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2021年08月15日

セダンと言えば…その10  WRC制覇のために インプレッサ/ランサーエボリューション

セダンと言えば…その10  WRC制覇のために インプレッサ/ランサーエボリューション セダンと言えば‥・ 競技車両としてのランエボとインプであろう。
この2台はセダンというよりもWRC制覇のためにスバルと三菱が精力を傾けたモデルであることはご存知の通りだ。

1991年末ごろ、ランサーがデビュー。それまで世界最小の排気量と言われたマツダプレッソが搭載していた1.8ℓのV6よりもさらに排気量の小さい1.6ℓのV6エンジン搭載のモデルと三菱版VTEC「MIVEC」をラインアップさせての登場だった。
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しかし、年末が見え始めたころ雑誌でさらに強力なエンジン、ギャランに搭載している2ℓハイパワーターボエンジンを搭載するというスクープが報道された。
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また、スバルでもレオーネのモデルチェンジとレガシィの2ℓハイパワーターボエンジンを搭載するという記事が見られるようになった。
翌1992年9月ランサーエボリューション、10月にレオーネではなく、インプレッサがデビュー。インプレッサには既に最初からWRXがラインアップされていた。
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1993年1月のモンテカルロラリーでGr.Aでランエボがデビュー。一方スバルは既に準備ができていたにもかかわらず、レガシィで1勝できるまでインプをデビューさせないと明言。遅れて1993年の終盤のニュージーランドラリーでレガシィが勝利。次戦8月の1000湖ラリー(現ラリーフィンランド)でデビューさせた。その後の活躍はご存知の通りである。
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当時の雑誌ではセダンとハッチバックとどちらが開発しやすいのか、空力の処理についてスポイラーの形状やエンジンの排気処理の記事が専門雑誌に記載されていたように思う。両メーカーの熾烈なライバル意識による開発は目論見通り欧州での多くのファンを作った。また「ワイルドスピード」や「TAXi2」のスクリーンでの登場も相まって興味を持つ人も増えたのではないだろうか。

しかし、ベースとなるセダンはというとだんだんと見向きもされなくなってしまったと思う。開発が当初から競技車両としてスタートするのもあったと思うが、セダンとしての新しさを感じるどころか、トップグレードの比較の方が重きが置かれた報道がほとんどであった。結果、インプレッサはWRXを独立させ、ランサーエボリューションはラリーの協議規定の変更やメーカーの業績不振もあって現在は生産を終えている。
スポーツモデルが突出するとベース車両が貧祖に見えてしまい販売促進につながらないケースは他のメーカーでも同様なことが起きている。

さて、インプとランエボの功績は日本の自動車業界では素晴らしい出来事だったと思う。きっとこれはGr.Aという規定があり、それに似合ったエンジンを両メーカーが開発していたからこそだと思う。

ブログ一覧 | セダン | クルマ
Posted at 2021/08/15 09:32:26

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