3番目の愛車は、銀色のスカイライン2000GT(ハコスカ)でした。
共用だったセリカLBは弟たちに譲り、往復70㎞の通勤の足として買った車です。
諸経費込みの破格プライスと 漠然と2000ccがいいなあというノリで決めました。
(当時、排気量はステータス 見栄です。)キャッチコピーは「愛のスカイライン」、愛称はスカGです。
6年落ちの中古で走行距離は5万㎞くらいだったと思います。
写真が全く残ってないので、当時のカタログをたよりに記憶をたどります。
第一印象は、質実剛健、無骨で頑丈そうなクルマだなあ、というものでした。
今見ると、丸目4灯のライトと流れるサーフィンライン、なかなか精悍です。
クロームメッキをふんだんに使った当時の車づくりもいいですよね。
エンジンは、直6 SOHC L20型。(GTのキャブは2バレルのシングル。)Zやローレルなどにも積まれた静粛性、耐久性に定評の日産の名機です。
サスペンションは、前ストラット、後セミトレ式の四輪独立懸架。
オイルやフィルターの交換、プラグの掃除点検など日頃のメンテは、もちろん自分でやっていました。エンジンルームは、どこに何があるかわかりやすいレイアウト。排ガス対策の補器類もなく、いい意味でスカスカ どこにでも手が入りました。上からのぞくと地面が見えて、ボルトや工具を落としてもそのまま地面に直行。ストレスフリーのメンテができ、素人整備には本当にいい時代でした。
通勤の足と割り切り、カスタムやチューニングはしていなかったです。
六発のエンジンは、シングルキャブで、強烈な加速感こそありませんが、感覚的には、モーターのようにスルスルと際限なく回るような滑らかさでした。
足回りは意外とソフトで乗り心地もよかったです。毎日の通勤経路には、途中ワインディングもあって、コーナーではロールはするものの、さすが4輪独立懸架、リアがよく踏ん張っていたことを思い出します。セリカLBより5年も前に出たクルマですが、走行安定性、乗り味の上質感は、こちらの方が上のようにも感じました。
当時は古臭く見えたけど、ウッド調のインテリアは味があります。
重ステの細くて大きいステアリングには、革製のカバーを付けてました。
フロントシートはバケットタイプでサポート性もよく、毎日の長距離通勤も疲れませんでした。リアも4ドアだから、ファストバックのセリカとは違い格段に広く(当たり前ですね)、たまに両親を乗せてドライブにも行き喜ばれました。
広いリアウインドウに、低いトランク、後ろ姿もシンプルです!
初代のダルマセリカもそうですが、当時のリアウインカー(ブレーキランプ共用で赤く点滅するタイプ)、視認性は別として、スッキリしていてイイですね!
今こうしてみると、ハコスカの均整の取れた4ドアセダンとしてのまとまりは、特筆ものだと思います。アメ車でも欧州車でもない、当時の日本車独特のオーラみたいなものがあって、今でも多くのファンがいることも頷けます。
ただ、これも歳を重ねたからわかることで、20代前半だった小生にはハコスカの良さがわからず、2000ccの燃費も負担になり、半年くらいで手放してしまいました。今考えるともったいない話です 。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at
2023/05/03 16:03:29