレッソ大阪)、石川(FC東京)、田中(浦和レッズ)あたりを選んで欲しかったが。
しかし、決まってしまった以上、このチームで本大会を戦うわけだから、良い準備をして結果を出してもらいたい。過去ワールドカップのグループリーグで3連敗した監督の最登板は至上初。その岡田監督としても、結果を出さないと違う意味で歴史に名を残すことになる。日本サッカー界を盛り上げるためにも、代表チームの活躍を期待したいと思う。
と言っても、本音ではあまり期待していない。それは、発表前にある主力選手から発せられたコメントに失望したからだ。「サプライズはいらない」、「予選を戦っていない選手がW杯だけ戦うのはいかがなものか」。このコメントを聞いて今のチームが停滞しているわけだなと納得。今までも旬の選手はほとんど呼ばず、たまに呼んでも少ないチャンスで戦術に合わないとあっさり切られる。これではチームは停滞する。こういう環境にしてしまったのは紛れも無く岡田監督の責任だ。勝ち進んでくれれば嬉しいが、正直期待していないし、せめて恥は晒さないで欲しい。
そして、個人的に一番楽しみにしているのが
デンマーク戦。何を隠そうデンマークファン(珍しい?)1980年代にダニッシュ・ダイナマイトと呼ばれ、FW
エルケア・ラルセン、
ミカエル・ラウドルップ(過去ヴィッセル神戸でプレー経験あり)、MF
セーレン・レアビー、DF
モアテン・オルセンと各ポジションに世界レベルの選手を擁し、攻撃力で世界を驚かせた。その時のキャプテン、モアテン・オルセンが現代表チームの監督。
1992年のヨーロッパ選手権で初優勝した時はリアルタイムでTV観戦していて涙した。1980年代ほどの攻撃力は無かったが、FW
フレミング・ポウルセン、
ブライアン・ラウドルップ(ミカエルの弟)、DF
ラルス・オルセン、GK
ピーター・シュマイケルが大活躍した。今大会もFW
ニクラス・ベントナー、MF
クリスティアン・ポウルセン、DF
ダニエル・アッゲル、GK
トーマス・セーレンセンと各ポジションにハイレベルの選手を擁している。
さて、どちらを応援するか?
勿論デンマークです(非国民)
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サッカー | 日記
Posted at
2010/05/11 12:14:40