F1ドライバーから、またもピレリタイヤに対する厳しい意見が飛び出した。昨年までF1にタイヤを供給していたブリヂストンに代わり、今季からはピレリがF1のタイヤサプライヤーとなる。しかし、ピレリのF1タイヤは、著しく耐久性が低いとこれまでのテストで明らかになっている。ピレリは、耐久性を低くし、ショー的要素を向上させるようにとF1の運営側から要請があったためとしているが、数周走ったのみでタイヤの性能が激しく低下するため、各方面から非難の声も出ていた。ルイス・ハミルトン(マクラーレン)も、「僕も先日走ったけど、痛々しいほど遅いよ。ほんとうに遅いんだ。正直に言って、エキサイティングとは言い難い」と『Guardian(ガーディアン)』へ語った。さらにハミルトンは、テストでは9周を走ったのみでタイヤが「終わった」とも加えている。その一方、ハミルトンが所属するマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュなどは、ピレリを擁護するコメントを残していた。そして、ピレリ擁護派がもう1人増えた。ヴァージンの技術責任者を務めるニック・ワースが、『AS』へこう話しているのだ。「われわれは、安全ないいタイヤを求めている。しかし、レースのショー的要素という面では、耐久性の低いものが望ましい」さてさてどうなることやら・・・