おはこんばんにちは、つゐんかむです(^∀^)/
さて今回は、牛歩でお送りしております「第2回北海道旅行」の2日目、小樽篇をお送りします!
前回、余市篇をアップしたので、今回の小樽篇は2日目の後半にあたります。
いやー、まだ2日目か。まだまだ長い更新の道程が残ってますね~(汗)
6月1日13:37
フゴッペ洞窟を出発し、国道5号(羊蹄国道)を一路小樽へと向けて走行中。
ご覧のように本降りの雨です……。
それにしても、フゴッペ洞窟には僅か10分程しか滞在していなかったんですね(^^;
交通量はそこそこありますが滞ることなく、順調に走れています。
アップダウンも少なく、難所っぽい箇所は隧道で越えられる走り易い道です♪
13:43
段々と街っぽくなってきましたよ!
雨もじゃんじゃん降ってますよ!
14:00
小樽市最初の見学地「小樽市総合博物館」に到着!
SLなどの展示があるようですが、一体どんな施設なんでしょう?
立派な建物です。
「鉄道・科学・歴史館」って書いてありますね。
何だかとても広い施設のようですね。
ここを知ったのは旅雑誌『るるぶ』に載っていたからなんですが、イメージ的にはちょっとした建物にちょっとした展示があり、目玉でSLが置いてある感じだと思っていました。
この感じだと、見終えるのにけっこう時間かかりそうですね(汗)
雨から逃れるべく、そそくさと館内へ。
平日の雨天、なんだかガラ~ンとしています。土産物屋は閉まってるし……。
正面には一昔前の改札口を模した入館ゲートがあります。ここで入場券を購入し、展示ゾーンに入るようです。
展示ゾーンに入ると、『るるぶ』に載っていた蒸気機関車がお出迎え。
アメリカンな形の、見るからに旧そうなSLです。
解説を読むと、この機関車は「しづか号」と言って、道内最古の鉄道路線「幌内線」にて使用されていた車輌だそうです。機関車のテンダー部分には大きな金文字の右横書きで「しづか」と記されています。
1884年製造で1952年まで現役で走っていたなんて、ご長寿ですね!
運転台です。
後年の蒸気機関車に比べるとシンプルな造りに見えます。
シンプルな分、機関車のご機嫌をとるのは難しかったんでしょうね。
機関車に連結されている客車です。
ダブルルーフに美しいレリーフが目を引きます。いかにも黎明期の車輌という趣。
車内にはストーブが設置されています。
こういうのを見ていつも思い出すのは、小学生の頃のこと。教室にストーブが設置されていたのですが、そのストーブが窓側の一番前に一つだけで、教室の大きさに対して全然出力が足りていませんでした。なので、ストーブ近くの席は温かく、ストーブから離れれば離れる程寒くなります。ストーブ直近の席は汗ばむ程に暑いのに、廊下側は隙間風に身震いするという格差。
その為、冬場の席替えではストーブに近い席の争奪戦必至でした。
きっとこの車内でも争奪戦があったことでしょう(笑)
この機関車、どっかで見たことあるなーって思ったら、嘗て東京の万世橋にあった「交通博物館」に同型車輌が展示されていたのを思い出しました。
幼い頃、よく両親に連れられて遊びに行った交通博物館。「交通」と銘打っているだけあって、鉄道だけでなく陸海空の乗り物や、信号機などの交通に関するあらゆるものが展示されていました。行く度にワクワクしてたなぁ……。
交通博物館は既に閉館していまい、鉄道に関する資料などは大宮にある鉄道博物館に引き継がれましたが、それ以外のものは引き継がれなかったので、とても残念です。
館内にはこれ以外にも鉄道車両の模型や、道内の鉄道の歴史を動くミニチュアで解説してくれる展示物など、見どころ満載でした。
こういった博物館にありがちな古臭さはなく、違和感なく楽しめました。
一通り館内は見終えたので、屋外展示場へ行ってみましょう。
というわけで外に出てみました。
おぉ、やっぱり広いですね(笑)
これまた時間がかかりそう……。
雨の中、テクテク散策(-∀-)
展示されている車輌の中には車内を見学できるものもあります。
こういう乗り物系の展示物って、決まって「あの独特なニオイ」がしますよね(^^;
この車両は救援車だそうで、脱線事故などが起きた際に活躍したようですね。
北海道の鉄道の線路は波打ってるから(ry
色んな車輌が連結されてます。……長い(笑)
こちらは北海道の鉄道の開通起点標ですね。
この地は嘗ての手宮駅の跡地であり、ここから北海道の鉄道の歴史が始まりました。
注目は「ゼロ“キロ”ポスト」ではなく「ゼロ“マイル”ポスト」であること。当時は今のメートル法と異なり、尺貫法やヤード・ポンド法が用いられていました。トヨタが「トヨダ・AA型乗用車」を復元する際、設計図がヤード・ポンド法で描かれていて、これを現在のメートル法に換算しながら車輌を製作した結果、当時と若干寸法の異なる箇所ができたととか。
ホント、単位を統一してもらいたいものです(個人的には「華氏」は絶滅してほしいと思ってます(笑))。
あっちに見えているのは動態保存されている蒸気機関車で、時間で運行しているようです。
後部にトロッコ客車が連結されていて乗ることができるようです。
休日などは子連れでに賑わいそうですね。
国鉄特急色の気動車ですね。
後ろの方には何やら別の車輌が連結されていますね……。
煉瓦造りのかわいらしい機関庫ですね!
なんだかバウムクーヘンみたい(笑)
我が国は交通遺産を大事にしない向きもありますが、国の歴史は交通の歴史でもあるんですから、こうやって大事に保存していってほしいですね。
保存にはお金はかかるしメンテナンスも必要だし、簡単にできることではないですが、そういったものを残せるってことが、豊かさ、延いては国力なんじゃないかなって思います。
なんとなくメルヘンな感じ(*^^*)
向かって右側の車輌はバスの製造方法で造られた車輌とかなんとか。
白い壁に赤煉瓦、木組みの屋根、黒い機関車。お洒落ですなぁ( ̄∀ ̄)
個人的には排煙筒が付いているのが萌えポイントです(謎)
雪国には必須(?)の車輌ですね。
豪快に雪を飲み込んでブバーっと吹き飛ばすやつです。
間違って動物とか飲み込んじゃうことはなかったんでしょうか?
一周してきました。
屋外展示なので多少ヤレている車輌もありますが、概ね保存状態は良好で、とても楽しめる博物館でした。鉄道好きや子連れの家族なんかにはいいかもしれませんね。
個人的には自動車の展示とかもあると嬉しかったですが……それじゃただのヒストリックカー博物館ですね(^^;
それでは博物館を出て、隣接している施設へ。
総合博物館と道路を挟んで隣接している「手宮洞窟」。
フゴッペと同じニオイがしますが、取り敢えず行ってみましょー!
やっぱり同じだった(笑)
こちらも縄文時代の人間の記した壁画が残されているというもの。
フゴッペよりも湿度が高く、洞内のガラスが曇ってしまってました。受付のおじいさんが一生懸命ワイパーで掃除してくれたんですが、もう来ることはないでしょう。
では当地を離れて少し移動~。
15:14
日本郵船の小樽支店へやってきました。
恰好良い建物ですねー!
建物の向かいは噴水のある広場になっており、開放的な区割りになっています。
この日も数組の観光客が写真を撮ったりしていました。
WRX in Euro(嘘)
そういえば、いつの間にか雨やんでますね。
それでは館内へ。
車は建物に隣接している無料駐車場に止めたんですが、駐車場に入る際、道路と縁石の境が丁度抉られてちょっとした穴になっており、その所為でフロントが沈み込みフロントリップのゴム部分を思いっきり擦ってしまいました。
幸い傷だけで損傷はありませんでしたが、ちょっと憂鬱な気分で階段を上がる羽目になりました(泣)
さっ、気を取り直して館内へ。
館内は土禁なのでスリッパに履き替えます。
白い壁に木組みの天井、それに合わせた色味の床や設えが、重厚感や誠実さを感じさせてくれる、落ち着いた館内ですね。
館内にある柱は当初設ける予定はなかったらしいのですが、建物の自重に耐え切れず弛んできてしまう為、仕方なく設置したそうです。石造りんの建物だから、けっこうな重さになるんでしょうね。
木枠の天井です。こういう天井、重厚感があって大好きです(^^)
大きな窓ですね。
上部に少し下りているのは米国製のシャッターで、当館建築当時から使用されているものだそうです。現在でもシャッターとして使用されているものです。
私も一途に何かを護れる存在になりたいものです……。
こちらは金庫室です。
金庫室だけあって扉が分厚い。
金庫室の内部。
奥に見えているのは「人孔」といい、火災などの災害時、外部から金庫室内の貴重品を持ち出す為に設けられた孔なんだそうです。
てっきり「中から外」に脱出する為のものと思いきや「外から中」に入る為のものでした。貴重品を前に、人間の命なんて安いのかもしれませんねぇ。
この扉は重役用の玄関口です……あれ、職員用の通用口だったかな?
確か、建てられた当時は重役用で、後年になって職員用の通用口になったって言ってたような……アレ?f^^;
2階へ上がってみましょう。
手摺りの装飾に注目!(笑)
本当に細かいところまで抜かりなく仕上がってます。
モダン建築もいいのかもしれませんが、私はこういった装飾のある建物が好きですね。
2階に上がってきました。
案外すっきりしている廊下ですね(笑)
ここは貴賓室です。
一体どういう役職になればこういったお部屋に通してもらえるようになるんでしょうねー。
貴賓室の隣は広大な会議室になっています。
この会議室こそ、日露戦争後に樺太国境画定会議が開かれた場所です。
樺太(の南側)も昔は日本だったんだよなぁ。
これは樺太の日露国境に設置されていた境界石(レプリカ)です。
写真は表面で、菊の御紋と右横書きで「大日本帝國 境界」と記されています。
裏面は撮り忘れてしましましたが、ロシア語(キリル文字)で文言が記されていました。
「会議やったよ!」の説明板。
今の感覚からすると、陸続きで日本と国境があったというのは実感が湧きませんね。
建物一つとってもの、色んな物語があるんだなーなんて思いながら次の施設へ。
ちょっとずつ小樽運河の方へ近付いてゆきます。
15:58
「小樽市総合博物館 運河館」にやってきました。写真はその駐車場。
また雨降って来ちゃったよorz
こんな感じの建物です。
建物の向かいが小樽運河で、いわゆる「小樽」と言われる地域(小樽市色内(イロナイ))に在ります。
立派な鯱ですね。
運河館の入り口です。
雨も強くなってきたのでさっさと入りましょ!
館内にはこうした当時の街並みを再現したコーナーや小樽と運河の歴史、川に関係する器具などの展示がされていました。
なんとなく風土館って感じの博物館です。
古ーいレジスターですね。
渋くて恰好良い!!
こっちは蓄音機屋さんかな?
ハンドルを回して掛けるタイプの電話です。
ここの対角線の位置にもう一個同じ電話機があり、こちらで横のハンドルを回すともう片方のベルが鳴り通話することができます。
まだ電話交換手のいた頃の電話機です。
剥製の展示コーナーです。
この辺りは流して見てしましましたが、きっと小樽周辺で見ることのできる動物たちなのでしょう。北海道は自然豊かですからねー。札幌でも羆が出るくらいですし(汗)
運河館を見終え、現在時刻16時を過ぎた頃。
当初の予定では2日目で深川辺りまで行く予定でしたが、余市・小樽と見どころが沢山あり、小樽に至ってはまだまだ見たい場所が沢山あります。
諦めて今から札幌まで行こうかとも思いましたが、折角小樽に来たんだし、急ぐ旅でもないので、潔く小樽で一泊することにしました!
16:54
というわけで、ホテルにやってきました。
あの後ネットで検索してホテルの予約を取りました。
幸運にも駐車場が半地下になっていて、雨に濡れないのでありがたい!
外国人観光客(主に東洋人)の多いこと!
小樽はやっぱり人気ですねー。
お部屋です。
部屋番号は忘れてしましました。
モダンな綺麗なお部屋ですね。ベッドの配置があまり見たことない感じで斬新です(笑)
お部屋からの眺め。
すぐそこが小樽駅です。
ホテルの隣にはスーパーやドン・キホーテなんかもあり、とても便利な立地にあります。
車通りも多いので、ボーッと外を眺めてるのも楽しいです(笑)
17:49
折角なのでちょっと散策。小樽駅へ行ってみましょう!
相変わらず雨はザーザー降り続いてます。
夕方の時間帯もあってか、送り迎えの車やタクシー、バスなどで込み合う駅前。
道路に車線などが引かれていないので、なんか混沌としていますが、暗黙の了解があるのか、みんな淡々と運転しています(^^;
駅舎は直線基調の、いかにも大正末期から昭和初期の建物然としています。上野駅のミニチュア版みたいな感じ。
調べてみると、上野駅の現在の駅舎が昭和7年、小樽駅の現在の駅舎が昭和9年なので、読みはドンピシャでした!
モダン建築はあまり好きではありませんが、この頃の直線を基調としたモダニズム建築はけっこう好きです。
駅から望むホテルの全景。
ドーミーインです。天然温泉もあるので、ホテルに戻ったら入ろうと思います(^^)
駅前にある謎の鐘。
何なんでしょう?
試しに恐る恐る鳴らしてみると、結構響くんだこれが(笑)
駅舎内です。
木骨作りのような雰囲気で、明るく清潔感のがありますね。
意外と小ぢんまりとしいてます。
改札の向こう側は煉瓦造り(もしかしたらタイルかも)の、いかにも鉄道施設って感じです。エントランスと構内で大分雰囲気が変わりますね。
お腹が空いたので、駅内にある立ち食い寿司屋でお寿司を食べたんですが、これがけっこう美味しかった!
やっぱり北海道は海産物は美味しいですね!
19:09
夕飯です。
ここはホテルのフロントの人に教えてもらって来ました。
私はハンバーグを頼みました。
クリーミーで美味しいハンバーグでした!
フロントでお店を訊いた時、やはり海鮮などを勧めてきたのですが、「あなたなら何処へ行く?」って訊いたら「やっぱり肉ですかね」ってことでこちらを教えてもらいました。
さて、お腹もいっぱいになったし、ホテルに戻って温泉に入って寝ましょうか!
おっと、大事な走行距離発表を忘れるところでした!
出発時が20,679kmで現在20,711kmなので、移動距離はたったの32km(汗)
まぁあ殆ど立ち寄り観光でしたからね。
走行距離は短かったですが、とても濃厚な2日目でした!
=つづく=
<チャプター>
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3日目後篇(札幌篇)
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3日目前篇(小樽篇後篇)
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2日目前篇(余市篇)
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1日目後篇
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1日目前篇