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2010年05月01日 イイね!

ワンオフ・カスタムコンロッドの作り方 - その①

ワンオフ・カスタムコンロッドの作り方 - その①
CP Pistons 社とCarrillo Industries 社(キャリロ)は以前は別々の会社でしたが、CP Pistons が2009年に Carrillo Industries 社を完全買収致し、2009年の年末にCarrillo 社の工場の設備を Irvine 市にあるCP Pistons 社の工場内にそっくり移設いたしました。そこで、現在は両ブランド名はそのまま CP Pistons と Carrillo と2本立てですが、デザイン・生産設備はシームレスに連結し、CP-Carrillo, LLC という会社名に変更になり運営されております。




これで完全にデザインから生産まで Pankl Quality にて管理する事が出来るようになりました。



ところで、同じ4A-Gでも
10,000 r.p.m. 220HP仕様と、
ターボ 450HP 8,000 r.p.m.仕様で
同じコンロッドで気持ち良いでしょうか(汗)?





★Carrillo コンロッドの特徴

Carrillo コンロッドの特徴は、Carrillo社がコンロッド専用に開発した特殊鍛造祖材 (CARRALLOY) と用途により使い分けることのできる3種類のビーム形状にあります。

この航空宇宙産業向けの高品質なCARRALLOY を用いることにより、一般的にハイパフォーマンス・コンロッドに使用されているSAE/AISI4340 (クローム・モリブデン鋼)を用いたコンロッドと同等の強度を維持しながらより軽量化することに成功しました。また、専用鍛造祖材を使用することによりより均一な品質を保つことが可能となり、ロッド内部からの亀裂を発生させる原因となる材料に混入する介在物を極力排除することが可能となりました。

また、お客様のエンジンの仕様・用途に合わせ、下記に記す3種類のビーム形状より最適な形状を選択し、デザインの段階から強度と軽量化、更にスチール系コンロッドとしてコストパフォーマンスも高次元でバランスさせています。

なお、CP-Carrillo 社は究極の軽量化と高剛性を要求される Formula-One 向けのエンジン部品のデザイン・開発を主業務としている Pankl Racing Systems 社を母体とし、その強度解析・デザイン部署のデータベースをCP-Carrill社のデザインエンジニアも共有していますので、F1の設計から得られた最新のデザイントレンドをCP-Carrillo 社のデザインにも惜しみなく反映させています♪


★Carrillo コンロッドの形状

Pro-A (I-鋼)

Carrillo Pro-A ロッドは最も軽量化を追及したコンロッドの形状です。





ビーム(腕)の部分のエッジの厚みが必要最低限まで削られ、超軽量コンロッドが出来上がります。
また、この薄いブレード形状はクランクケース内のオイルミスト撹拌抵抗の低減にも貢献します。

☆耐久出力 : 約60HP / シリンダー


Pro-SA (I-鋼)

Carrillo コンロッドの中では中庸的な立場で、Pro-A ロッドのエッジ部分の肉厚を上げ、剛性を更に高めた形状になっております。




Pro-A に比較してエッジ部分の肉厚に余裕を持たせ、より高出力に耐える高強度デザインです。

☆耐久出力 : 約120HP /シリンダー


Pro-H (H-鋼)

もっともスタンダードなH-鋼タイプの高剛性コンロッドです。




H-鋼の幅と内部の肉厚を自由に調整する事により、Pr-SA 相当の重量から 6気筒1,000HP 以上にも耐えられるような高強度なコンロッドにまで使用できます。

☆耐久出力 : ご希望値♪


以上のことを十分に踏まえ、まずはエンジンの使用用途・条件を明確にして、必要な強度を検討するところからワンオフ・カスタムコンロッドのデザインは始まります。


強すぎるコンロッドは高回転時のフリクションにしか成りません(汗)。
必要強度と軽量化のバランスが大切です!



※なお、上記ビーム形状判別の為の耐久出力はあくまでも目安です。実際にはピストン、ピン、リングの重量、最高回転数、最高出力、使用用途、オーバーレブの可能性などを考慮して決定します。

Posted at 2010/05/01 02:31:10 | コメント(3) | トラックバック(0) | Carrillo Connecting Rod | クルマ
2010年03月05日 イイね!

LEXUS 純正コンロッド

LEXUS 純正コンロッドそう言えばで思い出したんですが、
この2GR-FSE ターボ 向けのロッドを作る為、
先日サンプルを入手しようとこちらのLEXUS ディーラーに行って、純正のIS350/2GR-FSE 用 コンロッド注文したら... 




 





$255.02 !!  /本    高けーよ(汗)。








まあ一応業販価格で買えるのでまだいいのですが...
キャリロの鍛造コンロッドとそれほど変わらない価格にびっくり。


思わず採寸したら返品しようかと思いましたよ(笑)。





あ、 LEXUS 北米純正部品ってニーズあるんですかね?
Posted at 2010/03/05 10:08:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | Carrillo Connecting Rod | クルマ

プロフィール

「トヨタのル・マン24h 向けハイブリッドマシンがついに公開! http://cvw.jp/lN9O5
何シテル?   01/25 09:53
Nickです。 米国はカリフォルニア州のハンティントンビーチ市におります。 Gerold Pankl おじさんや Barry Culvert おじさ...
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