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通勤車であるアルトターボRSは、生活四駆とも言われるビスカスカップリング方式の4WD。

前に乗っていたR2やKeiワークスと同じように、テカテカのアイスバーンでは一瞬前輪がスリップしてから後に駆動が掛かる。
そのスリップがほんの少し長めだったら、ESPが介入してスリップした車輪にブレーキを掛けて落ち着かせようとします。
それでも、以前借りたテンロクのインプとかよりはESPの介入が遅い感じかな？
と言っても、これはその時々の路面μが違うので、あくまでも第一印象ですが。

交差点の出口でちょっと早めにアクセルを開けてみると、ESPの介入の先に若干だけリヤが滑って、そのままアクセルを踏んでいるとガガガっとESPランプが点く感じ。
この辺はエスクードのAUTOモードと同じような感じですね。

AGSとMTの違いはあれど、Keiワークスも駆動の掛かり方は同じだったので、ESPが付いた事が一番の違いですが、車の挙動はかなり違います。
アルトの方が100kg以上軽いことと、剛性の高いボディーのおかげなんでしょうね。
いかにもよじれていない感があります。
特に深雪のときは半端に重い車より、雪をかき分けると言うより雪の上に乗って、
安定した走りをしているような感じです。
まあ、そのぶん横Gをいなせず、氷上での滑り出しは速いような気がしますが。
あと、シャーベット状の雪の上では、逆にその軽さが仇となってどこを向いて飛んで行ってしまうのか不安なときもあります。

あと、その軽さのせいか低μ路での発進時に前輪がカラ滑りすることも多いような？
坂になっている一時停止では、発進しようとしたらすぐにESPが効いてしまって、ガガガガと言って全然発進してくれない(^^;)
それでも一応4WDなので、滑る→エンジン回転を落とされる→ブレーキを掛けられるを繰り返しながらもトロトロと上っていきますが、よっぽどESPをOFFにしてやろうかと思います。
ESPもABSも、一度低μ路判定されると、停まるまで誤爆が続くみたいです。
こんなんならABSの解除スイッチ付けて欲しい。

こう言う事を味わうと、スタックしたFF車が思うように抜け出せないのが分かります。
少し動いたらトラコンが効いてエンジン回転も駆動も抑えられるので、勢いよく進むことが出来なくなる。
前にも書いたことがありますが、スタックしたときにはトラクションコントロールをOFFにしたほうが、タイヤを空転させながらも脱出できる場面は多々あるのです。
これはFFも4WDも同じ。
車の取説にもそれは書いてあるのですが、読んでいない人が多いんだろうなぁ・・・
これも「下手くそ」と言うより、知識の無さと自分の車への理解する気持ちが少ないって事ではないかと。

前に書いたように娘が運転することを考えた上での4WD。
4WDじゃなくてFFがターボRSの面白さをより感じられると思うし、
何よりも滑ったときの挙動もFFの方が分かりやすい。
もしかしたら、北海道の雪上事故も、FFと4WDの比率はあるにせよ、
滑りにくいと言う事を過信した4WD車のほうが、事故率は高いんじゃなかろうか？
なんて思います。

そう考えると、僕がウザったいと感じるABSやトラクションコントロールは、
今のドライバーには必要不可欠なんだろうなぁ。