大変お待たせいたしました。
今年はだーいぶ遅れて発表です。
今年も、30000文字オーバー扱い食らったので
この前編と
後編になってます。
過去9年分のバックナンバーは以下からどうぞ
2014年版[第1回]
2015年版[第2回]
2016年版[第3回]
2017年版[第4回]
2018年版[第5回]
2019年版[第6回]
2020年版[第7回]
2021年版[第8回]
2022年版[第9回]前編・
後編
それでは早速、10年目のイケてる自動車ランキングをお披露目いたします。
2023年の俺的イケてる世界の自動車TOP100
最初は
栄えある殿堂入りの発表です.
「俺的イケてるカッケーの殿堂」
初代殿堂:メルセデス W124/C124/S124
2代殿堂:シトロエンC6
3代殿堂:マツダ ロードスター ND5RC
4代殿堂:レクサスLC500
5代殿堂:アルピーヌA110
6代殿堂:ベントレー コンチネンタルGTコンバーチブル
7代殿堂:トヨタ GRヤリス
8代殿堂:タルボマトラ ムレーナS
9代目殿堂:日産フェアレディZ RZ34/トヨタ GRカローラ/ホンダ シビック Type-R(FL5)
写真=グランツーリスモ7よりゲーム内スケープス機能で撮影
3台まとめてドーン!!!
ついにこの俺的イケてる世界の自動車ランキングが10年目に突入しました。
毎年ちょびちょび書き続けて、こんなに経ったんですね。
今年はダラダラ書いてて、毎年11月末ごろ出してたんですがすっかり年末
怠惰なまま書いております。許してつかーさい。なんかこう10年目なのに情けない限りです。
このランキングを書き始めた当時はまだ大学生だったかな。社会の事を知ったつもりで書いてたような……
うっ、お腹が痛い。
でね、殿堂入りに際してお前3台まとめてってなんだよ。
って思われた諸兄も居ることでしょう。大体なんでも最優秀賞って1つじゃん!って
いやいや、このランキングは私の独断と偏見で並べて、ワッフルワッフル(死語)するランキングなので10年目だしスペシャル感打ち出すには
3台セットだからこその殿堂入りかなって思ったんですよね!
同時期にデビューして、それぞれ駆動方式が違って、エンジンも違って、ボディ形状も違う。
それが日本を代表する3社からそれぞれ出揃ってて、でも3台とも、ドライバーを楽しませることは共通の目標でっていうなんか運命を感じませんか!
ポケットモンスターの最初の3匹感ありませんか!!!桃太郎の犬雉猿感ありませんか!!!織田信長!豊臣秀吉!徳川家康って感じしませんか!!!
そうなんかこの3台がじゃじゃーんって並んでると、ムフフって感じしますよね!感じろ()
そしてこの3台は、ゲームのグランツーリスモ7でも大活躍。
都合よく3台並んでる実際の写真とかほぼ無いんで、今回はグランツーリスモの写真機能を活用してご覧に入れましょう。
いいでしょう?3台並ぶと中々感慨深いんです。どれも伝統的な車種の子孫ですからね。
どのモデルも、日本から飛び出して海外でも大きな功績を積み上げた背景があり
北米や欧州で和製スポーツカーの評判を引き上げたフェアレディZ、世界一売れたファミリーカーでありラリーでも活躍したカローラ
マスキー法突破からストリートレースまで語れるテーマ満載のシビック、どれも日本車を代表するモデル達です。
ということで10年目のランキングを彩る殿堂入りは
3台の和製スポーツモデル群です!
それでは本編ランキングをどうぞ
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写真=RM Sotheby's
1位:ランチア ラリー037 ☆RUNK UP
【コメント】:
パンツ履き忘れがセクシー
長らく上位をウロウロしていましたが、この度、私の中で再評価の機運がぎゅんと高まりまして、以前のムレーナ同様に本車がこの度1位に駆け上がりました。
ラリージャパンなどでも、日本でコンペティッツォーネを所有されているオーナー様がヒストリック部門でバリバリ走られていたり
来年にはなんと映画の主役もこなす037!「Race for Glory Audi vs. Lancia」というまだ日本では配給の決まっていない映画ですが
海の向こうでは2024年1月より封切られるそうで、めちゃくちゃみてぇええええ!!
いやもう扱われるテーマが自分に特しか無くて、日本でも字幕スーパーでいいから、配給して欲しい・・・
もし吹き替え版とかあったら字幕と吹き替えと二回見に行っちゃう!!
本車の栄光の歴史や、構造的な話、チームを率いたチェザーレ・フィオリオの話は
色々な媒体で語りつくされているので特にここでは取り上げません。
もう見たら、それだけでカッコイイクルマなのはありありと出てますし、説明不要なわけです。
美しさと禍々しさの同居が絶妙で、勝つことが最優先で造られたのにも関わらず、麗しさを兼ね備えているのは最高としか言いようがありません。
クワトロや205T16、メトロ6R4の無骨さも大変カッコイイのですが、それとは別で037の良さは大変光るものがあります。
後、蛇足なんですがスーパーチャージャーを搭載する本車について「ヴォルメトリコ」と文字が必ず出てきます。意味はイタリア語のスーパーチャージャーの事で
なんてことはありませんが、ヴォルメトリコってその語感だけでもカッコよくて
常日頃、イタリア語ってカタカナ表記するとまずまずカッコよくてズルいって思います。
別に037だけについてヴォルメトリコと表記される訳でもありませんが、なんかその単語ひとつひとつがカタカナで書いた時にカッコイイ響きの単語が踊るので
そういう部分も、本車がカッコイイと感じる遠因になってるなと思っています。
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写真=マツダ公式
2位:マツダ MX-30 e-SKYACTIV R-EV ☆NEW
【コメント】:
僕と君とRE
RX-8が生産を終了して既に11年の歳月が流れ、鉄のカーテンの向こうでもREが使われているなんていう事が無い今現在。
ロータリーエンジンは本当に買いたくても新車で買えないエンジンの一つです。
もちろん中古なら購入することができますが、それはそれ。
MX-30 e-SKYACTIV R-EVが今年1月に欧州で発表され、そしていよいよこの9月14日より
全国のマツダ販売店を通して"予約販売"に漕ぎ着けました。
このクルマの存在意義は、何よりもロータリーエンジンの継承を担う部分に大きな意義があるといえましょう。
新たに「8C型」と称されるシングルローター830㏄のエンジンを搭載、しかしながら
エンジンはあくまでも発電用であり、シリーズ式プラグインハイブリッドとして本車は生を受けています。
そうすることで、EVのみで走れる距離はWLTCモード値107㎞という値ですが、それを8Cエンジンの発電で補い、航続距離をそこから伸ばしていくという訳です。
エンジンとモーターのいいトコどりという点では、昨今の数が増えた"エコカー"の一つと数えられます。
ただ、やはりハイライトはその発電用エンジンがロータリーエンジンであることに異論はありますまい。
このランキングでの2位というは、2020年に発表のあったMX-30に漸く待望のREプラグインハイブリッド追加という点が大きく
日本での入手性は別に難しくはなく、価格も500万円弱になるので経済性という部分で、並外れて特異性のあるクルマではありません。
つまり、それを返せばこのクルマは是非REファンには買い支えてやって欲しいクルマであるとも言えます。
それはどういうことか…普遍的に入手可能ではあるけれど、このモデルがマツダのドル箱になる訳では無いというのは多分マツダ自身が一番分かっているでしょうし
なによりも、本車はロータリーエンジンという伝統を紡ぐために赤字覚悟でわざわざ用意したんだろうなと思うところがあります。
だから、マツダにロータリースポーツを望む人こそ、これを買ってマツダを支えてやって欲しいと思います。
個性的なエクステリアで、決してダサいわけでもなくそこにREプライグインハイブリッドを持つ本車
その佇まいは、ついぞや和製シトロエンと揶揄しても良さそうな雰囲気さえ感じます。
今の時代、マツダが出来得る限りの内容で11年ぶりに送り出したRE車、未来のマツダに投資したと思って1台どうでしょうか。
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写真=トヨタ公式
3位:トヨタ センチュリー ☆NEW
【コメント】:
新たなる鳳凰
これ、SUVって括りでつい話したくなるんですけど、そうじゃないみたいです。
ベストカーの取材に対し、SUVではないとトヨタ側が明言している
記事があり、開発段階での考え方が異なっていて、本車をSUVとは区分していないとのこと。
トヨタ側の言い分を読むと、確かにそうかも。って思うもので、従来のセンチュリーも併売するっていうことで公式サイトを見ると従来の方に(セダンタイプ)という但し書き。
なので、両方ともあくまでセンチュリーであって背格好が違うだけ。ということなのでしょう。
本車は筆者もモビリティショーで実車を見てきました。人だかりが凄くてじっくりは見られなかったものの、存在感はバッチリで、これもまた今の時代のセンチュリーとして広く受け入れられそうだなと思った次第。
価格が2500万円で当然、筆者には到底手が出るクルマではないものの
センチュリーというブランドをただ継続するだけではなく、こうした新しい形で取り組んで、技術の継承をしていくという点は非常に好感が持てます。
セダンタイプ同様にそのブランドの威信を象徴する鳳凰エンブレムも工匠による手彫りで手彫りします。
塗装面も"鏡面磨き"という製造に関わる人間と、専用の精密な動作を行うロボットによって協働され、ボディ表面の凹凸は他のトヨタ車の比ではないほど、滑らかに仕上げられます。
ボディカラーもお馴染みの和名で表記され、白鶴、黎明、麟鳳、紅蓮と色々あります。特に紅蓮の赤は思っている以上に赤ッッッ!!!って感じでございまして
センチュリーらしからぬ活発でスポーティーな感じさえ漂います。悪く言っちゃえば"落ち着き無さそう"とも一瞬思うんですが
しばらく眺めていると、実は一番長く乗っていたとして飽きないのこの色では……?とも思えてきます。
その他、本車はリアドアが通常の開閉タイプとスライドドアタイプと選べるのも筆者の注目ポイント
着物や袴姿など、和装の方が乗り降りするのにも本車は非常に乗降しやすかろうと思われます。
もちろん、車高があるので、他の車高の高いモデル同様に万人が乗り降りしやすいのも良いですよね。
セダンタイプはセダンタイプで伝統と格式があって、この新しい物はその系譜を汲みつつ
新しい在り方を示す新鮮味が良いなぁと感じる限りです。
きっと来年あたりには、都心をあるけばこの新型センチュリーに出会えることと思います。
威風堂々たる新型の存在感を街中でも感じられることでしょう。
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写真=アルファロメオ公式
7位:アルファロメオ トナーレ ☆NEW
【コメント】:
なんこれいいじゃん
こちらはオートモービルカウンシルで見て触って、良いな……これ……と思った次第。
今まで、SUVっていうものはさして興味を引く存在では無かったのですが
昨今、どのメーカーも売れ筋としてSUVを用意するに至り
過去のどこにでもあったセダンがそういうもんだったように、今やそれがSUVとなりつつあります。
なので、過去にアルファロメオのセダンモデルといえば複数あったわけで
156とか164とかそれが今じゃステルヴィオとトナーレ、そして近々ミラノっていうBセグSUVも出てくるとからしくて、
SUVってのが昔で言うセダンみたいな市民権をすっかり得ているなと思うばかり。
セダンモデルの中核を担っているのはジュリアのみですし、セダンはある意味で普遍的な存在から、趣味性を含ませたモデルなどが今後の生き残りルートなのかも……
オートモービルカウンシルで見たトナーレは実際に乗り込んでみて、かなりしっくり来た1台。
筆者も自分で、30代だしこういうのをサラッと乗って、小旅行に行きてぇ……伊豆とか日光とか行きてぇ……
なんて思ったぐらい、本当に普段のアシにしてぇ……と感じる程度に、なんか良いんですよ。
実際に運転した訳でもなんでもないのに、こういうのを所有するのアリだなって。
ラリージャパンの観戦に行くにしても荷物積めるし、友達乗せてどっか行くのも良い。
ステルヴィオがCX-5とかハリアーぐらいのサイズの所を、トナーレはもう少し小ぶりなのも筆者的には好感触で
カローラクロスとどっこいという感じ。故にキュッとしたエクステリアの締まり感が筆者の琴線をポロロンとかき鳴らしているのかも。
見た目はどう見てもアルファロメオ!と解るものですし、よっぽどなアルファロメオに対する一家言が無ければ
トナーレは"今どき"の流行を捉えたアルファロメオとして是非、検討して欲しい1台です!
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写真=トヨタ公式
14位:トヨタ ランドクルーザー"250" ☆NEW
【コメント】:
THEクロカンってカンジ
ここまで今年のランキングはSUVがかなり躍進していて、その中に合ってこれを外すのは無理があるだろう!ということで今年の8月に発表されたランクルの250が14位にお目見えです。
クロカン系にちょっと疎い筆者は、70とか200とか300とかランクルにまつわる数字を見ても
えっとどれがどれだったかなと恥ずかしながらちょっと写真を見ないと頭にちゃんと出てこない……
でも、この250は一発で覚えるほどそのカクカクしたソリッドな見た目がカッコイイ!と思ったほど
トップエンドの300系がラグジュアリーさとタフネスさを高い次元でまとめているのに対し
先代までの"プラド"と名乗っていた廉価版の後継にあたる"250"では、よりタフネスさを全面に押し出した感じ。
見た目からも「さぁ使い倒して!」という雰囲気がありありと伝わってきます。
もっとガシガシヘビーデューティーに使うのならば、2015年以来の再販となったランクル70の方が筋なんでしょうけど
もうそこは好みというか、どこまで未開の地に乗り入れるかで選んだらいいんじゃないかなって。
見た目の上では70も250もどっちもらしくて良いなと思う限りで、筆者は250の丸目仕様がツボ。
先代のプラドはどちらかというと、都会的な雰囲気さえあるというか山男がスーツ着て東京駅で
なんかすげー荷物担いで活発にえっさほっさと歩いている感じがしましたが
今度はもう本当に富士山の登山口に降り立っているイメージ通りのエクステリアがホント好きです。
イメージ通りであり、300のおそるおそる触らないといけなそうな"高額なカンジ"もそこまで匂っておらず
川を渡ったり、泥濘の中を突き進んだり、砂丘から飛び出してきたりと色々なシーンを踏破する姿を想像します。
きっとこの250も大人気で納車待ちが大変なことになるのでしょうけど
70、250と需要が別れてある程度マシになったりするのでしょうか。筆者にはその辺どうとも言えないのですが
300と250と70と3系統も造り分けちゃうトヨタってほんと体力が凄まじいですね……
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写真=キメラアウトモビリ公式
15位:キメラ EVO37 ☆NEW
【コメント】:
やっぱ上手い
実は、1位に躍り出た037が今の世の中、本気で買おうと思ったらオリジナルともう一つ選択肢があります。
いや、選択肢と言いましたが一般的にはほぼ手に入れることが出来ないと言っていいでしょう。
なので、このランキングにおいて入手性という点を考えると15位っていうのは
かなり無茶苦茶なランク付けとなってしまいます。けれども
カッコよさが振り切ってるのでしょーがないンだなコレが!
昨今、シンガーをはじめとした"レストア+コンプリートカー製造"が隆盛しており
アメリカなどでは特にそうしたコンプリートカー事業が珍しくありません。
だけれども、キメラアウトモビリが手掛けるこのEVO37はそれらとはやや異なっていて
オリジンとなるラリー037がベータ・モンテカルロをベースに希代の名車として誕生したのと同じく
こちらもベータ・モンテカルロをベースに構成しています。
しかも、その再構成にあたってこのキメラアウトモビリは元々037やデルタS4のレストアを
執り行っていた背景もあり、実際に当時のラリー037の開発に携わった数々のエンジニアを招聘。
そしてテストドライバーとしてミキ・ビアシオンが関わっていて、これ以上ない豪華な
イタリアーノラリースペチアーレを再考したものになっています。
この辺の、なんかサッと凄いメンツがぱぱーっと集まる感じは何ともイタリアって感じ。
EVO37は生まれ変わりというよりラリー037のすごーく年の離れた兄弟と言えなくもなく
世界限定37台のみの生産とされており、その価格は凡そ6400万円から。
凄まじい価格ではあるけれど、本家ランチアからは正式にリバイバルされる機会も無さそうだし
令和に生まれたラリー037のめっちゃ年の離れた弟を欲しいと思ったら
是非、キメラアウトモビリまでご連絡を、まだ1台ぐらい残っているかも。
それか売り切れてても、モーレツな愛を捧げれば、1台ぐらい増やしてくれるかも。
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写真=ROAD and TRACK
16位:スバル インプレッサ22B STi ☆NEW
【コメント】:
永遠のロマン
昨年、エスコートRSコスワースをいいじゃん!って再認識した流れを汲んでいますが
この伝説的限定モデルである22Bも、今年改めて見て触ってやっぱいいよね!という簡単に篭絡されちゃったのでここにブチ込まれています。
22B自体は限定販売で、販売されるや否やソッコーで400台全て完売した実績があり、98年当時、95年~97年の3年連続メイクスタイトル獲得を祝って発売されたことは多くのファンが知るところです。
それから20年以上あまりの時を経て、プロドライブがP25という超高額限定モデルが派生するほどに
GC8のインプレッサWRカー(所謂S5型あたり)は未だに多くの人々の心に色鮮やかな記憶として残っているんだな~と思う訳です。
ちなみに先述のP25はお値段8850万円からで、日本ではアライモータースポーツが1台仕入れたらしいですが
日本での乗り出し価格はまぁ1億近いんじゃないでしょうか・・・そういう点では
15位にキメラEVO37が居ますが、そちらの方が現実感あってランクインしています。
P25はあまりに高すぎて流石にランキングに入れるのが憚られました。まだ22B本体の方が
中古で出物が出た際にP25よりは確実に安かろうと思われます。
そして今、日本では誰でも22Bと触れ合える場所が実はあります。
三鷹市にあるスバルSTIギャラリーに行けば、誰でも22Bに触れてあまつさえ乗り込むことが出来ます。
そしてもっと運が良いと、実際のWRカーと一緒に並んでいる場合があり、贅沢に見比べることができます。
筆者も今年の2月に初めて22Bを見て触り、子どもの頃の憧れを思い出し感激した次第で
街中で過去に1度~2度、野生の22Bを見かけたことはあれど、ちゃんとドアを開けて乗り込むまではありませんでした。
なので、本来であれば博物館で展示してあるであろうレベルの物を、贅沢にドアの開閉自由や
係員の方に頼めばボンネットやトランクまで開閉してもらえるので三鷹STIギャラリーはとても贅沢な空間です。
伝説的な日本車の1台に数えてもいい22Bに会えますので、東京に用事があれば是非三鷹STIギャラリーを訪れてみて下さい。
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写真=トヨタ公式
19位:トヨタ プリウス ☆NEW
【コメント】:
エッグいのきた
初めて見た瞬間、マジかよって思いました。
初代は今見ると失礼ながら割合どんくさいまであるようなぽてっとした見た目で、愛嬌があるとも言えます。
2代目からはトライアングルモノフォルムとして、よこから見るとお寿司のような感じ。
それが3代目で結構キリッとしたなって雰囲気になり、4代目で吹っ飛んで
あのモリゾウさんをして「ダサいと思いました・・・」と波紋を呼んだプリウス。
4代目については、このランキングでも2016年版で「ちょい変グルメ」と表現しています。
その4代目の衝撃をいとも簡単に飛び越えてきたのがこの5代目。
見たら解ると思いますが、どうしたそんなにウェッジシェイプな感じマシマシで!
と言いたくなるほどフロントガラスが寝ている・・・いやいや本当にいったい
何がどうしてしまったのだろうかという佇まい。
確かにプリウスだと言われれば、そ、そうだね・・・と納得はできるけれど
端々に、GT300マシンになった時のため?なんて嘘みたいな冗談を想起しかねないディテールが詰まっています。
実は5代目プリウスはその役割とモデル背景から、モリゾウさんに「タクシー専用車」にするのはどうか?
との提案があったそうです。これは普及することで、環境に貢献するという考えからそうした方向に一時はなりかけたようですが
開発チームはそれに対し、手にしたユーザーに愛着を持って接してもらえるような車を!と奮起。
当初のコモディティ化という案を跳ね除けて、このスポーツカー然としたプリウスが生まれたのだそう。
大径タイヤはもちろん、そのシルエットは非常にスポーティーでやっぱりこれも早い所GT300仕様が見てみたい・・・
arpが開発をこっそりやっているものとは思われますが、来年見られるでしょうか。
なーんて思っていたら、スーパー耐久の方ではルーキーレーシングが、本車をなんだかゴソゴソしているところが
目撃されており、21世紀に間に合いました。と申して出てきた初代からすると
5代目は大分、今のトヨタらしいキャラクターでバチボコにインパクト満点なわけです。
5代目もモータースポーツシーンでの姿が見られそうで楽しみ!
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写真=2枚ともトヨタ公式(上がセダン、下がスポーツ)
21位:トヨタ クラウン(全タイプ含む) ☆Add Model
【コメント】:
ファミリー勢ぞろい
スポーツとセダンもいよいよ正式に揃い踏みして、新しいクラウンは4系統中3つが実際に公道にデビュー!
残すはエステートのみとなりました。エステートは2024年デビュー予定となっており、多くの諸兄が知るところだと思います。
先行していたクロスオーバーは、今や街中でも結構な頻度で見かけます。
・セダン
まずはセダンから触れましょう。本車は通常のハイブリッドとFCEVの2種類をパワーソースとして選択できます。
FCEVは言わずもがな、ミライとコンポーネントを共用しておりミライが出たその時から
ミライは次期クラウンの青写真。なんて言われていました。本当にその通りでしたね。
エクステリア面についてですが、このセダンはついぞ全長5mの大台を突破
Eクラス(W214)だとか、現行A6よりも堂々たるボディを手に入れました。G60の5シリーズはそのクラウンよりも
もうほんの少しだけ大きく、こうしたドイツ御三家への対抗馬はレクサスのESが担っている領分でした。
そしてそれが、今回のセダンで5030㎜の全長、1890㎜の全幅、1475㎜の全高という真っ向勝負サイズ。
エクステリアは特に毛色がことなっており、割と柔和なカンジのEクラスやキドニーグリルの圧が凄い5シリーズ
フェイスリフトを受けて少しフレッシュさを取り戻したA6と比べて、クラウンセダンは装いが全く異なる雰囲気が
全く見劣りしないな!と感じます。身内のレクサスESとも全く異なるエクステリアなので
クラウン!としてのキャラクターがしっかり確立しており、推せる!と感じるわけです。筆者の稼ぎじゃ買えませんけど()
・スポーツ
クロスオーバーがあるのにこっちも?と思う方も居そうですが、こっちはよりアクティブな印象。
クロスオーバーが4930㎜の全長であるのに対し、スポーツは全長が4720㎜となっていて、より筋肉質かつマッシヴな印象を感じます。
クロスオーバーよりもスポーツは車内スペースが減少する分、運転するドライバーを主に据えた内装となっており
乗る人全員にオープンなクロスオーバーか、自分のスペースを求めるスポーツかでちゃんと購買層は別れることでしょう。
筆者は唯一のFRであるセダン以外で、クロスオーバー、スポーツ、そしてこれから出るエステートの3つで選ぶのはどれか
そう聞かれるとスポーツかエステートで悩みますね~クロスオーバーも捨てがたいのですが
トナーレの項目でも書いた通り、ある程度キュッとしているカンジのが好きなので、スポーツは結構惹かれるものがあります。
実は筆者的に密かにパトカーにしたらかなりカッコイイんじゃないかと思っているのもスポーツです。
セダンがパトカーになるのが本筋なんでしょうけど、なんせ大きいので現用のサイズ感を持っていくとスポーツでパトカーどうすか警視庁サン!
ここまで3種が揃って、来年はついに全ての4種類が出そろって来ます。そこできっとどこかしらの媒体で
売れ筋はどれ!とか人気はどれ!なんかも出てくると思います、様子を見てみましょう。
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写真=メルセデス公式
25位:メルセデスベンツ Eクラス(W214) ☆NEW
【コメント】:
う~む好き
気が付けばEクラスもいつの間にか今年でフルモデルチェンジ。たしか、このランキングでもW213が出たぞ~!とかって書いてた様な気がします。何年でしたかな。
………
……
…
W213居ませんでしたワ(爆)
ついぞのこの前の世代群までは、Cクラスの方が好きなヤツいっぱいあったのでそっちに流されていました。新しいW214は顔とお尻がW213に比べてググッと筆者好みです。
電気自動車のEQEっぽい系統の意匠をちょいちょい見出すことができますが、お尻のクールな感じがいいですね。スッとしてヒュッ!みたいな(どんなだ)
現物なんて当然見てもいませんし、写真越しの感想なんでその程度なんですけれども()
それでも、やっぱEクラスはいいですね。新しいクラウンも良いけど、これも日本でそれなりに数は出るセールスが期待できそう。
テールランプをしっかり見ると、メルセデスのスリーポインテッドスターを意匠にあしらったデザインが織り込まれていて、テールランプ良いな~って思うこのあたりのサイズのクルマはDSオートモービルのDS9に続くものかもしれません。良いですよねこういうの、ニクい演出してくるね~メルセデス!
またW214も先代に引き続き、3Lの直列6気筒がガソリン、ディーゼルと共に用意されます。筆者的にはこの見た目が好みの方のW214でM256エンジンのガソリンターボを味わってみたいですね!W124の直列6気筒モデルに乗っていた経験があるので、そこはもう理屈じゃなくシンパシーを感じる部分があるので、お金さえあれば是非ってぐらいです!
日本での導入時期は来年のいつごろでしょうか、多分そうかからない内に導入のアナウンスがあるはずです。気になった方は是非、お近くのシュテルンまで!
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写真=米国トヨタ公式
28位:トヨタ カムリ ☆NEW
【コメント】:
NASCARも新しい顔よ!
11月にアメリカで発表された新型カムリ、アメリカにおけるトヨタの顔ともいうべきこのモデルの最新型です。御多分に漏れず新しいトヨタファミリーの顔つきを持ち、プリウスの大きい親戚のおにーさん。って具合の装いを授かっています。
シャープでイイ感じなんですが、この顔、なによりも新しいNASCARの方でめっちゃ映えるんですよ!
2023年までのカムリは割と表情豊かな系統の顔つきですが、新しいこのカムリはまるで石川五右衛門(ルパン三世のあの人)みたいな寡黙そうな印象。でもNASCAR仕様になると、斬鉄剣を抜刀してデェェアアアアア!!!!シャキシャキシャキーン!!!!みたいな感じがしませんか!?しますよね!!感じろ(本日二回目)
新しいカムリはAWDグレードも用意されるので、もっぱらGRモデルが出るんじゃないかと噂が絶えないみたいです。どうなんですかね?NASCARのイメージを色濃く打ち出したGRモデルとかあり得るんでしょうか。V6エンジンもラインナップされていますが、GR仕様となるならばかなりハイチューンの物を持ってくるはずで
でもG16E-GTSの1.6Lではちょっと物足らない……でもバチボコにパワーカチ上げてるとなると、新たにダイナミックフォースエンジンの系統から新しく直4あたりでターボパワーマシマシのを用意するのでしょうか。うむむむわかりません。
でもアメリカとオーストラリアが主な市場なので、GRカムリの需要は決して低くないかもしれませんね。なんせモリゾウさんも会長となった今の方が、そういうのに寛容さが増しているというか、アメリカとオーストラリアの顧客からリクエストが多ければ造ってくれそうな気がします。
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写真=三菱公式
29位:三菱トライトン ☆NEW
【コメント】:
ゴッツゴツやぞ!ゴッツゴツやぞ!
いやー良いですよね、新しいトライトン。ちゃんと現物触れたわけじゃないんで、完全に見た目だけの話なんですけど、
良い!ゴツゴツしてて如何にもピックアップでぇす!という感じ。
クロスカントリーラリーでも頑張ってますし、ラリーアートブランドも再興していることですし
やっぱここらでまた三菱のダカール活動が見たいと思う人も多いと思います。
トライトンはそういう意味で、セールスの宣伝としても、三菱の伝統を受け継ぐにしても、カテゴリー適正という意味でも
トヨタのハイラックスT1Uとかの対抗馬に仕立て上げるのに申し分ないと思うんですよね。
いや、スペックという意味ではなく、キャラクターとか車格としてすごく丁度いいと思うんです。
で、今の日産・三菱の流れで行くと、電気自動車として走る方になるので、さすればアウディの様に
中身は発電用エンジンを持ち、駆動は電気でやるぞー!っていうのでもいいんじゃないかなと。
日産のVCターボエンジンを三菱でちょちょいっといじくって、発電用のエンジンを競技の場で磨くとか
そういう柔軟なやり方とかも夢が広がりますよね。筆者が勝手に思っているだけで、ダカールで勝ちに行こうっていうのに
そんな熟成に時間を要するパッケージじゃ続かんわってツッコミ来そうですけれども。
でもなんか、よっぽどミラージュとかを無理やりRally1規定に合致させてWRC復帰とかよりも
ダカールの方が、なんかこう技術開発の場として今の三菱のビジョンに合わせ込みやすそうな気がするんですよね。
予算も多分ダカールにスポット参戦とかの方がトータルでお安いでしょうし。
クロスカントリーラリーの方はダカール優勝経験豊富な増岡さんが監督していますし
そのままダカールの舞台に舞い戻る未来が見てみたいですね。
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後編の
【2/2】へ続きます。