市街地低空を撮影していますが、これからの季節、屋根や路上の雪が街灯を反射して、街はますます明るくなります。
何かフィルターで改善できないかなあと思っていたところで、STCのAstro-Multispectraを入手しました。
アイダスのNGS1にしようかなと思っていたんですが、シュミットで↑こちらがセールになっていたので、安いほうを選択。
これ、定価だと4万を越えますからね、定価じゃ買いません(爆)
空の状態が良くなかったんだけど、待ちきれなくて撮ってみました。
2019.11.22 NGC2232 散開星団(札幌市内)
STC Astro-Multispectra使用
これと同じ星団を、10月にも撮っていて、
2019.10.9 NGC2232 散開星団(札幌市内)
non-filter
うちは窓枠制限があるので、高度はほぼ同じ。
ただ、ひと月半違うので、撮影時間が違いマス。
10月は空が暗くなってから撮ったけど、11月はまだ早い時間で街が明るく、しかも積雪して屋根に雪が乗っている状態。
当然、11月のほうが光害が強いわけです。
フィルターをかけることによる光量ロスは、少しある程度。
処理をしていると、光害の色ムラはフィルターをかけた方で軽減されていると思いました。
ただ、明らかにnon-filterのほうがキレイなのは、10月はとても空の状態が良かったんですよー。
これでは比較になりませんわ。
結局、フィルターだの光害だの云々の前に、
「霞みのないクリアな空で撮る」のが、良い結果を生む大前提になるということがよおおおおく判りました。
まあ、あまり極端に露光を増やす必要も無さそうだし、背景の色ムラが抑えられるように思えるので、しばらくこれで遊んでみようと思います。
うん、雪明かり対策にはいいのかな。
色ムラってほんとに厄介です(フラットを撮らないせい)
私が持っているカットフィルターは、これで2枚め。
右が、今回買ったSTC Astro-Multispectra。
左は、サイトロンのQBP フィルター。
QBPは処理が難しくなるので、もうちょっと軽くかかるフィルターを使ってみたくて今回STCを買ったんですが、使ってみて、QBPの威力を逆に体感しました(笑)
これの撮り比べもしてますが、いつかそのうち処理します。
この手のフィルターって沢山出ていますね、どれを選べばいいのかさっぱり判りません。
誰かレビュー書いてないかなと思うんですが、みんな撮影する環境(光害の程度)も機材も違うので、一概に言えるわけがない。
しかも、同じ星を撮って比較したくても、雲は流れてくるし、高度が変わると光害の程度も変わっちゃうし。
ま、自分で使って遊んでみるーくらいの気持ちでいいのかなと思いますね。
私は、そもそもフラットもダークも撮っていないし、処理もできるだけ簡単に済ませたいので、(それを市街地低空撮影でやろうとする自体が無某)、そういう路線で何か使えるアイテムはないかな?と思っています。
ふふん、雪が積もっても諦めませんよ。
ああ、ほんとは広角でスターリーナイトを使いたいんですよ。
でも私は魚眼なので使えないんですよううう。
(元々の大元は、そこから思いついて今回のフィルター購入に至ったのでした)
Posted at 2019/11/28 08:17:29 | |
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