製作期間1年11ヶ月掛けて、ようやく完成したMyスープラ。
金曜日の夜には、幕張パーキングで行われた「70ミーティング」のオフ会でデビューを果たし、
日曜日には、名古屋にあるトヨタ博物館で行われた「スープラの全オフ」に参加する事が出来ました。
まだ、手直ししなければならない箇所がありますが、今までを振り返ってみたいと思います。
まず、どうしてこんなに期間が掛かってしまったか。
作業出来る日が、日曜日と祝日、出来て土曜日。
屋根が無いので、天候が悪ければ中止。
寒ければ、樹脂の硬化時間も掛かり、進みが遅くなります。
屋根や投光器があれば、もう少しは期間短縮出来たのではないかと思います。
作業の流れにも、原因があります。
初めから、フェンダーのメス型を作ってから、オス型を抜いて加工しようと思った事。
確かに、エアロパーツの作り方はその様な方法で良いのですが、
今回は量産するわけでは無かったので、メス型作成は必要無かったかと思います。
材料も倍以上掛かりますし。
それに、今回作成したメス型の精度が悪く、パッと見は形が出来てはいるのですが、
縦のラインのアールが合わなく、修正にかなりの時間を費やしてしまいました。
メス型は、プライ数を重ね厚く作成し、板等で補強をしないと、
精度の良いオス型は抜けないと思いました。
次に、装着するホイールを始めから用意出来なかった事。
これは、フェンダーの出し幅を決めるのに、あった方が少しは作業を進めやすいと思いました。
それに、当初11jでフェンダーを作っていたのですが、ホイールの納期の都合で、
11.5jにワンサイズワイドになったのも想定外の事でした。
形が出来上がるまでは、毎回ポリ樹脂とマットで造形しては、
研磨の繰り返しをひたすら続ける事一年半!!
ようやく形が完成し、次の工程に進みます。
いよいよ、ボディのアーチ上げ加工。
ホイールが外側にセットされるので、そのままではフェンダーに干渉します。
フェンダーを切り上げ、溶接しなければなりません。
作業もやった事ないし、当然道具も有りません。
今回の為に全て揃えて、DIYスタートです!!
切るのは、以外にもすんなり綺麗にカット出来たのですが、
溶接がダメダメな仕上がり(涙)
ハンマーで叩いてもビクッともしなかったのと、
見えない場所なのでこのままの状態で作業を進めました。
いよいよ、ボディにフェンダーを張り付けていきます。
色々調べると、パネルボンドやリベットで固定するみたいです。
今回のフェンダー。
部分的にかなり強引に押さえつけてます。
なので、ボンドは却下。
次に、リベット留め。
これも、フェンダーの形状上留められない部分が有るので却下。
今回、タッピングビスで固定し、フェンダーとボディのつなぎ目に
FRPを積層しカーボンパテで仕上げました。
どれだけの期間、亀裂が入らない状態を保てるだろうか不安です。
そして、いよいよ塗装です!!
缶スプレーで、部分的にしか塗装した事のない自分。
全塗装なんて考えもしなかったです。
もちろん、塗装ガンなんて持ってないし、エアーを引く環境も有りません。
なので、缶スプレーでと考えていたのですが、2液性だと色が限られてしまうし、
それよりも缶の多さを考えると実行に起こせず、ガンを使って塗装する事にしました。
まず、機材と塗料その他使う物を用意しました。
コンプレッサー、塗装ガン、防毒マスク、カーボンヒーター、塗料関係。
それに、レジャー用のタープテントを用意。
今回、このタープテント内で塗装をする事にしました。
全面横幕も付いているので、見た目的には塗装ミストの飛散を防げるかと思います。
塗装ミストの飛散は、周りのご近所さんにも迷惑掛かってしまうので気を使いましたが、
研磨の粉は気にもせず舞い上がらせてしまい、申し訳なかったです。
さて、作業方法ですが、3m×3mのテントなので、一台まるごと入りません。
そこで、リア側から塗り始めます。
ルーフ、ドアまでテント内に収まりガン吹きスタートです!!
今回、用意した塗装ガンは1.3口径の中古。
この一丁のガンで、サフからクリアまで仕上げます。
ドアとハッチを開けっ放しにしていたので、夜に車内に忍び込んだ子猫が、
朝見るとブリッドの上で丸まって居た事もありました(笑)
色々ありましたが、無事にサフを塗り終え、テントを移動し残っている
フロント部分やエアロ部分を塗っていきます。
塗り始めたら早いもので、無事にサフを塗る事が出来ました。
サフを入れると、今まで気がつかなかった巣が出て来るので、この時点で埋めていきます。
水研ぎも終わり、いよいよ色が入ります!!
今回選んだ色は、パープルメタリック。
チョット、やんちゃな感じもしますが、まぁまぁ...(笑)
なぜか、自分が塗装する日は、風の強い日が多かったですね~(汗)
それでも構わず、プシュープシュー!!
テントがガタガタ言ってても、プシュープシュー!!
お巡りが来てても、プシュープシュー・・・
あっ、一度だけ来た事があったんですよ~お巡りが(汗)
通報でもされたかと聞いたら、テントの中からプシュープシューと聞こえてきたので、
怪しさ満点だったみたいです(笑)
まぁ、また色々な事が有りましたが、塗装を無事に終了する事が出来ました!!
で、仕上がりはと言うと...(涙)
ここで一言
「餅は餅屋」
ちゃんと、プロに頼みましょうと実感させられました。
最後に、パーツを取り付けて終了。
ワイドボディーの完成です!!
かなり期間が掛かりましたが、それなりに形になって良かったです(涙)
長い間、見守って下さった方々、
そして何よりも、こんな自分に文句も言わず、
ただ見守ってくれた妻に感謝です(涙)
最後に、今回どの位の費用が掛かったのか、ざっと拾い出してみました。
まず、造形では
・ポリエステル樹脂 20kg ×2 ・・・ ¥16,000
・ガラスマット 30cm幅 60m ×2 ・・・¥8,800
その他に、アセトン、パテ類、発泡ウレタンスプレー数本、硬化剤、アルミテープ、樹脂ローラーなど。
次に、ボディー加工では
・レシプロソー ・・・ ¥25,400
・半自動溶接機 ・・・ ¥37,500
・電動ドリル ・・・ ¥12,000
その他、コーキング剤、アンダーコート剤など。
そして、塗装では
・エアーコンプレッサー ・・・ ¥31,800
・塗装ガン(中古) ・・・ ¥6,000
・タープテント ・・・ ¥7,000
・カーボンヒーター ・・・¥32,000
・プラサフ 5.4kgセット ・・・ ¥9,000
・パープルメタリック 4kgセット ・・・ ¥15,700
・クリア 4kgセット ・・・ ¥11,000
その他、塗装台、エアーホースリール、防毒マスクなど。
合計すると、¥212,200
その他の、物の値段をプラスしても総額¥250,000位じゃないかと・・・
まだ、樹脂とマットは多く残っているし、機材は今後も使える事を考えると、
実質塗料代の¥35,700とその他少々掛かった事になります。
安く仕上がったが、時間と手間は掛かったなぁ~・・・