先日、会社の新年会に出席した。
場所はいつもの高級焼肉店。
毎回、新年会の費用は将軍(社長のアダ名)持ちである。
ミンナ遠慮してミドルクラスの肉やお酒をオーダーする訳だ。
駄菓子菓子!
我輩を含む悪党社員(4人)のテーブルでは、
秘密裏に「1番高い品を順にお願いします。」とオーダーするのだ。
もちろん、店員さんに「品物の名前は言わず、コッソリ持ってきてね。」と念を押す。
そんな事をしているので、、20名程の新年会だが会計は40マソを越える。((((((ノ゚⊿゚)ノヌオォォォ
なので、この場を借りて・・・
「将軍さま。ゴチになりました。((*´∀`))」
と、言いたい。(((*≧艸≦)ププ…ッ
さて、『ムドーのクルマ羅生門』60回目。
今回入庫した不具合魔神はコレ↓
『いすゞ・85型エルフ・直4ディーゼルターボ・6速MT・3t・冷凍車』
年間15万キロを走破し、4年落ちで現在のODOメーターは60万キロ。
不具合内容は、『冷却水が減る』『ヒーターが効きにくい』。
運送会社は、冷却水を補充しながらダマシダマシ運行していたのだが、
遂にオーバーヒートしてしまったとの事。
幸か不幸か、整備担当に我輩が任命されてしまった。Σ( ̄口 ̄*)はうっ!
(最近、トラックばっかイジッてるなぁ)
では、故障診断開始~(^▽^)
冷却水のサブタンクの水位は・・・ほぼカラッ!
ラジエターキャップの開弁圧は良好。
ラジエター内はキチンと冷却水が入っている。
次に、エンジンを始動し暖機スイッチをON!
そのまま放置プレイ。
暖機終了後、ヒーターをON。
今は効いているようだ。
ふと、荷室内温度計を見ると設定温度30℃に対し、
実温度は12℃!!
う~ん、冷却ラインがエアを噛んでいるのか?
ODBテスターをつなぎ、ダイアグをチェック。
過去データに『水温異常上昇』コードが入っており、先日オーバーヒートした事を物語っている。
データモニターで現在の水温を見ると90℃で安定している事から、
サーモスタットは良好で冷却ラインの詰まりは無いようだ。
以上の事から、冷却水が『どこか』から漏れ、そこからエアを吸い込み
オーバーヒートしたのであろう。と推測できるのだ。
冷却水の漏れ箇所を探す為に魔神をジャッキUPしキャビンを上げる。
エンジン大きいね。
続いてエンジン助手席側を見ると・・・。
ん!?
濡れている。
この部分はまさかのアレか?
だとしたら、かなりの大手術になる。Σ( ̄口 ̄*)はうっ!
客先の了解を得て分解にとりかかる。
ラジエターをインタークーラーごと外す。
冷凍機も外す。
A/Cコンプレッサーとファンブレードも外す。
すると・・・。
だっふんだぁ!!
何だ!チミは!?と言わんばかりに漏れ箇所ハケーーーーン!!!
シリンダーヘッドとシリンダーブロックの境目。
そう、ヘッドガスケットから漏れているのだ!
画像ではエンジンオイルだけが漏れているように見えるが、
冷却水もジャジャ漏れ。((((;゚Д゚)))ガクブル
ヘッドガスケットが抜ける原因は、
①ブーストの掛けすぎでヘッドガスケットが破れる。
②オーバーヒートしてアルミ製シリンダーヘッドが歪んで密着不良。
③エンジンの振動でヘッドガスケットの磨耗。
だが、この魔神は水漏れの後にオーバーヒート。
そして、ヘッドガスケットはメタル製なので、①②③どれも当てはまらない。
とにかく、シリンダーヘッドを降ろす事が決定した。
方針が決まったので、どんどんバラして行く。(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
エンジンフロント周り。
すっきり。
そして、タービン・オルタネーター・EGRクーラー等、邪魔者を排除。
シリンダーヘッドカバーを外したトコ。
内部はスラッジや焦げも無く、美しい。
次に、1番シリンダーを圧縮上死点に合わせ
インジェクターとカムシャフトを外す訳だが、
うっかりミスをするトコだったのだ!
なんと!カムスプロケットがシザースギヤ!!
ディーゼルエンジンでここまで凝っているのもゴイスーである。
M6ボルトをサービスホールに挿入してシザースギヤをLOCK!
コレを実施しなければ、後々エライ事になる。
(まぁ、エンジンがツブれる事は無いと思うが・・・)
カムシャフトを外したトコ。
カムシャフトジャーナルもキズが無く綺麗。(*´∀`*)
つづいて、ヘッドボルトを外す。
インパクト使用は厳禁である。
KTC製の超ロングスピナーで外側から順に少しづつ緩める。
そして、クレーンでシリンダーヘッドを吊るし上げの刑。(*≧m≦*)ププッ
こんな大きなシリンダーヘッド、人力では持てないのである。(´・ω・`;)ショボーン
外したシリンダーヘッドボルトたち。
アレレ?
賢明なる諸兄ならお分かりだろう。
そう、シリンダーヘッドボルトが折れているのだ!
しかも2本も!!
シリンダーヘッドガスケットは・・・。
予想通り、1番シリンダーのシリンダーヘッドボルトが折れていたのだ!
シリンダーブロック側に折れ込んだシリンダーヘッドボルト・・・。
ハッキリ言って、シリンダーヘッドボルトが折れるのは稀である。
恐らく劣化であろう。
オーバーヒートして、シリンダーヘッドが歪みシリンダーヘッドボルト
が折れたという都市伝説は聞いた事があるが。
その後、シリンダーヘッド&シリンダーブロック共に歪みは規定値内だったので、
面研は無し。
衝撃的なオチだったという訳だ。
ふう。画像大量で指が疲れた。
では、この辺で失礼する。アディオース!
以上ッ!
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