
年末の慌ただしい最中、突然
爆音マシンと化したマイルネッサ。
住宅街に轟き渡る、SR20DEエンジンの地低いサウンド。
何事かと下回りを覗きこんでみると、中間マフラーとエンド部を繋ぐあたりから水が滴っている。
サビサビマフラーだったことは知っているので、とうとう穴が開いたかとジャッキアップしてみると……
エンドパイプそのものがサビで切れて、垂れ下がっているではないですか。
時に西暦2013年、巷の仕事納め1日前。
例のオークションで代替品を探すも、ろくなものがあらず。
あっても、ちょっと、この状態でこれはと思う額。
思いついてU30で検索すると、あった、ありました。
フジツボマフラーが。
しかも程度良さそう、格安。
解体屋さんの発送スケジュールギリギリで落札し、届いたのが30日。
……あとは整備手帳にでも載せますが、まあ、そんなわけで年末年始にルネッサのあちこちを点検したわけです。
2014年2月には我が家に来てから2回めの車検を迎えるところで、ちょっと早い点検整備?
うーん。
まあ、走るぶんに異常も支障もないけれど、やっぱり進行している下回りのサビ。
前回車検時シャシーブラックを念入りに吹いてもらっていますが、ドアの下部など塗装の下からサビが浮いてきています。
この4年間の間にも、実はシャフトブーツ破損による不具合が2回、オルタネーター交換、フロントブレーキ固着によるディスク破損とブレーキ全交換、ダンパー抜け、その他もろもろ、とあり、購入時、たしか6万キロちょっとの低走行車であっても、やはり10年落ちするとねえ、と思っていました。
(購入時、ワイパー周辺、バックドアパネルの上に泥やら落ち葉が堆積していたし、ドアサッシモールもかなり変色変形していたから、結構な放置プレイを楽しんでいたのかも)
でも、楽しい車だし、
家族はみんなルネッサが大好きで、実際は乗り換えるとなると、この車と同等の後席スペースや回転シートや、荷物積載量やその他もろもろ、我が家にとって、
走り以外の部分に関してこれほど付加価値の高い車輌は、国内外を探しても、
この世にはなかったのでした。
なにより、前記の修理も含め、メンテナンスに手をかけてきた記憶や思い出や、そういったものをどう処理していけばいいか、自分にとってそのあたりも気になるところで、まあ、2回目も車検通すか、という感じのままだったし。
けれど、今回のマフラー脱落をふくめ、冷静に見てみると意外と全体的に車のコンディションが悪いことに気づきました。
転居前なら、高速を長距離移動することは年1〜2回程度でしたが、こちらからは「帰省」が必要になりますし、仕事も元の地域に残っていて、いまでも月に数回は戻っていて、今後も継続的に発生するような仕事で……家族含めての安全性を鑑みると、次のは四駆か……と、考えてしまいました。
2回目の車検を迷っている時、ネットでルネッサに絞って探してみても、なかなか「これ」というのはなく、みな、マイルネッサよりも多走行、年式も古い、にも関わらず、相場は四駆とはいえ、自分の購入時よりかなりの高額となっている。となれば、結局行き着くのは継続車検です。
そんなとき、たまたま年明けに初売り情報を得て、ルネッサの次点候補として挙がっていた3車種のひとつが4ケタ円で売りだされるというので、正月休みに飽いている長男を連れ、その他の店舗めぐりも兼ね、ダメ元でその中古車店に寄ってみました。
結局はタッチの差でその車は(当然ながら)売約済みで(ホントか?w)、その近くに同車種が2台置かれており、なぜかそのうちの1台に目が止まりました。
望む4WD、パワーも大きさも十分、ホイールベースはルネッサと同じだから、妻が取り回す際にもそれほど違和感がない。
事前情報でそれらを知っていましたので、すぐに乗り込んでステアリングを握ってみます。
店員に尋ねてみると、今回の初売りの対象ではないが、ものはいいと力説。
(確かに程度は良さそうだった)
ただ、乗り出し価格は、仮に車をすぐ乗り換えるにせよ即決できる額ではなかったので断り、ほかの車屋に行くか〜と、同伴していた息子を促し帰ろうとしたら、店長と話していたその店員がさっと駆け寄ってきて、
「下取り含め◯◯万円、現金なら」と。
いきなり半額近いディスカウントに、かなり驚き、警戒もしたけれど、本気でチェックし(素人なりですが)、真剣に検討した結果、即決。
「なんでそんなに安く出来るの?」
「初売りですからw」
仙台の初売りも有名で、しかもかなりお得だが、
恐るべし関東。
ちなみに保険の切り替えで保険屋さんに連絡したところ、車両保険の価格をいくらにするか尋ねられ購入価額を話したら、
「事故車じゃないんですか?!」
……本気で心配されましたよ。
帰りのサブ車中で「新しい車になるんだよ」と話したら、
息子は暗い顔で、
「あの車じゃなくなるの」
と寂しそう。
ああ、この子もルネに思い出がいっぱいあるんだな、とちょっと感傷的になったら、
「でも、僕は大きくなったらまたあのクルマに乗るんだ!」と。
その時思い出したのは、あの有名なトヨタのフレーズ。
「いつかは……ルネッサ、か?」
うなづいた息子の顔が晴れやかな笑顔になっていたことに救われました。
ルネッサ、いままでどうもありがとう。
君のことは忘れない!
(makiriさんの次回車種にどうぞご期待ください)
Posted at 2014/02/02 02:57:55 | |
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