「ツーリング」「ロングドライブ」は、目的地に行くことよりも、走ることそのものが目的だったりします。
今年のGW、私は6日・7日とつづく平日の2日間に有給休暇を取得しました。はて、どこに出かけようか。高速道路が通常料金だから近場かな、などと思っておりました。ここで「天の声」が。
「そうだ、鳥栖ターンへ行こう」
天の声の主は、職場のある先輩。この先輩には以前、私が
愛知・岐阜を高速道路で周遊したことを報告していました。以降、ことあるごとに「次は鳥栖ターンに行くんでしょ?」と唆されていました。
そもそも、「鳥栖ターン」とは何か? 佐賀県鳥栖市に、九州自動車道と長崎自動車道、大分自動車道を接続する「鳥栖ジャンクション」があります。鳥栖ジャンクションは、日本の高速道路で唯一のクローバー型ジャンクションだそうです。クローバー型ジャンクションの性質上、鳥栖ジャンクションでは
- 九州自動車道と長崎自動車道、大分自動車道それぞれ、来た方面にUターンできる
- それどころか、ジャンクション内を永遠にぐるぐる回り続けられる
のです! そこで、東京から高速道路を乗り継いで鳥栖ジャンクションに行き、ジャンクションでUターンして東京に戻ってくる、というのが先輩曰くの「鳥栖ターン」です。目的と手段とが転倒したこの行程、なんだか「男の浪漫」を感じるではありませんか。
「鳥栖ターン」にトライするなら、平日に高速道路が空いている今のうちしかない! ということで、自宅近くのガソリンスタンドでハイオク満タンにして、6日夕方に出発。東名高速道路の横浜川崎ICから高速道路へ。ここからはひたすら、高速道路を乗り継いでの走行です。
私とPoloとは、横浜川崎IC⇒[東名高速道路]⇒豊田JCT⇒[伊勢湾岸自動車道]⇒四日市JCT⇒[東名阪自動車道]⇒亀山JCT⇒[新名神高速道路]⇒草津JCT⇒[名神高速道路]⇒吹田JCT⇒[中国自動車道]⇒神戸JCT⇒[山陽自動車道]へ。GWでも中日の平日とあって、高速道路の交通量は少なめ。車種もマイカーよりは、プロの大型車両が圧倒的多数。結局、全行程中に一度も渋滞につかまることはありませんでした。ですから、多くの大型車両を追越しつつ、速目のペースで走りました。
山陽道の福山SAで最初の給油。ここまでで720kmを走破。満タン指定で39.1Lの給油でしたので、区間燃費は18.4km/L. まだ6L弱の残量がありましたから、Poloなら東京から広島までを無給油で走れそうです。
給油後は、山口JCT⇒[中国自動車道]⇒関門橋⇒[九州自動車道]と進み、7日の午前8時半ごろに基山PAへイン。目的地である鳥栖ジャンクションは目前です。期待で胸が高鳴ります。ところが、鳥栖ジャンクションにはクローバー型のジャンクションの手前で、福岡方面⇒長崎方面へと短絡する「サガンクロス橋」が併設されています。うっかり進路を間違えると、ここまでの苦労は水の泡です。基山PAでジャンクションの進み方を再確認。
確認を終えて基山PAを出発。しばらく進むと、ついに来ました、鳥栖ジャンクションに!!
鳥栖ジャンクション (Copyright © 国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省)
路面に記された青の誘導サインに沿って、慎重にPoloを進めます。あとは分岐に当たったら、ひたすら「左へ左へ」と進めば、九州道(鹿児島へ)⇒長崎道(長崎へ)⇒九州道(福岡へ)⇒長崎道(大分へ)⇒九州道(鹿児島へ)...(以降、略)と、永遠にクローバー型をぐるぐる回れます(笑) 私も、九州道(鹿児島へ)から一周回って、「うわあ、ホントに元に戻ったよ!!」と喜んだのは、言うまでもありません(爆)
⇒鳥栖ジャンクションでぐるぐる回れる様子が分かる動画(MPEG形式)へ
クローバーをさらに半周回って、九州道をUターン! 午前9時ごろに、九州自動車道の基山PAにインしました。さっきは下り側で今度は上り側です。無事に鳥栖JCTでUターンできたことを実感しました。
お土産を買って、PA周辺(高速バスの停留所なので、PA外に出られます)で写真を撮った後、復路へと出発。鳥栖JCT⇒[九州自動車道]⇒関門橋⇒[中国自動車道]⇒山口JCT⇒[中国自動車道]へ。復路は山陽自動車道の代わりに中国自動車道をひたすら進むルートを選択しました。
高速道路のご多分に漏れず、中国自動車道でも各所に「車間距離に注意」のサインが。ところが、車間距離を保とうにも、見渡す限り他のクルマがいない!! (爆) 中国自動車道の山口県〜兵庫県にかけての山間部は、交通量が少ないしカーブや起伏に富んでいて、ドライブとして走るにはとても気持ち良かったです。
ただ、交通量が少ないことの裏返しで、PA・SAが閑散としていたり、約150kmもガソリンスタンドがない区間があるのは難点。高速道路の途中でガス欠になってはまずいです。中国自動車道の安佐SAで昼食も兼ねて早めに2度目の給油を。初回の給油から約691kmの走行で38Lの給油でしたから、この区間での燃費は約18.2km/L. 昼食には尾道ラーメンをいただきました。魚介系の出汁が効いていて美味しかったです。
給油・昼食後は、安佐SA⇒[中国自動車道]⇒吹田JCT⇒[名神高速道路]へと進み、以降は往路を逆走するルートを採りました。
今回走った行程で最も印象深かったのは、伊勢湾岸自動車道の東海IC〜飛島ICでした。この区間では、名古屋港に架かる3つの斜張橋(名港トリトンと呼ぶらしい)を渡ります。これらの橋の見晴らしが素晴らしく、濃尾平野が眼下に広がります。往路で夜間に通過した際には、空から星屑が降り注いだのではないかというくらいに眩い夜景でした。復路で夕方に通過した際にはあまりの見晴らしの良さで、ステアリングを握る手にはジェットコースターに乗ったときのように脂汗がにじむほどでした(^^;
もう一つ、SA・PAでの店舗/施設の充実ぶりにも改めて驚きました。吉野家、スタバ、ロッテリア、ファミマ、はては、遊園地に天然温泉にネットカフェにコインランドリーまで。あとは職に就ければ、高速道路で生活出来そうです(笑)。
帰りの東名高速はあまりの疲労で何度も休憩を入れました。追越車線で煽ってくる血気盛んな方々にお付き合いする気力も失せていたので、ひたすら走行車線キープ・法定速度順守のクルマにくっついて走ってました。そして東名高速の横浜町田ICで、30時間超ぶりに高速道路を降りました。料金所のETCレーン通過時には(予想通り)バーは上がらず、通信エラー扱いに(^^; しばしレーンで待機し、係員による手動対応となりました。
高速道路を降りて以降は自宅近くのガソリンスタンドまで、ひたすら燃料計をにらめっこして走行でした。燃料計では空タンク表示になってからも走り続けて、ぎりぎり途中2回の給油で自宅近くのガソリンスタンドまでたどり着きました。2回目の給油から約829kmの走行で、約42.5Lの給油。区間燃費は19.5km/Lでした。
8日の午前5時、36時間超ぶりに帰宅。トータルの走行距離にして約2240km, 消費したガソリンにして119.62Lの長旅でした。疲れました... オフ会に遠方からクルマで馳せ参じる皆さんのタフさを体感できた旅でした。そして、Poloのトリップメーターは2000kmでリセットされてしまう、というトリビア(というか仕様)も判明しました。
今回の旅程トータルでの平均燃費は約18.7km/L. ガラ空きの中国自動車道を(大きな声では言えない)ハイスピードでかっ飛ばしたりしたにしては、上出来かと。帰りの東名高速をのんびり走行中には、ディスプレイに表示される平均燃費では25km/Lを示した瞬間もあり、Poloの燃費の良さにニンマリ。1.4L NAエンジンでこの数値ですから、1.2L TSIへの期待はいっそう高まります。
今回のロングドライブもあいまって、マイPoloは納車2ヶ月弱にして、累計走行距離が6000kmを突破しました。
Posted at 2010/05/09 16:47:52 | |
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