
昔,
マーチとスプのジオの比較をしたことがありましたが.....まぁ,スプは私が適当にいじっているのでトヨタ的なジオとは言えないですが...それでもまぁ,両車で全然違っていたわけです.これがマーチとスプの走りの差だと.ジオメトリってのは車の基本を決める大切なものですね.
で...今月号のBikersStation,二輪のジオの考え方が載っていました.今までそういうのを知る機会がなかったもので,なるほど!と思ってうちの奴らを分析.ついでに対極にいる乗り物としてハヤブサもジオの絵を描いてみました.
IC(ACC); 加速時リア瞬間中心
IC(DEC); 減速時リア瞬間中心
GC; 重心
RC; ロールセンター
記事を見て目からうろこだったのですが,チェーンドライブ車の場合チェーンのテンション側がスプロケとチェーンの接点をピボットとするテンションロッドになるので,リアタイヤ軌跡の仮想ピボットはテンション側チェーンとリアルスイングアームの交点になる.そりゃそうなんですが今まで全く気付きませんでした.なので加速とエンブレで仮想ピボット位置が変化する.これはびっくりです.四輪ではこんなこと絶対にないですからね.
ちゅうことは,微速時にリアをブレーキングすると車体が安定するってのもこれですかね.ドライブ側のチェーンにテンションをかけることで仮想スイングアーム長を短くしてリア側の荷重コントロールをしやすくしているって事かな?
ま,ともあれロールセンターっていう左右の軸と,重心と,この瞬間中心を見てやるとその車体の性格が分かるということです.3車描いてみましたが全く違う....ジョルカブは重心とロールセンターが異様に近いので取り回しが軽いのは納得.スクーターボディー+チェーンドライブという異様な構成なのでこんな不思議なジオメトリしたバイクも他にないわけでしてね.こう考えるとジョルノとも全く違った挙動なんでしょうね.(ユニットスイングの場合,仮想ピボット=リアルピボットです).ハヤブサは仮想ピボットがかなり前に居るのでかなり安定志向の動きをするのでしょうね.
というわけで,何となく走りに対するイメージが深まりました.
Posted at 2018/12/29 22:58:20 | |
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