
遠野遺産の紹介です。

河童は、いまさら説明の余地もない有名な妖怪ですね。ほぼ全国に生息(妖怪でも生息っていうんだろうか…)。
川に住み、一般的な外見は4~5歳ほどの背丈、口がとがっていて、頭に皿、背中に甲羅。人や馬を川にひきずりこんだり、女の人を覗いたりと基本的に危害を加えるが、たまに人の役に立つこともある。
遠野市土淵町、常堅寺。このお寺の裏にカッパ淵があります。

常堅寺の敷地内にある、カッパこま犬。頭の上にお皿がある。
むかしむかし、このお寺が火事にあった時、カッパが消火活動に協力したことから、これが作られたらしい。
カッパこま犬の頭のお皿にも小銭が。

そしてこれが、常堅寺の裏手にある有名なカッパ淵。雰囲気のある沢で、ほこらが2つほどあります。
すぐ横に民家があるのにビックリ。そのお宅では黒牛を飼っていた。
おそらく昔、こういった沢で馬や牛を水浴びさせていて、カッパに遭遇したんだろうと予想できそうな感じ。
かっぱ橋を渡ると様相が一変。足下にはかなり水量がある流れと、岸辺の両側が木立の中にあり日中でも暗い雰囲気になりそう。夕方や夜だったら、もちろん照明等は一斉ありません
現場の案内から・・・
遠野の河童は顔が赤いといわれ、その伝説は数多く残っている。「小烏瀬川の姥子渕の辺に、新屋の家といふ家あり、ある日渕へ馬を冷やしに行き、馬曳きの子は外へ遊びに行きし間に、河童出でてその馬を引き込まんとし、かへりて馬に引きずられて厩の前に来たり」遠野物語五十八話
小さな祠があり、その両側には90センチぐらいの陶器製のかっぱが置かれています。右側のかっぱは赤ちゃんに乳を飲ませている姿です。この内容については、現場にある案内からお読み下さい。
現場の案内から・・・
この阿部屋敷の水ごうの流れ渕には、河童駒引きの伝説を伝える河童神様を祀っている。祠の中には乳首の縫いぐるみが奉納されており、乳の信仰に転化している興味深い民俗がある。
カッパの神は乳の神であり、乳児のある母親が母乳の出がよくなるよう祈願するとよいとされている。祠には、女性が奉納した赤い布による乳房を模ったぬいぐるみのようなものが置かれている。(※ネット資料から)
祠の後ろから川の上流を見た様子です。細い木の枝がくくりつけられ先から糸が垂れています。緑色の細長いものが下がっていました。
側に行ってよく見たら、なんとなんとかっぱの大好物のキュウリです。しかも先端が割られているではありませんか・
遊び心のある関係者が、ここを訪れる観光客に夢を持たせてくれるかっぱの捕獲場です。そう言えば、遠野市観光協会では「かっぱ捕獲証」を発行しています。一枚200円です、一枚買ってみましたが、捕獲期限がある。

今回も遠野満喫しました。
Posted at 2011/05/26 18:17:43 | |
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遠野散歩 | 日記