まーらいおんのブログ一覧

　GW後半は被災地復興ボランティアに参加してきました。
報道されていない実情や、見て、聞いて、活動して知った新たな真実が沢山ありましたので敢えて報告させていただきます。

僕は自転車仲間の計３人で行って来ました。

当初予定していた宮城県は既にボランティアの受け入れキャパが無く、連休中の受け入れは中止になっていました。
しかし、福島県は全域で未だ人手不足でしたのでいわき市を選択しました。

ボランティアの受付窓口である、いわき市社会福祉センターに事前に確認し、更にボランティア保険にも事前に加入しておきました。
5/2の夜、２台の車で向かいました。
中央道～長野道～上信越道～東北道～常磐道経由で遠回りにはなったけど渋滞を回避し約10時間で、翌5/3の朝には現地入りしました。

一日目は社会福祉センターで、ボランティア登録とオリエンテーション等に時間がかかり、僕は午後から活動に参加しました。
センターを拠点に、各種作業別に人数や車両（ボランティアの持込み）等を確認しマッチングをしてから現場に向かいます。

　到着後に気付いた意外な事実だったのは、市の中心地にある社会福祉センター周辺は市役所や、いわき市駅や商店や、いわゆる「街の中心地」にあたる所なのですが、高速のいわきJCTから中心までの間で自家用車もバスも普通に走ってました。
更にガソリンスタンド、スーパーや飲食店、衣料品店（ユ●クロや靴屋など、、、）殆どの店が普通に営業してます！
これにはビックリしました！
散歩してる家族連れや、サイクリングしてる人、街でデートしてるカップル？などもいて。。。
一見、街中の風景は日常です。

初日は、10人のグループに車両２台で海沿いの小名浜下神白地区へ津波被害による今後の作業の必要性の有無を確認する現地調査を行いました。
既に重機で土砂の大半は除去されていましたが、川に車が落ちていたり殆どの家屋は一階部分が浸水したので家財道具は地域の集積場に山積でした。
海から数100ｍ圏内ですが、テレビで映像が出たような、大津波が内陸部まで一気に襲い殆どの家屋を丸呑みしたような光景はなく殆どの建物は姿形も残っていましたので比較的被害は少なかったそうです。
しかし、依然として避難生活している方々は沢山いて近くの高校も避難所になっていました。
グループ内に地元いわきの方がいて色々話してくれましたが、日常の生活ができる人はどんどん仕事にも復帰したり日常を早く取り戻そうと努力してるそうです。
（素晴らしい前向き精神に感動しました！）
海に近い平地の地区でも田植え準備のしろかきをしてる田んぼが沢山ありました！

２日目は平ノ内地区のお宅の作業に行きました。
自分も車を出しメンバーを乗せて現場に行きました。
海岸の裏の防風林のすぐ脇の地区でしたのですがこちらも奇跡的に家屋は残ってました。
でも、一階部分の家具や家財道具は全て廃棄。
ご老人の一人住まいでは濡れた畳や家具の撤去には力が要ります。
庭に堆積した海の砂や流れてきた大きな瓦礫の撤去、家具や扉の廃棄をしました。
メンバーの中に大学生や女子高生もいたので、家の方も「若い方と話ができて嬉しい」と喜んでくれて
休憩中もいわきのいい所の話や、家族のことや、家のことやら笑い話まで沢山話してくれました。
「独りぼっちで両隣も家を捨てて帰って来なくなってしまった。お話ができただけでも気分がスッキリできて良かった～」
ととても喜んでいました。（心のケアも重要なんですね）
帰り際に「今度また遊びに来てね～」て言ってました。
何だか恥ずかしながらも、こっちが嬉しくなってしまいました。

ただ、福島県全域が原発の風評被害でボランティアや自衛隊の作業が入るのがかなり遅かったそうです。
そして、未だに作業の行き届かない甚大な被害区域も有るとのこと。
ボランティアも厳しくルールが定まっていますので、時間や作業内容に規制が多く、正直やりきった感なんて全然ありません！
もっと、ああこうしたら、こうしたら？て言う改善策は沢山浮かびました。

市内も元気は取り戻しつつはありますが、あちこちに亀裂や地盤のズレなど建物も傾いていたり傷跡は沢山あります。
どうしても、テレビでは宮城や岩手の大津波被害の映像と原発被害ばかりが注目されるのが残念でならない！と現地の方は言ってました。

残念ながら僕も暦どおりの休みだったので5/5の朝には現地を発ちました。
でも、飲食店やお土産屋さんにも寄らせてもらいましたが、とても皆さん明るく営業されてました！
そして、とても感謝されてしまい恐縮でした。

まだまだ、先は長いでしょうが今後も応援していきたいと思います！

「がんばっぺ、いわき！！」
「がんばっぺ、福島！！」
「がんばっぺ、東北！！」
「がんばっぺ、日本！！」