
前車メルセデスC200ワゴン(S204)の後任を務めるクルマを探すべく、昨年10月頃からメルセデス、BMW、MINI、アウディ、ルノー、プジョー、VW、レクサス、スバル、トヨタ、マツダ、ニッサン、スズキのディーラーを訪問&試乗。紆余曲折の末、BMW320dスポーツに辿りつきました。
本来なら各方面から大絶賛されているニューCクラスW205へ乗り継ぎすれば良かったのですが、やはり毎度毎度ベンツだと流石に飽きます。そこで他社を含めてカテゴリーに捉われず、幅広く拝見することにしました。
実際にディーラーを回ると、ここ5年でクルマを取り巻く状況が大きな変貌を遂げていたことを実感しました。5年の間に大きく変わったのは、追突防止ブレーキ+前車追従クルコンが市場を席巻し、軽自動車に搭載されるまでに至った事です。それと合わせてSUV+クロスオーバー車の人気に一段と拍車かかっている事、省エネ+エコのため、電気自動車/ハイブッド/クリーンディーゼル、そしてダウンサイジングが急速に進んでいることがわかりました。
さていろいろと物色し試乗した中で、ミニクーパーS・5door、BMW320d、マツダ・アテンザXD、スバル・アウトバック、プジョーRCZ、ゴルフGTIが好感触でした。所有することによる愛車度合というか相棒感の強い車、ライフスタイルに良い意味で何か今までにない刺激を与えてくれたり、感情移入しやすい車に惹かれる結果となりました。いずれも素晴らしい車ばかりですが、そのなかでもカラフルでKAWAII内外装や0-100kmまで6.8秒の韋駄天「ミニクーパーS/5door」は特にお気に入りで、購入寸前までいきました。
これまでベンツを選んできた理由の1つとして高速による中距離移動がありました。遠方での仕事やお付き合いゴルフ、あるいはちょっとした送迎などのビジネスシーンにおいて、実用性に優れるベンツはとても良い車です。ですが、基本的に「仕事クルマ」や「実用車」としての色が濃く、そこに遊び心や楽しさのような感覚が入り込む余地は然程ありません。実用性第一の車選びも良いのですが、人生は一度きり、今回はもう少し運転して楽しいクルマや、いろんなシーンで活躍してドライブに連れ出してくれる趣味的・嗜好性の強い車を選ぼうとの思いを強めました。
最後の確認でミニクーパーに再び試乗したのですが、そこで「運転する楽しさ」と相反する「雑味の残る乗り心地」「居住性」、さらにはミニ信者の忠誠心wを逆手に取ったあざとい商売手法による割高感が気になってしまいました。そうなると他の候補で一番のクルマは、運転する楽しさもあり、こなれた感のある安定した乗り心地や居住性が相反せず、最新の安全機能が標準装備され、オプション不要でバリューの高いBMW320d。燃費面でランニングコストの安さと大きなトルクによる街乗りでの扱いやすさが魅力で背中を後押しします。
実は今回一番最初にディーラーを訪れて試乗したのがBMW320dでした。
結局元に戻ってきたわけです。
そうなるとあとはグレード選びです。素のスタンダードでも良かったのですが、予算面での条件が折り合い、デザインラインの「Sport」を選択しました。シート形状がスポーツタイプでホールドが良く、座面の長さをを調節して腿から膝裏のサポートを調整できること、アクセントカラーに赤いステッチやパネル装飾があったのも良かったからです。シフトチェンジの反応が良く、シフトダウン時にはオートでブリッピングしてくれる機能の付いたスポーツAT(パドルシフト付きステアリング)も装着です。
Mスポーツはエアロが少々ケバケバしく、ベンツAMG同様、ややマイルドヤンキー臭が漂うのが気になりました。中年おじさんにとって「Sport」はベストチョイスかなと思っています。
購入については「値段ありき」で、支払総額を先に決めて、その金額からは絶対に折れないようにしました。値段的には「値引きも無く、何もかもオプションだらけの割高なミニクーパーS」より遥かに安い「お買い得なBMW」の金額にしてくれました。総額○○○万円なら即決しますよとハッキリ伝えておきました。競争相手が数多の大都市圏、決算期の3月、在庫車、今年後半のマイナーチェンジ前、ライバルのメルセデスCクラスに苦戦中、アウディが切迫という諸条件がいくつも重なっての好結果でした。値引き額は3ケタ。諸費用込の総額は400万を大きく下回りました。
◇4ドア・セダン
◇銀メタ
◇カラカラ音のディーゼルエンジン
一見すると何もかもが時代に逆行する、三重苦のようなチョイスですw。
いまや時代はSUV。各社カラフルなホディーカラーを揃え、白屋根+白ミラーの配色も大流行。当然のごとく誰も彼もがハイブリッドや電気自動車です。また輸入車なんて乗り回していると、自意識過剰に見られたり、小ばかにされるような時代ですよねw。でも自分は自分。例えオジサンカーと揶揄されようとも愛車となるこの車を思う存分堪能していきたいと思います。
ゴルフをやる人なら耳にする、こんな言葉があります。
「行きのビーエム、帰りのベンツ」
これはゴルフへ向かう時には運転してわくわく楽しい気分のBMWが良いし、遊び疲れて帰路に着く時はドライバーの気分を落ち着かせ疲労を極力感じさせないベンツが最適だ、ということの意です。
であれば「駆け抜ける喜び」を標榜するBMWをしばらくの間、楽しみたいと思います。
(軽油安いし、たくさんドライブするぞーっ)
Posted at 2015/03/02 06:53:23 | |
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