個人的に思う理想の要素を持ってる車ってのは現状三台いて、
ランチア・ストラトス、
ロータス・エリーゼ、
そしてホンダ・NSX。
ただこういった車は大概高嶺の花すぎて手が届かないもので、
これら三台も仮に運命のいたずらで手に入れることができても
狭い&真横に二段式駐輪場という我が家の駐車場事情ではむしろ車に申し訳ないと思えてくるし、
多分一生手に入れることはないということがはじめから確定している現状。
ましてや運転することなんて夢のまた夢だろうなと今までずっと思ってました。
で、昨日のお話、
たまたま天気が良かったので横須賀行って帰りに秋葉原に行こうかなと計画し、
そこで最近知り合ったNSX乗りのvtec3000さんが都合が合うっぽいので、
横須賀を出て秋葉原に行く道中、大黒PAで合流しますかとなって初対面。
初めてまじまじと見る昼間の光に照らされたNSXに感動を覚えつつ、
勝手に考えてた予定では少しくっちゃべって
途中まで首都高をつるんで流してそのままお開きって流れかなと思ってたら、
「乗ってみますか?」と言われてさぁ大変。
え、嘘でしょ?NSXでしょ?当時新車価格966万からでしょ?
会ったばっかでどんな運転するかもわかんないし、自分みたいなヘタクソが乗って大丈夫なものなの?
と、結局誘惑とご好意に甘える形となり、この度NSX初試乗となりました。
こちら車両はNA1改外装NA2R仕様、
外装はラッピングと一部塗装でマットブラック、うっはー超カッコいい!
ノーマルエンジンに社外マフラー、足はType-R純正といったところ。
NSXのキャッチコピーって確か「緊張ではない、解放するスポーツだ」
嘘つけすげぇ緊張するよ!!人の車だから余計に!!
人の車だから攻めるのはなし、
流すペースでの乗り味とかを探りながら、どんな車かを知っていきたいけど、
いざ走りだしてしばらくして、驚いたのはすごく乗りやすいこと。
ノーマルクラッチもEK9より少し重いくらいだし、パワステレスも走りだしちゃえば割と普通、
むしろパワステレスのほうが路面からの入力がわかりやすくて良いのかもと。
いかにもスーパーカー然とした低く寝そべるようなドラポジと
EK9と比べてとんでもなくショートストロークなシフトには戸惑ったものの、
走っているとEK9の延長線で乗れそうな、そんな気すらしてくる車。
だけどエンジンがすごい回る、
触媒レスとマフラーのおかげでブリッピングの時の轟音は何キミ、フェラーリかよ!と。
危うく本当に緊張が解放に変わっちゃうかと思った、
実際フェラーリすらやっつけられそう、本当にホンダは良い車を作ったと思う。
実のところ、どうせ乗る機会もない車だろうからと結構過大妄想をしていて
いざ乗ってみたら期待過剰に振り回されてなんだこんなもんかと失望するのも考えたけど、
実際はまったくそんなことなく
子供の頃に憧れたヒーローに大人になって初めて会うことが出来ても
そこに立っているのは紛れもない、あの時憧れたままのヒーローでした。
何度でも言いたい、本当にホンダは良い車を作った。
ただ流しただけなのに、一生忘れられない経験になりました。
試乗の機会を頂けたこと、感謝です。
Posted at 2015/06/29 20:04:42 | |
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