ダルマセリカを手に入れ、楽しい日々を送っていた小生ですが、1年位経った頃から、頭の片隅に残っていたあるCMが気になりだしました。それはセリカLBのCMです。
新しく追加された、第3の扉を持つ Celica LIFTBACK をアピールするもので、
ストーリーはこんな感じです。(以下、不確かな記憶と妄想が混じります。)
色づきはじめた初秋の森に 週末都会からやって来たダンディな男性(外国人)が
草はらにセリカLB(モスグリーン?)を止め、大きくあけた「第3の扉」に手を
かけ、連れてきた愛犬(ポインター?)が放たれた嬉しさからか、はしゃぐのを
優しい眼差しでたしなめる。愛犬がそれに応える。
バックには、“ 晴れ、時々曇り~南西の風やや強し~別に変わったことは無し~ ”と、船乗りか冒険家のような台詞のボーカルが流れ、大自然の中に凛とたたずむLBの映像と「あしたが、面白くなるぞ!」というナレーションで終わる。
新しい時代を予感させる、非日常的な世界観のインパクトのあるCMです。
冷静に考えれば、車高の低い4駆でもないセリカがこんな所に来るのは少し変ですが、すっかり洗脳されてしまった小生は『LBに乗りたい願望』が日毎に強くなり、某日、当時住んでいた用賀の商店街を颯爽と駆け抜けるLBの雄姿に背中を押され、決めてしまいました。 何の落ち度のなかったダルマのローンを清算しての購入でした。(セリカ1600GT、ごめん!)
こうして手に入れた2番目の愛車、セリカLBですが、走行距離が約1万5千㎞と程度もよく、当時珍しかったエアコンも付いてました。
ただ一つ残念だったのは、ダルマセリカのように当然、全開できると思っていた4枚のサイドウインドウが、後ろの2枚は「はめ殺し」だったことです。知らなかった。
ただ、これもハッチバック車の補強対策と考えれば納得です。
エンジンは、アクセルを踏み込むと一呼吸おいて吹き上がる、カムに乗るタイプ
高速巡行も余裕があり、100キロを超えると「チャリン♪、チャリン♪」と控えめに教えてくれる警告音がカワイかったです。
内装は黒で統一され、4本スポークの楕円ステアリングに5連メーターと、気分を盛り上げてくれるスポーティなものでした。
前ヒンジのボンネットを開けると、黒い結晶塗装の18R-G型DOHCエンジンとミクニ製のソレックスキャブが納まりとてもカッコよく、キャブ独特のサウンドを奏でました。ちなみにエンジンやトランスミッションは、マークII GSSなどと共用だそうです。
工具を買い揃え、点火タイミング、バルブクリアランスの調整、ブレーキパッドの交換など、日頃のメンテで、できることはすべて自分でやりました。特に、ダルマセリカで苦労したキャブメンテは、ジェット類の交換や掃除、同調などのセッティングもできるレベルになっていました。
基本、ノーマルを心がけ、大きなチューニングはしませんでしたが、足回りにコニーの赤いショックを入れたり、永井のフルトラ、定番のポート研磨など、いわゆるファインチューニングがメインというところです。
外装のカスタムは、フロントパンパーを同色にしたのとドアミラーへの交換等。
ホイールは、多くのオーナーがハヤシやワタナベを選ぶ中、エルスターをチョイス。
他には、リアウィンドウルーバー(爬虫類っぽくなったのですぐ外した。)
フロントノーズを覆うアクリル製のTRDレーシングジャケット(用賀で見かけたLBにも付いていてカッコよかったので 東京まで電車で買い出しに たまに装着。)
それにしても、あの頃は、給料のほとんどをクルマに使ってたような気がします。
写真は和歌山の串本まで行った時のもの カーナビもなく、途中道を間違えたりして、1,000キロ近くをほとんど休憩なしで走りました。若かったなぁ~
乗るのに夢中だったのか、残っている写真が2枚とは 残念!
実は、ホンダS600のレストアを始めた友人に触発され、自分も旧車に乗りたくなり、昔乗っていたこの車を探し始めたが、昨今の旧車ブームで爆上がり。
とても手が出ず、諦めて今のスイスポにした経緯があります。
代わりに1/8モデルを2年半かけて組み立てて、夜な夜なトリスのハイボールを飲みながらそれを眺め悦に浸っています。
ところで駆動方式やパワートレイン、色々違いはあるけど、当時のセリカとスイスポ、なんか同じ「におい」するんですよね 自分だけかもしれないが不思議です。
セリカLB 2000GTは、兄弟3人で共用し、都合6年、我が家で大活躍しました。
手放した時のオドメーターは買った時と同じ1万5千㎞ あれ?
そうです、当時の車は10万キロを超えると “ゼロ” に戻るのです。
10万キロを大きな故障もなく、セリカLB 2000GT、本当にご苦労様でした。
今でも思い入れの深い一台です。
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Posted at
2024/08/10 13:07:47