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2014年07月08日

【サスセッティング方法論】第6回 フロントサスのプリロード調整について


今日は、フロントサスのプリロード調整について書いていきます。

プリロードは荷重に合わせて調整するのが本来の目的です。リアサスだと分かりやすいですが、荷物を積む時はプリロードをかけて1Gで沈み過ぎになるのを防止したりします。

スポーツバイクにおいては、そもそも荷物を積むことがレアなので、積載による荷重増への対応という目的ではなく、ハンドリングをライダーの好みの特性に仕上げていく目的でプリロードを調整します。

◇プリロードを弱めた場合の変化
リーン初期のバイクの動きがマイルドになります。
ブレーキリリースのタイミングがズレても問題なく、まったりと走れます。フロントの動的車高が下がるので、フロントが先行して曲がっていく感じになり、極端な例で言うとリーンアウト気味になります。
フロントサスの沈み込み量が多くなるという現象により、ハンドルの舵角が減ります。

コンフェイトは4気筒のバイクの場合は、安定性が高いので、思いきって寝かしていくセッティングを試みます。フロントプリロードを最弱に近い状態にして、上体を上部に残し、下半身はオフセットするドゥーハン乗りみたいなセットにするのが好きです。

2気筒の場合は、安定性が低くバイクを寝かしていくのが怖いので、比較的プリロードをかけ気味として、バイクを立てて旋回していくセットにするのが好きです。

◇プリロードを強めた場合の変化
リーン初期のバイクの動きが鋭くなります。
ブレーキリリースのタイミングが難しくなります。瞬間的にリリースして瞬間的にスパンとリーンしないと曲げるきっかけを見失って、グラベルに直行したりします。

バイクのサスセッティングについては、タイムを詰めていくと、急激に難しい問題に当たります。それがこういう例です。サーキット走行で行き詰りを感じたら、フロントのプリロードを緩めてみてください。

プリロードが強すぎると、フロントの動的な沈み込みが少なくなり、その結果、ハンドルの切れ込みが強くなり、公道走行では切れ込み過ぎで違和感バリバリになりやすいです。

プリロードを強めると切り返しのリズム感が作りやすく、軽いモーションでスパンスパンと左右に切り返していけるようになります。バイクが起きてくるのはサスが反力で伸びてくることによる部分が大きいので、プリロードを強めるとバイクが起きやすくなって、それが切り替えしの素早さにつながります。

切り返しが粘り過ぎて重いときは、リアだけでなく、フロントのプリロードもかけてみてください。新たな世界が見えます。バネ自体の反力による効果もありますし、前後荷重配分的にフロントヘビーの状態になるとバンキングも重くなって切り返しも鈍重になります。昔のGP500でフロントを浮かして切り返しているのは、このような重さを嫌ってのことです。

フロントのプリロードを強めるときは伸び側ダンパーも同時に強めるのがセオリーです。バネの伸び切りが良くなるので、ウイリー寸前での姿勢制御が良くなります。

◇具体的なセッティング手順
コンフェイト式のフロントプリロード調整の方法論としては、まずはブレーキングから侵入の部分で、自分の思ったラインで内向していくかどうかをチェックします。内向が強すぎる場合はプリロードをかけ、内向が弱い場合はプリロードを緩めます。

リリースから曲がり初めのタイミングについては、伸び側ダンパーで調整します。具体的には曲がり初めが早過ぎてタメ感がない場合は伸び側ダンパーを強め、曲がり初めが遅れてバイクが重い場合は伸び側ダンパーを緩めます。

つぎに、中速域で素早く切り返してみて、フロントの粘り具合を確かめます。粘り過ぎる場合はプリロードを強めていきます。切り返しの場面でプリロードを弱めることはほとんどないです。また、アクセル全開でリアにフル荷重してウイリー状態に持っていきます。

このときにフロントタイヤの離陸具合も見ておきます。プリロードが弱いとフロントフォークが伸び切っているのにタイヤが微妙に接地している状態になります。タイヤがダラダラと地面を叩く挙動が出て、ハンドルが左右に暴れたりします。浮くときはキッチリ浮いて欲しいので、プリロードをかけて離陸モーションのメリハリを追求します。

フロントタイヤが浮いた瞬間にガツンというショックが伝わる場合は伸び側ダンパー不足です。なんのショックもなく、ハンドルがシルキーにスーと浮いてくるのがベストなセッティングだと思います。

フロントのプリロードについては、こんな感じです。サスセッティングは複雑な要素が絡み合っているのですが、実際にセッティングしていく方法論について具体的に書いていきます。
ブログ一覧 | サスセッティング方法論 | 日記
Posted at 2014/07/08 00:16:30

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この記事へのコメント

2014年7月8日 22:19
「動的な沈み込み量」
これまた難解な言葉が出てきました…(泣)
またOJTしてくださいませ!

切り返しについて、4輪だとフロント(操舵輪)荷重の方がクイックになるのに、2輪は逆だというところが大変興味深く、惹きこまれる部分です!
コメントへの返答
2014年7月8日 23:21
フロント荷重が多いとバンキングが重くなるのは、ブレーキング中はバンクさせにくい感じで直進性が増してくるのと同じ傾向にあります。

普通にスラロームするだけでも登りと下りでは全然フィールが違います。登りは軽いけど曲がりがソフトな感じで、下りだと重いけど曲がりがシャープになります。

クルマの場合も重くなっていると思うのですが、パワステもありますし、人力で操舵するバイクと比較してクルマは操舵力が物凄い強いので重さを感じないのだと思います。

動的な沈み込み量としては、プリロードは常にバネを反発させようと頑張り続けているので、ストロークしてまた戻るというモーションのたびにその効果を発揮します。だから、わずかに強めるだけでも静的な車高の上昇以上の効果が出てきます。
2015年5月28日 23:51
はじめまして、しろうと申します。

Ninja250SLを購入したのですが、このバイクはリアが硬く、フロントがやわらかいセッティングです。
二次旋廻がとても気持ちイー!ので今まで乗っていたバイクとの違いを探していました。
恐らくこのクラスにしては硬いであろう、リアサスペンションのセッティングに関して情報を集めていたところこのブログを発見した次第です。

第1回からサスセッティング方法論を拝見し、サスのセッティングでこうも変わるものなのかと驚嘆しております。

今は早めにエンジンブレーキで減速し、二次旋廻主体の走り方をしています。
というのも、ブレーキングで向きを変えようとするとフロントが沈み過ぎてリアの接地感が薄れるためです。
コレに対してどのようなセッティングを試したら良いかが分かり、とてもハッピーです。
コンフェイトさんのサスセッティング方法論を元にカスタムし、更なる気持ちイー!を追い求めていこうと思います。

書きたいことがまとまりませんが、とにかく感動してますw
コメントへの返答
2015年5月29日 0:46
オートバイはわずかなセットの差であっても、驚くべき変化を示す。

この奥深い喜びの世界にハマると、もう抜けられませんね(笑)

自分のバイクを評価していくというのがすべての原点になりますので、今、セッティングされているトライ&エラーはバイクの魅力をさらに増してくれるでしょうね。

サスセッティングはライディング方法とリンクしているというところまで突っ込んでやっておられる方は意外と少数です。渋いですね。

お役立てれば何よりです。

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クルマ・バイク大好き人間です。よろしくお願いします。憧れのマシンに乗ることが出来て幸せです! ◇尊敬する人物 マイケル・ドゥーハン(バイクレーサー) ...
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