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2022年06月17日 イイね!

トップガンマーベリックを再び…ネタばれいっぱい

トップガンマーベリックを再び…ネタばれいっぱい再び「トップガンマーベリック」を見た。と言っても今度は吹き替え版である。字幕を追わない分、様々な細かいところに目が行くし、また、2回目とあってストーリーも先々を考えながら、セリフの重さや意味もよく理解できるというもの…。
あ‥‥くれぐれもストーリーを知りたくない方はスルーされることを望む。


んで、どうか‥‥。全体的には、この作品でトップガンシリーズは完結したほうが良いという気がした。公開当時、その作品のヒットを受けて続編の記事があちこち見られたが、スピンオフにしてもまたトム・クルーズの主演にしても、よっぽどの脚本ができない限り、これで終えることが一番だと思う。トップガンのキーワードたる、マーベリック、グースとその死、そしてその息子のルースター、アメリカ海軍戦闘機兵器学校(通称:トップガン)そしてF-14トムキャットというアイコンを揃えて次回作を作るには無理が出てきそうだ。だから、この2作を前編・後編としてDVDを持つことがマニアの必須になるのではないだろうか?

また、オールドファンにとって(私だけかもしれないが)今回のオープニングは懐かしくてとてもいいのだが…いや本当にいいんだ。
しかし、尺が短くなってないか?トップガンの設立の理由とトップガンマーベリックの題名が出るまではよいとしてデッキクルーの活躍する場面はカット割りが非常に多くなっていた。カット割りが多くなるとスピーディーなのだが、発艦や着艦までの流れが見えにくい。トップガンでは暗闇の中からF-14トムキャットのシルエットが入ると少しずつ周囲の様子が明確になりながら、トムキャットがカタパルトの射出位置までタキシング、そして射出までをだんだんと「TOPGUN Anthem」が盛り上げて、起倒式のスクリーン(ジェット・ブラスト・ディフレクター)が立ち上がり、エンジンの出力が上がり始めると観衆の気持ちが最高潮になるという…だからこそよかったのだが、トップガンマーベリックはそのシーンはオマージュとしてあるのだが、流れが見えにくい気がする。また、トップガンではトムキャットの大きさを感じさせる撮影をしていたが、今回はスーパーホーネットの軽快感は出てもスケール感が小さく感じた。一つにはそれまでの空母を舞台にした映画の影響もあるだろう。例えば、『エグゼクティブ・デシジョン』(Executive Decision)はVF-84のトムキャットがエレベーターが甲板上に上がってくるところはほぼ、本作でも似ているシーンがある。

ま…それだけ新しいものを受け入れられない年齢になったからか?30年だものな。ただ、あの首振り人形は何だったのだろう(笑)

そしてあちこちに前作のオマージュがあちこちに散りばめられている。
① オープニング
② 上官に逆らうにも関わらずトップガン行きを宣告される。
③ トップガンに着任するとバイクで離陸する戦闘機を並走
④ 訓練時に最低下限高度を守らない
⑤ マーベリックの愛車はkawasaki GPZ900R
⑥ マーベリックの恋人の愛車はポルシェ
⑦ グースのピアノ演奏とルースターピアノ演奏

⑧ バーで騒いだ後、翌日教官と知り、気まずい雰囲気になる。
⑨ ビーチバレーとビーチアメフト
⑩ 悩みを相談をしに上官の自宅まで行く(バイパー宅とアイスマン宅)
⑪ 仲間の死(グースとアイスマン)
⑫ マーベリックは出撃前には必ず愛機を愛情をこめて?チェックする
⑬ マーベリックは一回は墜落する
⑭ 困ったときのコブラのマニューバ
⑮ 空母の艦橋付近をフライパス
⑯ 対立したライバルが終焉では信頼関係になる
⑰ 帰還するとデッキクルーはほぼガッツポーズと歓声だけ
⑱ エンドは夕日を背景に戦闘機が飛ぶ
探せばまだまだあるかもしれない。これだけあればマニアもファンも喜ぶはずだ。

また、この作品はドッグファイト(空中戦)主体ではストーリーは成り立たず、F/A-18E/Fの戦闘攻撃機(マルチロールファイター)という性格があってこそ、この映画は成り立ったと言える。最大の難関たる地上攻撃とそれに対応するための訓練が比重を占める。もしこれがF-35Cであればドッグファイトは違ったものになるだろうし、単座・複座が両方採用されているF/A-18だからこそ、成り立つのはないか。そしてそこからのF-14による脱出劇に繋がる。
オールドファンはビデオやDVDで繰り返し見ているため、あまり時間を感じないが、F-14は確かに1960年代後半の開発であるから、ポンコツである。しかし、F-14はドッグファイトは得意としてもエンジンがA型のTF30-P-412では現実性はあるが、Su-57には対等にドッグファイトはできまい。せめて、D型のF401-PW-400であれば、マニアもファンもかなり感涙したのではないだろうか?

しかしながら、ケチをつけようともそれでもトップガンマーベリックは面白い。トップガンが当初ヒットした軽い映画、戦争賛美とも批判を受けたが、今回はきちんとキャストと前作を上手に繋ぎ、きちんと整理して新しく構築したからこそ、ヒットしたと言える。また、最後の窮地になったときには西部劇ではないが、騎兵隊のごとく、ハングマンが救ってくれたことが「面白い」と思わせたのかもしれない。

しかしなあ‥‥なんで今回も「TOPGUN Anthem」でサントラにはエレキギター?の演奏が入るのだろう?私はあれはいらないと思うのだが‥‥。

Posted at 2022/06/18 02:51:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | 映画 | 音楽/映画/テレビ

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