
R35GT-R開発ドライバーの鈴木利男は、若い人でクルマ好きの方でも知らない人って多いようですね。聞いても「鈴木利男って誰?たしかR35GT-Rの開発ドライバーだったような??」って方がいられるようで。と言うのもスーパーGTの前身の全日本GT選手権(jgtc時代)の2000年までしか大きなレースをやっておらず、引退はしてませんが、その後は東海大学のドライバーをやったり、2006年はスーパーGTに参戦するR&Dの新チーム監督に就任したりとたまにドライバーとして参戦程度ですので。この人の現役時代をご存知の方は
日産のイメージが強いとおもいますが、jgtc時代は’94~’96年はスカイライン(’94=R32。’95~’96=R33)でレースに参戦していたのですが、 実は’97~’00はスープラ(カストロールスープラ)で4年間レースに参戦されていました。たぶん’80年代後半~’90年代のグループAやその他日産車での耐久レースの印象が強いからだとおもいます。’95年全日本F3000選手権(現、フォーミュラニッポン)最後のチャンピオンだったり、’93年の38歳にはF1(ラルーズ、ランボルギーニ)でスポット参戦(日本&オーストラリア。下位だが2戦共完走)したりしております。この人って現役時代は地味で目立たなくミス(接触&スピン等)なく速いって感じでした。同じ日産の長谷見昌弘やグループA時代(R32カルソニックスカイライン)の相方、星野一義の存在が目立ってたからよけいにそう感じたかもしれません。写真のグループA時代のR32GT-Rでは「’90全日本ツーリングカー選手権、国際ツーリングカー耐久レース INTER TEC(富士スピードウェイ)」では、星野一義は予選で勢いあまって他のクラスのBMW M3に接触して派手にクラッシュしスピンしたり、決勝では縁石に乗り上げてクルマが跳ねてる(今のレーシングカーでは真似できませんし、同じことやったらすぐクルマ壊れるでしょうね)のに対して、鈴木利男は同じクルマに乗ってもとにかく地味。ミスなく確実で速いって感じです。なぜこういうことを書いたかというと、
若い方で鈴木利男の存在を知らない方もいましたし(当時でも地味なレーサーでしたから)当時のグループAのビデオが出てきましたので。後日、画像が悪い(テレビ画面を写真で撮ったので)ですが、ここのフォトにグループAの写真を掲載します。●写真の’90全日本ツーリングカー選手権最終戦結果(INTER TEC,富士) 優勝、カルソニックスカイライン(星野一義&鈴木利男。112周。3時間2分41秒620。単独独走状態) 2位、リーボックスカイライン(長谷見昌弘&A、オロフソン。111周。3時間3分41秒400) 3位、フォードシエラRS500(K・ニーズビーズ&G・ハンスフォード。110周。3時間4分1秒926+1分) ※このシーズンがR32GT-Rレースデビュー年ですが(フォードシエラが遅くレースにならない為、翌年からR32GT-Rに車両変更チームが続出)車両を同じGT-Rでもカルソニックは他のGT-Rと違い、やはりクルマが別物のようで、タイヤも縁石乗りでの走り方がブリジストンだから出来たことで、ダンロップでは同じ走り方ではタイヤがもたなかったそうです。長谷見昌弘がカルソニックスカイライン(R32GT-R)に十数年後乗る機会があり、乗って一言「これじゃ当時勝てないハズ」と言ったとか。
Posted at 2010/04/29 22:41:14 | |
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