2016年03月12日
末っ子くん、今日が本命の高校受験日でした。
末っ子くん、何からどう書けばいいのか分からないくらいの問題のある息子でした。
中学2からつまづき出しました。
幼少の頃からしていた競技を止めてしまい・・・
友達の層ががらりと変わり、帰宅時間が遅くなる、夜抜け出す・・・・。
何度夜の町を探し回ったことか。
何か目標を失っていて生活がふらつく、気持ちがふらついている。そんな感じでした。
勉強は全くせず、どんどん成績が落ちて行きました。
「なにも勉強をめちゃくちゃ頑張れと言っているのではない。最低限、宿題はしなあかん。友達と遊ぶなとも言っていない。ただ時間は守らなあかん。それと・・・なにか一つ目標を見つけて、それを一生懸命しなあかん。勉強じゃなくても良い。自分の好きなことを一つ見つけてそれを頑張らなあかん。例えばそれが釣りならば、釣りを極める・・・魚と戦いなさい。勉強以外でも何かを頑張ればたくさんの学びがあるはず。今のY(末っ子くん)は無駄に遊んでいるだけだ。」と言っても聞き入れてもらえず益々エスカレートしていきました。
さすがに私の限界を超えてしまったので、学校にSOSを出しました。
担任の先生もすぐに問題視して下さり対策を立てて下さいました。
その間にもいろいろあり、指導や誤補導等もありました。
誤補導・・・・末っ子くんのグループの某男子が、何もしていない男子に石を投げつける事件があり、それを目の前で見ていた末っ子くんが止めようとしてわちゃわちゃになった所にお巡りさんが来て、一斉に補導されたこともありました。
学校に一報が入り、担任の先生が飛んでいき生徒たちに事情を聞き、末っ子くんが関与していない事を確認しすぐに引き戻して下さいました。
職場にも連絡が来て私もすぐに学校に駆け付けました。
そんなこんなことを繰り返しながら・・・
とうとう3年生の11月を迎えました。
11月、私と末っ子くんは「保護犬熊ちゃん」と出会いました。
熊ちゃんのこともいろいろありましたが、熊ちゃんをきっかけに、末っ子くんは夜の徘徊はピタッとなくなり、一緒にいた友達とも会うことはなくなりました。
そのころは進路についてもかなり差し迫るものがありました。
3者面談では担任から「Y、行ける高校はない.対策としては・・・私立を専願にしたら、もしかして行けるかもしれないが望みはない」と言われた。
『そうだよな・・・・。』と思っていたら、末っ子くんは「俺、専願はしない。行きたい高校。○○高校を受ける!今から勉強する!」と言い放った。
すぐさま担任の先生は「お母さんどうしますか?」と。
担任と末っ子くんが私の返事を待っている。
私にも迷いはなかった。
「Yを信じます。Yの希望通りにします」と返事しました。
「高校に行けないかもしれないと言う事も覚悟しといてくださいね」と言われた。
12月に入り確かに勉強する時間が増えた。
増えたがテストの点は悪いと嘆いていた。
全く勉強していなかった末っ子くん。
8点から、少し勉強して17点になった。
「すごいやん!Y!8から17やで、2倍賢くなったやん。少しの勉強で2倍やで!もう少し時間増やしたら40点とか直ぐ取れるわ。ほんじゃ5倍賢くなれるねんで。すごいなあ~」と言って事実を言った。
少し自信が持てたのか笑顔が見られた。
学校でも授業を終え5時まで自主勉強をし、家での勉強時間も増えて行った。
家庭教師の先生にも「もう少し時間を増やしてほしい」と自分で言う姿も見られた。
家庭教師の時間も日数も全てYの希望通りにした。
家庭教師の先生は大学生のお兄さんですが教師希望もあり、すごく熱心な先生だった。
もう、このまま突き進むしかない。
1分も勉強しなかった末っ子くん、出だしはかなり遅くなったが最低7時間、長くて11時間、平均10時間は勉強をするようになった。
(最終的に担任の先生から、学年で一番成績の伸びが良いのはYだと言われた。
40点でも5倍の伸びだからね(笑))
最終の3者面談で担任の先生から・・・
「Yはクラスになくてはならない存在なんです。Yの良いところは男子女子関係なく誰でも分け隔てなく話しかけるということなんですよ。うちのクラスにはイジメがないんですよ。不登校のNちゃんがいたんやけど・・・月に1回くるか来ない子なんですが、来ても一人でぽつんとおる子やったんです。そんなNちゃんが登校した時、直ぐにYがしゃべりかけて上手くクラスの中心に持ってきたんですよ。他の子も最初はびっくりしたみたいだけどYがしゃべるんやったら・・・みたいな雰囲気になって打ち解けたんですよ。それがきっかけで不登校がなくなったんですよ。
Yがおったらクラスのイジメがなくなるんですよ。
そんなYを知っているからこそ、自分の人生を大事にしてほしい・・・」って言われました。
また、
「実はNちゃん、本当は勉強ができる子で面倒見が良い女の子やったんです。不登校がなくなりぐんぐん成績が伸びてきたNちゃん。Yの事がとても気になり『一緒に残って補修勉強しよう』『今のままやったらあかんで』・・・と言ってたよ。NにはYが必要で、YにはNが必要な存在なんですよ」と教えて下さいました。
2年から同じ担任の先生ですが、本当に生徒が好きで生徒の事を良く見て下さる良い先生でした。
ややこしかった末っ子くんも見捨てることなく気長に関わって下さいました。
今日無事に受験を終えた末っ子くんをみて「お疲れ様やったね。良く頑張ったね」と直ぐに言葉をかけた。合格して欲しい気持ちはあるが、それよりも良くぞ更生して、ここまで良く頑張ってきたと思う。
もうそれだけで充分満足してしまった。
受験を終えて学校に報告しに行った時「担任の先生が凄い喜んでいた」と末っ子くんから聞きました。
担任の先生もきっと思いは同じだったんだなと思いました。
結果は来週発表です。
中学3年間ブログに書いても書き足りないくらいです。
いろいろあった3年間ですが、1番ぐさりときた言葉があります。
末っ子くんが荒れているとき「看護師してるからだ」とか「走ってばかりで家をほったらかしにしているからだ」と言われたことがあります。直接聞いたわけでもないが、そういうことは必ず回り回って本人の耳に入ります。
確かに働いているし、走りを止めた訳でもない。
でも子供たちをほったらかしにしているわけでもない。
その方は私の24時間の時間の使い方をきちんと把握したうえで言ったことなのか?と疑問に思う。
人が困っている時、非難する人は必ずいる。
人を非難する時ほど無責任なものはない。
たいがいは前向きに考えられるのですが、さすがにこの言葉には落ち込んだ。
直ぐに職場の人に相談すると・・・・
「看護師止めて、走るん止めたら子供は皆良い子になるんかい!!あほか!そんなん言う人ほっとき!反抗しとう子もいつかは分かるもんやで、それまではしゃ~ないねん。あんたんとこのYは大丈夫や!」と言ってくれた。その言葉に救われた。
いろいろありすぎた3年間。
私も学ぶことが多かったです。
きっとまだまだいろんなことが続くのでしょうね。
さあ。頑張ろう。
*末っ子くんのプライバシーにて・・・
書きだしている点数は架空の点数なのでご了承下さい^^
Posted at 2016/03/12 23:53:34 | |
トラックバック(0) | 日記