当社に届いた一通のメール。
「被災地で避難されて来る知人がいますが中古のお布団等安く購入できませんでしょうか?」
先日団地で目の当たりにした事が、偶然なのか必然なのか当社に声がよせられた。
私の性格をご存知の友人なら想像が付くと思うが、すぐに電話し問合せされた方への元へと走った。
避難されて来るのは6名の家族。
何もない状況で来ると言う。
家具・家電の提供を約束させてういただき、
本日一家6名はとある団地に入居された。
業務を終え株式会社ルーツ・オブ・ジャパンの勤務時間外ボランティア8名と
モノココ厚別店(当社運営リサイクルショップ)から提供してもらった
家財道具をトラック一杯に積んで団地へ走った。
いち早くついた私が見た光景は、畳の部屋で集まって座ってる高齢者3名、大人1名、子供2名のご家庭。
目の前には団地の管理人が見かねて何処からか借りてきてくれた極少の電気ストーブ一つ。
団地の壁はコンクリートの事が多く、退去後はカーテン、絨毯、ガステーブル、暖房、照明何もないのだ。
荷物と人員が付くまで部屋で雑談させていただいた。
しかしある会話の時に様子が変貌した。出身地を聞いたときに間が走った。
そして明らかにおかしな間の後に奥さんがつぶやいた。
「私達いわきの人間は恐れてるんです。東京ではいわきの住所を書いたらホテルの宿泊も断れました。電車に乗ってたら福島の人間は放射能まき散らすから福島ってゼッケンつけてほしいよねっと隣の若者が会話してました。私達はここに来るまでいわきの人間だってのを隠してきました。」
絶句した。そんなことテレビでは言ってない。ツイッターでも誰も書いてない。
でも私は自信を持って答えました。
「札幌は絶対に大丈夫です。良い事か悪い事か平和ムードですし、元々札幌の人間は暖かい。いろんな方が集まって生まれ今でも各地から色々な人が集まってきているアメリカに近いような人を受け入れる街です。」
本当に心の底から自信を持って答えました。いえ自分に言い聞かせました。
何故ならこんな現状を見向きもせず自らの選挙活動しか頭にないリーダー(政治家)が多すぎるからです。
色々な苦労話を聞きました。
高校生の娘さんの高校が閉鎖してほとんどの生徒がすでに疎開してること。
そして御祖父ちゃんが目を潤ませ私に嘆願した。
「小学生の娘は市が良くしてくれて小学校受入が決まった。でも上の子は生徒会長やってた真面目な子だから高校は絶対に行かせたい。でも札幌の行政に相談してもみんな分からないって言うんだ。お願いです、この子の学校だけは。。。」
色々なせつない話をしている間に我が社の心優しい従業員達はプロの手さばきで
きめ細かい設置まで終了する。本当に頼りになる従業員を持ったと心から光栄に思う。
この日、勤務中ではなく勤務終了後に有志のスタッフを募ったのは、
3月14日の「助けたいがどうしていいのか分からない。社長早く俺達に」
っとの気持ちを組んだからだ。
こういった無償の活動は必ずや彼らの生涯の財産になると思う。
作業が終了し帰る間際に、私の三女と同じ歳の小学校中学年の娘さんが
私にホッカイロを差し出した。
正直な事を言うと私の会社にもカイロは余るほどある。
しかし、奥さんの話によると
どんな所か分からない北海道。寒い印象のある北海道。
彼女が大事に大事に岩手からもってきたホッカイロ。
私は一度は断ったが、満面の笑みで「ありがとう」っと彼女の気持ちをいただいた。
師匠が私に教えた、本当の布施ということを実感した。
布施はお坊さんにあげるお金の事ではない。
施す心のことだ。
私も一家に布施をし、そして小さな身体の小学生なのでお金もない 彼女が私に布施してくれたのだ。
本当に彼女の事を愛おしく思った。網走に住む離れた娘がいたから余計にそうだったのか知れない。
しかしこの心から愛しく思う気持ちこそ慈悲であり、震災後幾度と人と衝突してきた温度差の原因だと悟った。
まるで映画の1シーンかのように家族と別れ、外で誇れるスタッフ達へ謝辞。
本当に今日はみんないい顔をしていた。
出来る事ならもっと多くの方と共感したいと思った。
それが新生日本に大事な事だから。
戻った後、すぐに私学の高校の教頭に電話した。
教頭は激怒していた。
「本来が政府が一目散に避難された項目事に会議を招集させ色んなことを決めなきゃ駄目だ。そして札幌市の市長ももっと前に学校長を集めて協議させて各学校の受入人数を決めさせれば学校側はすぐに受け入れられる。今転入させると助成金打切りや、学校に対しての罰金も生じる。お前NEWS番組によく出てるが知り合いいないのか?メディアが最後の頼りだ。」
この問題は誰も問題視してなかった事に気が付く。放射能の不安から少しは逃れたが学校に行けない高校生の不安。これを全く動けない現実。政治家たちは選挙に夢中でこんな情報も、ここへの意識も全くないのでは無いだろうか?
我々北海道民は見過ごせるのだろうか?
震災後数人の政治家へ協力要請をした。
皆さん口を揃えて「選挙が終わったら」だ。
これを読んでる方はまだ選挙へ協力しますか?
私の友人のメディア関係者たち。いつもブログを読んでくれてありがとうございます。
もっともっと、目線を変えてください。
もっともっと真実を放送してください。
この避難された方の住宅問題や学校問題を問題にして下さい。
昨年亡くなった師匠の先代が、一番大事にしていた教えを大きな声で叫びたい。
「真は和なり和は力なり」です。
もう新しい時代は来ました。
私達正義を愛する若者が、恐れずひるまず、恥を覚え
慈悲の心を持ち活躍すれば日本は必ず復興します。
150%の力を出すことは怖くない。
最後になるが、私達の気持ちをうけとっていただいたご家族に心よりお礼申し上げたい。
お蔭様で私達は生きることの幸せを感じれることが出来ました。
追伸:
今後は1万人以上の方が北海道に来られる予定です。今すぐ僕と一緒に準備しませんか?
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食事の提供の他にも
蝦夷ステを貼ったアルファードで被災者を送迎する予定です
僕も精一杯やってみようと思います!