フロントがノーマルのBILLなので、サーキットのコーナーでのロールが大きく姿勢が安定しないので、伸び、縮個別に調整が出来るショックとサーキットユースの固いスプリングほしくなったので、ナイトロンの3WAYや2WAYと迷ったけど、ヘルパースプリングが付いてるのでQUANTUMの2WAYにすることにした。円高のメリットがある時期なのでELIPAで輸入することにした。
約2週間ほどで他の部品と共に届いた。
バネは、サーキット仕様をELIPAに指定したら、下記バネレートの物を推奨して来たので了承した。
FRONT 475℔/inch=8.48kg/㎜ Helper Spring 200lb/inch=3.57kg/㎜
REAR 575lb/inch=10.26kg/㎜ Helper Spring 250lb/inch=4.46kg/㎜
Kエンジン用のブラケットが付いてきたので、リア用かと思ったら、後で判った事だけどフロントのアッパーブラケットだった。
取り扱い説明書には、構造、性能、調整方法、メンテ方法は書いてあるが取り付け方法や注意点が書いていない。経験豊富なチューナーに頼めという事か?
スプリングシートの調整は一般的なフックナットのダブルねじ止めではなく専用の工具と、樹脂のマイナスの芋ねじで対面からねじを固定する特殊な方法だ。
スプリングのプリロードの指定が判らないので、車高を合わせる方向で作業にかかる。
タイヤを外した時にブレーキディスクで車重を受けて車高を合わせこむためにタイヤ装着状態でのディスクの高さを測定しておく。F≒155㎜ R≒160㎜
この状態でフロント、リアの各ジャッキアップポイントの高さを測定しておく。マニュアルでは2名乗車時のSTDの標準高さは130㎜、111Rなどは120㎜らしい。
My Elise の車高は空車状態でF/R137㎜、F/L138㎜、R/R138㎜、R/L143㎜だった。床面の誤差、測定誤差もあると思うが何故か右が若干低い。交換後この高さを狙ってゆく。
まずは、フロント側から交換作業にかかる。
スタビライザーが付いているので、左右同時にジャッキアップする。スタンドを保険でかましておく。
取り外したBILLの純正と比較する。
上下のナックルセンター間の寸法を測定。
旧BILL 360㎜ 新QZ 345㎜ で 約15㎜短い。
アッパーのブッシュ面幅が違う。
旧BILL スペーサー込みで45㎜
新QZ 49.5㎜
Kエンジン対応のブラケットはこの為に付いていることがここで判った。
ロアの面幅は共に31.5㎜ で問題ない。
アッパーのブラケットを外す。
比較してみると 取り付け高さが微妙に異なる。
取り付け穴センターから前後方向のオフセットもあり、R/Lがある。これはR側
取り付け穴の高さの選択は、全長が15㎜短くなる事もあり、車高が高くなく方の上の穴を使うことにした。
スプリングのプリロードは判らないので、とりあえずある程度絞め込まれた送られてきた状態のままでまず仮組することにした。この時のスプリングシート位置は上のフランジ境界からR/L共に38㎜とした。スプリングのフリー高さを計っておくべきだった・・・・。
サスペンション下降端での仮組状態。R側。
問題なさそうなので、ディスクの下に100㎜のブロックと60㎜の角木材をかまして車重を掛ける。
QZの上下ナックルはベアリングなので、1Gでの締め付けに拘ることはないが一応この状態で規定トルク45Nで締め付ける。
車高測定して見ると、F/R133㎜、F/L130㎜ で ブロックが約5㎜高いことを加味すると、以前よりR側で9㎜、L側で12㎜低くなっていることになる。
ちょっと下がり過ぎのような気もしたが取り合えず、これでスプリングシートを固定することにした。
固定はマイナスの樹脂ねじを絞め込むが、舐めてしまわないように、マイナス溝にできるだけ近い寸法の専用工具を標準のマイナスビットを削てワンオフで作った。
スプリングシートにかかる荷重を小さくしておくために再びジャッキアップしてマイナスねじ位置を付属の専用工具でシートを回して調整し、マイナスねじを絞め込む。
これで狭いところでもOKだ。しかし、多少ねじ位置を調整しておく必要がある。
これでセット完了、タイヤを付けてフロントは完了。
リアはスプリングの自由長の位置を測定しておいてから行うことにした。
上部フランジとの境界から約35㎜
最初は、送られて来た状態の45㎜で仮組することにした。この場合、ヘルパースプリングのレートから、プリロードは約44.6kgとなる。
旧LARGS との比較
上下のナックルセンター間の長さの比較では LARGS 310㎜ QZ 295㎜ で フロントと同様15㎜短い。
面幅は全て31.5㎜で問題ない。
ここで問題発生。アッパーブラケットが干渉して収まらない。
このアッパーブラケットはトヨタエンジン用のLARGSをKエンジン用で付くようにするために車高を低くする111R用の車高調整ブラケットだが、これの形状がQZのアッパーフランジに干渉してしまう。
そこで、元々の純正ブラケットをロフトの奥から探し出してきてあてがってみた。
何とかいけそうだ。
しかし、取り付け高さが約40㎜程低くなり、15㎜短いとは言え車高が高くなってしまいそうだ。
ワイド方向の位置も7㎜ほど直立側になる。
とりあえずこれも、後の調整とすることとして取り付けてみることにした。
ロアー側にも大きな問題が出てきた。
サスペンション下降端で、調整リングとロアアームのフラットバーが干渉して、ナックルのボルトが通らない。
車重がかかってアームが水平に近くなったら干渉しなくなるようだけど、サスが伸びきる度にリングに当たっては高価なショックが台無しだ。
で荒療治だけど、アームのフラットバー部分をサンダーで削って、バリを仕上げ、シャーシクリアーを塗布してさび止めとした。
これで何とかかわせたか?
仮組して車高を確認する。
160㎜のブロックと角木材に乗せて車重を掛け車高を測定する。
R/R 142㎜ R/L 145㎜ でちょっと高い。ジャッキアップして、プリロードを45㎜から40㎜に下げることにした。
これで、スプリングシートを固定して、再度車重を掛けて車高測定。
R/R137㎜ R/L141㎜ かなり床面や測定の誤差がありそうだが、とりあえずこれで様子を見て見ようと思う。
車重を掛けた状態。
完了後の状態。
フロント
ちょっと下がり過ぎかも・・・・。フェンダー擦りそう。タイヤがデカいからな・・・・。
リア
高すぎ!? やっぱりブラケット替えないとダメそう!!
とりあえず今日のところは日没終了。