![技術の結晶 [ELIICA] 技術の結晶 [ELIICA]](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/021/269/117/21269117/p1m.jpg?ct=e2552420bbfd)
「ポルシェターボより速い電気自動車に乗ってみませんか?」
昨年こんな話を頂き、その後延び延びになってましたが、
先日機会があり試乗させて頂きました。
慶応義塾大学と38の民間企業が共同開発した電気自動車「ELIICA」です。
車名の由来は、開発陣が相当の沢尻ファンだという事らしい・・・
ではなくて、
『Electric Lithium-Ion Car』 だそうです。
ドアはこんな感じで開きます。
この車両の特徴は、「インホイールモーター」にあります。
8輪個々のホイール内にモーターがあり、直接ホイール(タイヤ)を駆動する方式。
ミッションやペラ、トランスファーが不要ゆえ伝達効率低下を防げ、車体レイアウトの自由度も向上。
8輪なのは・・・当然動力性能を上げる為でしょうね。
1輪あたり60kW出力のモーターが搭載されており、それが8個あるので、
総合すると馬力換算で≒652PS。
更に恐ろしいトルクは、100Nm×8=800Nm!!
(6カブの≒1.6倍、え~とTwinちゃんだと≒14倍になるか?)
しかもエンジンと違いモーターは起動時(発進)が最大トルク。
Spec表を拝見しただけで恐ろしい動力性能である事が察しがつきましたが、
実際にフル加速状態では本当に「異次元の世界へ~」でした。
排気音も回転頭打ちも変速ショックも無く、
ただインバータの唸る音とロードノイズのみ・・・
際限無く加速感の衰えない感じは内燃機関では味わえない、初めての経験でした。
(あの片山右京さんもコメントしてらっしゃいますね。 ↓)
ただ、
やはりデメリットも顕著でした。
「インホイールモーター」と聞いただけで想像された方も居るかと思いますが、
ばね下重量増加の弊害は大きく、お世辞にも乗り心地がよいとは言えません。
試乗は路面のよいクローズドコース内だけでしたが、一般路では相当に苦しいハズ。
また、
コンセプトカーに近い性格の車両だから当然ですが、
コストを殆ど考慮していない開発は、羨ましくもあり違和感もまた感じました。
ともあれ、
日本の技術の集大成である事は間違いなく、開発陣に拍手です。
インホイールモーター形式は、乗用車はもとよりトラック・バス等へは車両の架装自由度が
広がる為、今後の要素技術の展開が非常に楽しみです。
そんな事があった今週でした。。。。。
Posted at 2011/01/29 13:55:34 | |
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