
乗っていたアルファロメオ159の車検が来た。
しかし車検を取ってまで乗る情熱がないので入れ替える事に。
だってさ…つまんないんだもん。FFのBMWみたいで。
BMWはFRだから面白いのであってそれがFFになっちゃねぇ。
アルファサウンド?ないない。159にはないよ。
「びよよよ~ん」って変わった音はするけど。
アルファといやぁエンジンなのにすっかり大人しくなっちゃってて。
たしかに上までブン回すとちょっとフェラーリの音に似てるけど、
こんだけデカイ車を常にブン回すなんてそれじゃ疲れるって。
つまり俺に合わない。
でもね。BMWっぽくなったって事は良い事もありますよ。
昔のアルファみたく、目を離したスキから壊れていくなんて事はなく、ドイツ車っぽいボディ剛性と一度も壊れなかった信頼性はとてもイタ車とは思えません。
ホンと、スタイルだけでBMWを狙っている人なら一考の価値はあると思います。
ただしとんでもないジョーカーが仕込まれていますが…。
それは市場価格。
残念ながらアルファ159、市場も「面白くない」と思ってて評価は地獄の底ほど低い。
いわゆるイタリア、フランス車は買った瞬間価値は半分と言われているから、さらにそれ以下の下取り価格はあきれる低さ。
残責もペイ出来ず正直次また新車は厳しい。
でも妥協して日本車やドイツ車を買ったら仲間に「あれ、お前らしくないね」と言われかねないし、事実魅力も感じない。
やっぱり俺は屋根なし車に帰らなけりゃならないって事に気づいたわけです。
そこから浮かび上がったのがプジョー307CCってわけですな。
探してみるとイタフラ車は下取り価格が低いから中古車の販売価格も安い安い。
世間はミニバンだ、低燃費車だ、で盛り上がってるが、今の日本人のニーズにひとつも合ってないイタフラ車は叩き売られているわけですな。
俺にとって車=女性とおなじ。
「私、小食なんです」ってだけが取り柄の女性を好きになるわけがない。やっぱり一緒にいてドキドキしたいでしょ。
てかさ、みんな、省燃費車買って、バンバンドライブ行って、結局今までよりたくさんガソリン代払ってるって話聞いたけど、そんな「私小食だけが取り柄です」みたいな女の子と居ていつか飽きないのかな?
なんて人の事はどうでも良い。
プジョー307CCである。
俺としては当然外黒、中タンを探してたんだけど、外黒だと内装赤シートって気恥ずかしい仕様しか見つからなかった。ここんところは中古車探しのつらい所。
そこで中古車屋に勧められたのが外色「モンテクリスト」
日本では省略されてるけどホンとは前に「プルーン」って付くらしい。
ミキプルーンのあのプルーン色って事ね。
茶色のような紫のような独特の色。
ぱっと見はオッサンくさいなと思ったが俺はもうオッサンである。
プジョー乗りの間では得におしゃれとされている色らしい。
とにかくプジョー=青とか、銀=個性ゼロとか白=ステレオタイプ日本人の色だけは絶対避けたかった。
他の候補車と比べても状態の評価が非常に良い。
やっぱり中古はコンディション重視だし。
よし、一丁挑戦してやろうじゃないの。
おしゃれなオープン、しかもおしゃれ上級者向け「モンテクリスト」
乗り手を選ぶかなりのツワモノである。
相手にとって不足はないだろう。
契約。
さてさて、納車日。
モンテクリストくんはローダーに乗ってやってきた。
「げげ、は、派手!」
思ったより結構派手な色だ。セレナとかの紫かと思ってたら
もうちょっと明るいような、茶色のような…とにかく
景色によって表情を変える不思議な色だ。
いっぺんで気に入った。
問題はここからである。
ドアを開けると鼻を突くタバコ臭。
「く、くっせー」
思わず叫んだ。
セールスマンは「そうですか?俺は感じませんが…」なんて言ってるが、そりゃこの業者が納車1週間以内返品を受け付けているからだろう。
具体的に言うと旧いパチンコ屋のエアコン臭である。
前オーナーは相当なヘビースモーカーだったようである。
これでも某宅配化学雑巾屋の室内清掃、消臭済みだと。笑わせんな。
まぁいい。中古車なんてこんなもんだ。
俺は車を買うといつもやる儀式がある。
その車が生まれた年、地域のワインでお祝いするのだ。
プジョーの工場はもちろんフランス。
調べてみると、シャブリやシャンパーニュにほど近い。
ワインと言えばスペシャリスト、マイミクの「はなこさん」に相談すると「2005年は当たり年だから高いよ」との事。
シャブリは在庫なし。しかたない。ボルドーで妥協。
っても5000円するのだが…。他お祝いと言う事でシャンパンと一緒に購入。
しかしショートドライブで頭が痛くなるほどエアコンは臭い。俺もちょっとタバコを吸うがそれでも気分が悪くなるほど臭い。
だいだい車内でたばこをスパスパ吸う人間が信じられない。
そういう人間の車は灰皿の周りは灰だらけ、室内ゴミだらけ。
ようするに落ち着きがなく無精の人が多い。
俺は元自動車業界。
人の車は数千台は乗っただろう。その経験からだ。
それはさておき。
風水では自分の身に周りにある物はすべて偶然ではなく、あらかじ自分のところに来る事が決まって生まれてくるという考え方がある。
するとこの車が生まれた2005年、俺がブラバススマートに乗っている時に、遠くフランスで生まれたこのプジョーくんの生涯顧客リストに俺の名前が載っていた、と言う事になる。
俺の手を離れたアルファ159も最初の顧客が俺で、2009年○○さんの所に行くというのが決まって生まれてきて旅立って行ったのだ。
そう考えると薄汚れたこいつもなんともかわいくなってくるじゃないか。
とりあえず俺のところにきてくれてありがとう!
乾杯!
さて、どこから手をつけるかな…。
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2010/05/10 01:26:21