
XL1200N ナイトスターやXL883N アイアンといったモデルがライトカスタムと思えるほど手が加えられたファクトリーカスタムモデル、XL1200X FORTY-EIGHTが昨年上陸した。
ハーレーがこれまで歩んできた100年以上におよぶ歴史を紐解き、古き良き時代と現代のモダンテイストを見事に融合させたスタイリングの完成度は圧倒的で、見る者の目を釘付けにする。スポーツスターファミリーのなかでも飛び抜けたモデルと言っていいFORTY-EIGHTを、スタイリングと乗り味の両面から分析してみた。
ぱっと見たときの印象は、他のスポーツスターモデルの比ではない。XL1200N ナイトスターをベースに手が加えられているのだが、あらゆる部位にオリジナルパーツが配されており、“ロー&ロング”というカスタムテーマに則った唯一無二のフォルムを生み出している。
まず目を引くのがフューエルタンクだろう。スポーツスターオーナーならカスタムの選択肢として一度は検討するであろう容量7.9リットルの“ピーナッツ”フューエルタンクを標準装備。これは1948年にハーレーが生み出した125cc単気筒モデル「S-125」に搭載されていたものが“復活した”という意味合いを持ち、このFORTY-EIGHTの名もその年号に由来する。
タンクグラフィックも1970年代のXLHから続く“Sportster”のロゴが刻まれ、往年のデザインが現代でも映えることを証明している。
ハンドルまわりに目をやると、新設計となるワイドなハンドルバーにオリジナルのメーターブラケットを装備。ライザー部分に刻まれた「MILWAUKIEE U.S.A」の刻印が心憎い演出だ。
両サイドのミラーをアンダーマウントとすることで全体を低く見せ、リアエンドへと続く車体のアールを美しく形成している。
その流れを崩さないよう設計されたオリジナルのダブルテクスチャードソロシートも注目のアイテムで、自分の車輌に取り付けられるかどうか、気になるスポーツスターオーナーもいることだろう。
リアに目をやると、ナイトスターやアイアンとお揃いとなるストップランプ一体型リアウインカーを装備。クラシカルな雰囲気が漂うタンクやシートの先に最新パーツが組み合わされ、それらが違和感なく融合しているところがFORTY-EIGHTの魅力のひとつと言える。
さらに注目したいのが足周りだ。フロントには強烈な印象を与える幅130ミリ相当のダンロップ製ファットタイヤを採用。スタンダードなスポーツスターモデルと見比べるとタイヤ面積の違いは明白で、インパクトという点で言えばFORTY-EIGHTに軍配が上がる。
このタイヤに16インチのブラックスチールレースホイールとフォークブレスマウントのチョップドフロントフェンダーが組み合わさり、さらに力強さを与えている。ファットタイヤを装着した影響からフロントフォーク間の幅が広がることとなるのだが、ここにはワイドトリプルクランプを装着してうまくバランスを整えている。
真正面から見た面構えは、他のスポーツスターとは一風違うのでぜひ注目して欲しい。ヘッドライトは形状こそ違うが、イメージはFXDF ダイナ・ファットボブに似ている。そのヘッドライトには従来のスポーツスターが装備しているバイザー付きのタイプではなく、アンダーブラケットにマウントするダイナ型という点もFORTY-EIGHTならでは。
ここまでオリジナルのパーツを散りばめながら絶妙のバランスで組み上げ、作り手が目指すスタイリングを具現化しているところは見事と言う他ない。今後FORTY-EIGHT以上の完成度を誇るスポーツスターは出てこないのではないか、そう思ってしまうほどである。
かぁっけぇ~
今ハーレー買うとするなら、アイアンか48か・・・
スポーツスター XL1200X FORTY-EIGHT
■サイズ = 全長 2,255mm×全幅 853mm×全高 1,065mm
■ホイールベース = 1,520mm
■最低地上高 = 103mm
■加重時シート高 = 660mm
■ボア×ストローク(mm) = 88.9 × 96.8
■最大トルク(Nm/rpm) = 88Nm / 3,500rpm
■タンク容量(L) = 7.9
■燃費(km/L) = 24.2(ハイウェイ)/ 17.9(市街地)
■エンジン = Evolution (インジェクション)
■価格 = 145万円
Posted at 2011/02/09 14:19:05 | |
トラックバック(0) | 日記