ミルクチョコレートのようなギヤオイル

1年余り乗っていなかったマーチ・スーパーターボのミッションオイル(トランスファーオイル)を交換しようとオイルを抜いてびっくりした。
やや白濁したミルクチョコレートのようなオイルが出てくる。

機械式のリミテッドフリップデフが装着されているので、そのために空気が混入して白くなったのかと思ったが泡ではないようだ。
水分が混入するにしてもミッションだから水が入るはずがない。もちろんブリーザーがあるが、浸水したクルマでないからそこから多量の水が入るわけではない。

いろいろと調べてみたが、白っぽくなる場合は清浄分散剤系のカルシウムやマグネシウム系の添加剤が溶けているのが 何らかの理由で溶けられなくなり飽和して固体化する、とあり、白い沈殿物が出やすいのは、安い商品ではなくその逆で大抵は添加剤をふんだんに使用している合成油で、添加剤が溶けにくいポリαオレフィン(ＰＡＯ)系の製品に多く、ＰＡＯの配合率が高くなるほど添加剤が溶けにくいためにギアオイルなどは長期保管で白濁することが多い、と判明。
とんだお騒がせだったが、新しい鉱物性のギヤオイルを入れて様子をみてみよう。