
3月9日東京ドームシティ
いつかは行ってみたいと思っていた初音ミクコンサート行ってきた。
ネットで初めてコンサート動画を見たとき
「なんだかスゲェことやってるな」
と思うと同時に
「プロジェクターで投影された虚像に向かってそこまで熱くなれるのか?」
そんな疑問も思ってましたよ。
悔しくも前回のミクパはチケット詐欺という苦い経験を味わうことになり断念
今回は本当に運良く1万人の中の1人として参加出来た。
はじめに冷静かつ客観的な視点でこのステージについての思いを書こうかと。
(後に自身の経験の壁を崩壊させた感想はちゃんと書きますよ)
あらゆる部分で「おかしなステージ」だと一般的な人からは見られます。
自分も「初音ミクのコンサート行くよ!」などと話しますと大抵の人からは
「え!?初音ミクって実在しないんでしょ!?誰かコスプレでもして歌うわけ??」
*いや、ステージに本人が出てきますw
正確にはステージ上の透明スクリーンに映し出されます。
「そのスクリーンで・・・コンサート??」
*ですね~
「ちょっとあぶなくない?w」
*あははは~(;^ω^)
ま、ごもっともですわな
自分も実際この目で耳で身体で体験するまでは疑問符の塊でしたから。
歌声もデジタル制作、そしてステージに立つその人もデジタル産であって現実的な意味では
「実在しない映像によるステージもどき」ということになるでしょう。
今まで自分が実際に体験したコンサートと言えばメディアに録音されたモノを再生装置で擬似的に再現したモノを楽しんでおり、コンサートやライブはその人の作品、つまり肉声や演奏、そしてパフォーマンスを実際に目の前で味わいたい楽しみたい、その歌声を生で聴きたい!そしてなにより本人たちを見たい!との思いで脚を運ぶわけであります。
しかし初音ミクコンサートでは普段見慣れた液晶モニターとスピーカーから聴こえてくる音をスケールアップしあたかもそこに初音ミク本人が居るように「錯覚させる」演出を施した文字通りバーチャルなステージなわけです。
「擬似的でありどこか矛盾を持ったステージ」
よくぞこんな大それたステージを現実にしたものだな。
開催する側によほど大きな決断力なり技術力なり運営力が無いと出来ないだろう。
あまりにもな現実離れしており既存の感覚とかけ離れ過ぎていて二次元に愛を感じるある一定範囲の人のみ楽しむバーチャルなステージ。
普通であれば妙な恥ずかしさすら感じるのではないか。
そんな冷めた思考も胸の内にあったりしました。
しかし既にこの場の一員となっている自分。
片手にサイリウムを握りしめ緊張と若干の不安を残したままのステージ開始。
暗闇の中鳴り響く演奏
なんとも言えない緊張感
みるみるうちに熱くなる会場の空気。
照明が落とされ盛大な「ミク」コールでスクリーンに映し出された初音ミクの映像・・・・・
透明スクリーンに4基のプロジェクターで投影されているはずの
いや、
もう、この瞬間からステージ上のスクリーンは消えてました
自分の妄想の中にだけ存在していた現実に唄い踊りパフォーマンスする初音ミク
理想として夢として妄想の中にだけ存在していた世界は目の前に
「有り得ないと思っていた現実」
そうとしか表現のしようがありません
想像してみてください。
それぞれみなさんが大好きなキャラが目の前で生き生きと存在したら・・・・
間違いなくそんな体験
気が付けば夢中で手を振り回し、飛んで跳ねて叫んで歌い時間も疲れも暑さも喉の渇きすらも忘れていました
二次元の初音ミクが三次元に現れたという表現とは別の体験
次元の壁なのか自身の心の壁なのか・・・・・
みるみるうちに崩壊して現実という感覚すら感じなくなってしまう余りにも幻想的で感動的な体験を2500人と共有する非現実感。
理屈やテクノロジーなんて言葉はあの世界に限ってなんの意味すら持たず
ただただ、目の前から次々と流れ込んでくる
「現実離れした世界」
「夢に見ていた世界」
細かいステージ進行や可愛かったなどと言う言葉はこの体験を説明するには余りにも役不足であり適当な言葉すら全く思い当たりません。
感想なんて書けません
書けるのは確実に体験した事実
29曲 120分+α
そして
いつの間にか涙で歪む視界を懸命に拭いながら声を枯らしていた自分
3月9日
19時から
実はちょっとだけ未来を見てきたのかもしれません。
Posted at 2012/03/10 19:29:37 | |
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