2020年10月22日
まず、今回の重大インシデントの他にも、2つ程作業ミスが発生しており、合計して3つの作業ミス
去る10月7日に、普段からお世話になっているスバルのディーラー(○○スバル○○店)にて、以前に整備手帳にUPした『ポジションランプ不点灯』の原因探求と修理を行って頂きました。
点灯しない原因としては、左フロントホイールハウス内に引き回されているメインハーネスにあるポジションランプ配線の断線。断線の原因は、フロントフェンダーが爪折り加工されており、それによって取り付け不可となったインナーフェンダーが撤去されていて、メインハーネスがむき出しになっている事が原因との事。
修理自体は、断線した配線の間をケーブルで繋ぐことにより無事に修復され、即日修理完了。翌日に引取りに行きました。
まずは先に付け加えておきます。
引取りに行ったのが勤務中の昼休み時間に取りに行き、ろくに確認もせずに修理箇所の説明と内容を聞き、足早にディーラーを後にしてしまいました。その場でしっかりと確認しなかった自分にも落ち度があった事を認め、そこはキチンとディーラーにも謝罪しました。
その上での話です。
①退勤後(日没後)に乗り込みエンジンを掛けても、ブースト計が起動しない。
↓
断線箇所の原因調査の為に、室内のヒューズボックス周辺を分解し、復旧する際にアース線を取り付け忘れた。
↓
ここの○○スバルは、グループ内全店舗で『社外パーツはノータッチ』を掲げており、自分もそれを認識しているので、『まぁ、社外パーツ触らせたんだし、次に言った時にチクリと言えばいいか。』と、自分でアース線をボディに接続して終了。
その後何事もなく運転していました。週末には、高速を使い出掛けもしました。しかし、9日後の
10月16日の帰宅中に、左前輪付近から異音が発生。
これが一連の重大インシデントの本丸でした。
そこそこの音量でオーディオをつけていたにも関わらず、ハッキリと聞こえる音量で音が鳴り出しました。音を文字で表すなら『ギッ…ギッ…』この音が、速度と比例するように発音ペースも変動する。
疑問に思いながらも無事に帰宅し、ボンネットを開け、車体を揺らしたりして原因究明。
②開けた時点で、カウルトップパネルの上に、ロングドライバーの置き忘れを発見。
音の原因はコレ?と思いながら、試走。症状改善せず。そして、JIS規格のホイールボルトの大型車で、ホイール穴がでかくなると『カチカチ』『ギシギシ』と異音が発生する事を思い出し、自前のトルクレンチを当ててみると…
③ホイールナットが5本全てユルユル!!最大で、90度近く緩んでいました。
正直、見つけた時は血の気が引き、手が震えましたよ。一先ず、ナットを規定トルクで締め付けて試走。ピタリと音は消えました。その場でディーラーに連絡し、現状を確認して欲しかったですが、既に閉店から2時間以上経過しているので、連絡出来ず。(営業時間の案内テープが再生されるだけですし。)
翌日、勤務中にディーラーに上記3点を連絡。
こちらとしては、翌日が仕事が休みなので、ドライバーを届けるついでに、ホイールボルトを点検して欲しい事を伝える。ディーラーからは、作業者と作業内容を確認すると言われ、一度電話を切る。
約10分後、ディーラーから連絡が入り、作業内容と作業者の確認が取れたとの報告。
そして、重要保安部品でもあるので、大事をとってホイールボルトを点検と言わずに5本全て新品に交換させて欲しい。
部品も発注したので、今日中に来店して欲しいとの事。
こちらは勤務中で、行けるのは18時前になる。翌日の日曜日なら開店時間に行ける。と伝えると、
それなら、これから職場まで積車で取りに行きたい。
退勤時刻までには仕上げて届ける。
との申し出。
それならば問題ないので、お言葉に甘えることにし、これからすぐに出発するので、職場を教えてくれと言われたので、正直に伝えました『○○タイヤセンターです。』と…。今に思えば、相手の電話口のトーンが『マジかよ…』ってトーンになってましたね。(笑)で、電話を切りました。
その約15分後、店長さんが積車で到着。こちらも仕事があるので、まずは謝罪と説明を受け10:20頃にササッとディーラーに車両引渡し。その後、約7時間後の17:30頃に職場まで届けてもらいました。
そして、改めて謝罪を受け、ホイールボルトを交換した事を説明されました。そこで下衆な事ですが、色々と疑問点を質問しました。
1.何故、今回この様な事態が発生したのか?
答:『1人作業1人仕上げ』で作業を完結し、ダブルチェック等の『複数の目』での確認を行わなかった事が原因。
2.日頃から、ダブルチェック等の確認は行っていないのか?
答:分解作業や車検作業であれば工場長や他のメカニックによる確認を『絶対』で行っているが、今回は『配線修理』であり、一人の整備士だけで作業を完結させてしまった。
3.仮にこの状態で事故(物損人身問わず)を起こしてしまった場合、責任は運転者に来るが、ディーラーとしての対応(直近で脱着し、作業ミスをした責任)はどうするのか?
答:もしもそうなってしまった場合、できる限りの対応をさせて頂きたい。
4.今後、同様の重大インシデントを発生させない為に、どうしていくのか?
答:組織内の意識改革を行い、全作業完全ダブルチェック等の最終確認等、同様の重大インシデントを再発させない為の教育を全体で行う。
との事でした。正直、突っ込みすぎかとも思いましたが、自分も整備業の末端に籍を置く身として、厳しく指摘させて貰いました。
事案を起こしてしまったことは起こしてしまった事としてキツく当たりましたが、対応やフォローは十二分に満足する物だったので、
『面倒臭い客だが、今後も世話を見てくれ』とお願いしました。
最後に、ミスを認めなかったりバレないように隠していた。と言う事をチラホラ散見しますが、事実を認め、謝罪し、要求以上の対応をしてくれたディーラーに感謝しています。個人的には、引取りの時に手土産を持ってこなかったことが一番の好印象でした。アレは、『これでこの場は治めてくれ』と言う当事者からの『丸め込み』の為の物なので。
年末前に車検の予約入れに行きますよ!とお願いしときました。
長文失礼しました。
Posted at 2020/10/22 18:20:04 | |
トラックバック(0)