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それは35℃を超える暑い日の出来事だった。何度も行き慣れた場所であるが、私がいつも停める場所に別の車が停まっていたことが全ての始まりだった。隣のスペースに愛車を停めたのだが、慣れとは怖いものでリアカメラの映像を確認すること無くいつもと同じ様に後進出庫してしまい死角にあったブロックにリアバンパーを擦ってしまったのだ。




私にとって308は歴代お気に入りTOP3に入る愛車だったし機関も好調で20万キロを目指すつもりだったので迷わず修理することにした。
通常であればディラーに修理を依頼するところだが、保険を使わず自費修理も想定しながら修理代を安く抑えることが出来そうな仕事関係で付き合いのある民間工場に依頼した。その工場はペジョーの修理経験がないということで準備に時間がかかり2ヶ月以上入庫出来ない状態でいた。そんな矢先に常磐道走行中に飛石でフロントガラスを損傷してしまったのだ。
入庫の目処が立たない中でのフロントガラス破損・・・これ以上修理を長引かせる訳にもいかず売却も視野に現状の買取価格を探ってみることにしたのだ。
とはいえ傷だらけの天使は90000kmオーバーの過走行車。相場より叩かれることは予想した。
先ずは野次馬根性でビック◯ーターに行ってみたが自分の予想より高値が付くことが分かったのだ。
それと同時に買い替え意欲が生まれ数社に買取価格の見積りを依頼することにした。するとある買取業者が傷だらけの天使に対し私の予想を遥かに超える好条件を提示し、それに従い即売却を決めたのだ。

308の代替機を決めないままの売却となり、直ぐに代替機の捜索に入った。
実は数年前からペジョーで気になる車があり308を乗り換えるとしたらこれかなあ？という漠然とした車は存在していた。乗り換えという選択はプライオリティ的にかなり下方にあったため真剣には探していなかったが、こういう流れは一度動き出すと加速度を増して動いていく。




その車はペジョー508の赤でパワーユニットはガソリン仕様。そしてフルパッケージのオプション付きという条件だったが、メーカーの販売戦略なのか、ディーゼルが流通の中心であり、後にハイブリッドが発売されるとガソリン仕様は影を潜める事になった。
ここでペジョー508の車種構成について説明したい。ペジョーのグレード構成は装備が充実したGT系とリーズナブルなアリュールに別れる。508は販売直後こそ2グレード体制で販売されていたが直ぐにアリュールは廃盤となりGT系のみとなった。またペジョーはパワーオブチョイスという思想があるのでパワーユニットとの違いのよる基本装備の差別化はされていない。
グレードカーストのないペジョーで508は気になる車だったので各パワーユニットの試乗は済ませていた。それぞれのパワーユニットにより車重がかなり変わるためか印象も相当異なる。308のディーゼルの印象が抜群に良かったので508のディーゼルに期待したが私との相性はあまり良くなく逆に100kgフロントが軽いBMW製のガソリンエンジン乗った仕様が小気味良く気に入っていたのだ。(ディーゼルを否定するものではなく私の使用スタイルではガソリン仕様が良いと感じた)PHEVはガソリンに比べると300kg重くなる。EV走行も可能だが短距離に限られる。どっしりとした重厚感もあるものの日本のハイブリッドと異なり家庭用電源による充電と回生ブレーキによる充電のみでエンジンでは発電を行わない。よってバッテリーが空になると300kgのバラストを積んだガソリン車になってしまう。




そんなタイミングで私の希望とフルマッチした車を見つけてしまった。直ぐに販売店に問い合わせ現車の確認に行ったのだがタッチの差で他人の支配下に入っていたのだ。ただ波動が私に向かっていたのを感じていたので、交渉順位2番目で待つことにした。思っていた通り波動の流れは私に向いているようで、その日の夜に繰り上げ当選となったのだ。

こうして巡り合った赤い子と縁を結ぶことになったというのが私達の馴れ初めである。







10月末の私の誕生日と同じ日に登録を済ませていましたが、やっと昨日引取りに行ってきました。
今朝コーティング業者に預けて本格稼働は明後日からです。
今回は下地処理をする専門店に依頼していますので出来上がりが楽しみです。




ということで睡眠不足は未だ続きそうですね(笑)